劇場公開日 2021年12月10日

「見どころは冒頭のAimerの「ONE AND LAST」のフルコーラス」あなたの番です 劇場版 藤崎修次さんの映画レビュー(感想・評価)

2.0見どころは冒頭のAimerの「ONE AND LAST」のフルコーラス

2021年12月13日
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正直、本編は酷い内容。
そもそも脚本家の構成力の無さが全て。登場人物はやたらと多いが、全く本筋に絡んで来ない単なる野次馬に終始してしまっている者が多過ぎて、観客に推理させる要素が薄い。

そういう意味では、好評だったテレビドラマの枠の中で収めておいた方が良かった典型例。日テレと東宝のどちらが持ち掛けたのか分からないが、映画化したのは明らかに失敗だったのでは?

予告編の片桐仁が放水銃で飛ばされるコント風の場面で、既に“やっちまった感”が出まくりで、見るに値しないと思った向きも多かったのか、不入りとまでは言わないが、初週なのに観客の入りもさほどでなく、大コケの匂いがする。
秋元康の名前を出している以上、ある程度ヒットしてもらわないと困る日テレは大量のCMを打ったが、大惨敗確実かな。
映画館側もある程度織り込み済みなのか、配給元の東宝の系列のシネコンですら、上映スクリーン数は控えめに設定している。

日テレは2時間サスペンスを辞めてずいぶん経つので、周辺も含めてそのくらいの尺のものを撮れる人材がもう残っていないのだろうな。

藤崎修次