「デビッド・バーン好きなら満点になる」アメリカン・ユートピア kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)
デビッド・バーン好きなら満点になる
デビッド・バーンといえばトーキング・ヘッズだが、実はあまり聴いてきたバンドではない。ポップなのだが若干アーティスティックか感じがして馴染めなかったのだ。評論家や通が好む音楽という印象。
それでもこの映画を観ようと思ったのは予告編がよかったから。実際にブロードウェイで上演していた作品を映画にしたものなのにミュージカルというよりデビッド・バーンのライブに近い。でも普通のライブとはかなり異なる。
バンド?のメンバーは立ち位置が決まっていないし、マーチングバンドのようにフォーメーションを変えながら踊ったりするし、演奏する楽器はコードに繋がれていないし、ストーリーがあるわけではないのに流れがあったりするし。
デビッド・バーンの飄々とした感じで語るMCもジョークを交えながらきっちりメッセージを含んだものだったりする。そりゃスパイク・リーが監督するわな。
で、演奏する曲もトーキング・ヘッズ好きでない自分でも知ってる曲がちらほら。聴いたことあるなーと思い、後で調べたらBPA(ファットボーイスリムのノーマン・クックが作ったバンド)の曲だったりして。デビッド・バーンのボーカルもとてもよかった。こりゃトーキング・ヘッズやデビッド・バーン好きなら満点をつける映画だ。
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