「気付いたら腰痛い」あなたの番です 劇場版 uru_diさんの映画レビュー(感想・評価)
気付いたら腰痛い
秋元康原案。これだけで見る気が失せていた。
テレビ放送が始まり、あなたの番ですは、世間の話題作になっていた。私は途中からHuluに加入し、全話を見返し、YouTubeの考察動画を楽しみ、SNSで意見を述べるまでになった。
どハマりした視聴者の一人。
最終話、それまで作り出したブームを消し去るオチに、世間はどよめき、作品を叩く者まで現れる始末。
私もそれまでの熱意が冷め、また普通の日常、ただの乃木坂46のオタクへと戻っていった。
映画化のニュースを見た時は、何を今さらという印象。続きはHuluでというせこい商売に飽き足らず、映画館への侵略をも果たす秋元康の商魂には恐れ入る。
映画を観に行く前の復習は、前日の金曜ロードショー特別編でばっちり。というか特別編観てないと本編楽しめないのはダメでしょ。日本テレビも共犯。
スッキリしないやり方。
本編の感想。
・ストーリーがひどい。演出がひどい。
交換殺人が起き、何者かから脅されまた殺人事件が起きていくドラマ版の構造を少しでも踏襲していればいいのに。
マンションの住民の中で、マンションの住民に対して殺意ある人間は少数ですから、管理人が死んだ時点で殺人教唆の線を消してしまった。
となると外部犯または恨みを持った人物が怪しい。
恨みを持たれそうなのは黒島ちゃん。
その黒島ちゃんが退場したのには驚いた。
そういうドンデン返しは、あなたの番ですらしさがあるけど、映画館では来週まで引っ張ることが出来ない。
考察しようにも、会話はご遠慮くださいだから自分で考えるしかない。用意されてる答えも、真犯人の正体もしょうもない。
真犯人はフラグ立つまえにあっさりばれるし、自白剤飲んで来たんかというくらい自白してくれる。
・よかったところ。
マンションの住民にまた会えたこと。
キャストの皆さんはその役に命を吹き込んでくれた。
ドラマ版の最終回で、西野七瀬の演技が叩かれたが、今回はよかったように思う。
乃木坂46のオタクが言うのだ、甘い裁定と思われても仕方なし。
続きはHuluで!をしなかったところ。
ただし、続きはBlu-rayで!の可能性あるため、引き続き警戒は必要。
・ラストシーンについて
ドラマ版の前半の最終話を思い起こさせるシーンは、ドキドキ感があって良かった。生きてるか死んでるか観客に委ねる的なインセプション演出じゃなく、最後まで見せてくれたことに感謝。
・点数について
つまらないけど駄作ってほどでは無い。
もう一回見るかと言われたら見ない。
1800円の価値はあるから、真ん中の点数。