「TEDトーク調で始まり、祝祭的空間で宗教を感じて、最後やっぱりスパイク・リーだったのだと思う。」アメリカン・ユートピア kumiko21さんの映画レビュー(感想・評価)
TEDトーク調で始まり、祝祭的空間で宗教を感じて、最後やっぱりスパイク・リーだったのだと思う。
先入観、予備知識なしに見た。ライブそのものを、(おそらく全編)テンポよく、小気味良いカメラワークで魅せてくれる。シンプルな歌詞も字幕で確認できるので、ある意味日本の映画館で見られることの幸せを感じた。
今日的なポリティカルなメッセージあり(アメリカの田舎の方では大統領選挙の投票率が20%って、しかも平均年齢57歳って、不都合な真実だよね)、一方でデヴィット・バーンがネトフリのドラマに出てきそうな現代的新興宗教のクールな教祖に見えないこともなかった。
ともあれ、コロナ以前にこの密な空間をフィルムにできたのは本当にラッキーだったと思う。
ラストでやっとお外に出れて、NYの街に行きたくなるけど、そういえば多様性のある面々を集めたと紹介していたバンドメンバーにインド系もアジア系も一人もいなかったなあと思った。
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