劇場公開日 2021年5月28日

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「大人のポップス+レビューの多さに驚き」アメリカン・ユートピア Yukさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0大人のポップス+レビューの多さに驚き

2022年1月14日
iPhoneアプリから投稿

この作品に100件ものレビューが載っているのが驚き。デイビッド・バーンって皆さんそんなに聴いてた?映画comにはアンテナの高い人が多いのだなと思った。

デイビッド・バーンのヘンテコポップスにはなんとも言えない魅力がありCDはだいたい買っていて、こっそりファンだったので楽しみにしていた。これは期待通り。とにかく楽しい。昔の曲にも再び命が吹き込まれたような新鮮味がある。歌詞の日本語字幕があるのも大きいがCDよりも数倍楽しい。詩集のような大人のポップス。70歳近くなって、こんなことにチャレンジ出来るなんて素晴らしい。20代のミュージシャンには出来ない仕事である。

シーケンサーのクリック音を聞きながらテンポを合わせ、振り付けも覚えて、というのは大変だったろう。部分的にメンバーが鳴らせていない音が聞こえるような気がするが、そういうバックトラックも重ねてるのか。これくらいは許容範囲でしょう。ドラムは凄く綺麗な音なので、1こずつマイクで拾ってエフェクトで整えてからミキシングしているのかな。タンバリンやシンバルを鳴らすメンバーの胸にはマイクが見える。
全部口パクだと書いている人もいるが、それだと現地で観ている観客には滅茶苦茶に聞こえたはず。

曲の構成などはともかく、カメラアングルや編集は平凡に感じたので、スパイク・リーの独自色がどれくらいあったのかどうかはよく分からない。

Yuk