「意外性としては100点(木下さん活躍)」あなたの番です 劇場版 黒島沙和ですさんの映画レビュー(感想・評価)
意外性としては100点(木下さん活躍)
ネタバレありです。項目ごとに書きます。
【死んだ人】
金曜ロードショーでは「8人死ぬ」と言っている場面がありましたが、あれはフェイクで、実際は、床島(竹中直人)・南雅和(田中哲司)・内山達生(大内田悠平)・黒島沙和(西野七瀬)の4人です。
【黒幕】
黒幕は、神谷将人刑事(浅香航大)です。ドラマ版でもよく出てきた彼。正直、見る前は予想していませんでした。そういう意味では意外性あります。
赤池幸子や江藤裕樹が黒島が通う大学の学生のTwitterの裏垢を見つけ出し、神谷と黒島が恋人関係であったことが判明しました。かつて恋人であった神谷は黒島の本性を知っていたのです。
黒島のことがまだ好きな神谷はまず、ホテルの部屋のドアと縄を利用し内山を絞殺しました。理由は「邪魔だから」。そのパッタイ…いや、遺体を黒島に見せ「お前は二階堂(横浜流星)もいずれ殺したくなるはず」と言い、付き合うのをやめるよう言いました(以前から言っていた)。黒島は、二階堂となら生まれ変われるかもと99.9%思っていたこともあり、それを拒みます。二階堂から指輪もプレゼントされていました。しかし神谷は黒島にしつこく迫り、最終的に黒島も残りの0.1%の「また殺しちゃうかも」という不安に駆られ、死ぬことを選びます。神谷は内山を殺したときとは違い、黒島の首を締めているときに躊躇いを見せ「私を殺すの怖い?」と黒島に聞かれ「少し…」と答えました。黒島は「私と同じ人間にならないでね」と言い、ベッドの上で絞殺されました。しかしその際、肩に水や日光を浴びると黄色く光る特殊な液体を手に塗っており、それを付けられて最終的に神谷が犯人であることがバレます。
【犯罪を企てた&実行した人】
・赤池美里と床島
黒島が赤池家の隠し子であることを知っていて、赤池幸子が寿命で亡くなったときに遺産のほぼすべてが黒島に行ってしまうということで、黒島を殺害する計画を企てていました。
・内山達生
黒島が赤池美里のスマホを拾い、自分を殺す作戦を立てていることを知ったので依頼され管理人の床島をロープで全身を縛り、海に入れ溺死させた。
・浦辺優(門脇麦)
黒島の元家庭教師の男性の恋人である彼女。その男性が黒島に崖を落とされ亡くなったので高知から黒島を追い上京した。ホテルの部屋に放火し黒島を殺害しようとしたが、同じく高知からきた、黒島に娘を殺害された南が黒島の部屋にいて、南を焼死させてしまう。シンイー(金澤美穂)を金具で殴り、自室に監禁もした。
・罪には問われていないが、手塚菜奈(原田知世)が手塚翔太(田中圭)を矢で射た。光る液体が服についてた翔太を犯人と疑った菜奈が撃つか撃たないかギリギリのところで、榎本早苗(木村多江)が「やめてー」と叫びビックリし放ってしまった。左下腹部の辺りに刺さったが物語の最後では無事退院している。尚、液体は翔太が寝ている間に神谷がつけた。
【全体の感想】
やはり、ドラマに比べると時間も限られているし、登場人物紹介もできないのでドラマを見てからの方が楽しめます。
映画版は、主人公が手塚夫婦というより、二階堂忍と黒島沙和中心かな〜って思いました!『愛とは何か』『信じるとは何か』。それをテーマにしてる感じがありました。「黒島が二階堂を想う自分の気持ちを信じる」、「菜奈ちゃんが翔太くんを犯人じゃないと信じる」。2人とも残りの0.1%や0.1秒信じられないことを不安に思い、自分を殺してもらう・矢を放つという行動に出てしまう。結局、相手を傷つけてしまう…。黒島が殺されるシーンは泣けます。
神谷刑事が黒幕なのも意外でしたが、思い返すと態度だったりでフラグがあったなぁ〜とも思います。黒島の彼氏だったとはビックリしましたが笑 でも、二階堂がプロポーズして「今までの自分と違うから…さようなら」と黒島に言われたのも辻褄が合わなかったし、別の男に言ってる…?と途中で気づきました。複雑な話が苦手な人以外は勘づくと思います。あな番ファンなら尚更。とにかく、翔太くんの首を締めているシーンで神谷が黒幕なのは確定しましたね。
どこで知り合ったのかなど詳しいことも知りたいですが、映画ではあまり深堀りいかないのでそこは残念です。
最後に…
個人的に推してるゴミライターの木下あかね(山田真歩)が、浦辺のゴミから浦辺の部屋にシンイーがいることに気づいたので、活躍したと思います。嬉しかったです笑 ドラマでは空回りの情報が多かったけど、これは解決に近づいたと思います!