「音楽の豊穣さ、豊穣な音楽」アメリカン・ユートピア Captain Willardさんの映画レビュー(感想・評価)
音楽の豊穣さ、豊穣な音楽
映画は2018〜2019年、ブロードウェイで掛かったステージ・パフォーマンスを、スパイク・リーが監督したもので、まず驚くのはデビッド・バーンの声。
彼は山下達郎さんのひとつ上らしいので、上演時は66〜67歳ですが、声域に変わりないことに驚きました。
アレンジ、音色、演奏も、キーボード一台であることを除いて、同時にパーカッシブの効果最大なことが全て快感でした。
バーンの曲、トーキング・ヘッズの曲は一般性が高いとは言えないので、万人向けとは言えませんが、映画は、特に全体の三分の一を過ぎた辺りからは、音楽好きな人にはジッとしてられないようなパフォーマンスでした。
印象的な曲は、This Must Be The Place、I Zimbra、Born Under Punches、でした。いずれも70年代末から80年代に入って間もないときの曲ばかりですが、好みばかりはしょうがない。
観てから時間が経って思うのは、ステージに掛けるまでに、どれほどの時間と手間、何よりアイディアを費やしたか、そのことに憧れと羨ましさが募ります。
この映画は、本当に観てよかった。
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