アメリカン・ユートピアのレビュー・感想・評価
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震えよ
映画館で観れてよかった!!!
最初のHereで既に鳥肌たってしまった…
デヴィッド・バーンと11人の仲間たちが、奏でる音楽が自分の身体に響き渡って震えた。
またショーの芸術性も然り、政治的なメッセージがパターナリズムに押し付けられることなく、芸術を通して観客を巻き込むかたちで提示されておりとてもとてもよかった。芸術家も政治的にこうでなくてはと思った。
メンバー紹介がされるBorn Under Punchesが感動した。
〈顔〉が現れていく瞬間を目撃したし、生き生きと演奏する姿に感動。
あとHell You Talmboutもよかった。
唯一無二の他者の名を呼ぶことで、一般的に解釈される黒人差別や暴力が、具体的な〈顔〉のある他者への差別と暴力であることを暴く。
移民で、多国籍で構成されるメンバーだからできる強いメッセージだと思う。
あとI Zimbraも好き。聴きながらレビューを書いた。
圧倒的な演奏と力強いパフォーマンスで観客をユートピアへ連れていってくれたデヴィッド・バーンらのショー。
このショーにどのように応答するか。まずは選挙に行こう。
まるで音楽の講義を受けたような気分でした。
デヴィッド・バーン(69歳)の活力と自由さに惚れる。
デヴィッド・バーンのアルバム『アメリカン・ユートピア』をベースにした舞台パフォーマンスをスパイク・リーが映像化。とはいえ、コンセプト・アルバムに沿ったコンセプチュアルな映画かというと、そこまでではない。むしろ、トーキング・ヘッズ時代の楽曲も織り交ぜつつ、マーチング・バンドの要素を取り入れたバンド編成で、あの手この手で聴かせ、そして視覚的にも魅せる。70代も間近なデヴィッド・バーンの、なんと自由なことか。そしてなんと旺盛なサービス精神か。
バーンに漂っている知性の香りが、今の時代にどこまで世の中を動かす力があるのか、正直一緒になって信じられるほどナイーブにはなれない。しかし、エンタメであることを前提に、言いたいこと、言うべきことを伝えたいというバーンの姿勢には感心するし、やはり魅了される。とかなんとかややこしいことをつい書いてしまっているが、まず第一に超楽しいライブなので、最高の公演を見に行くつもりで映画館に行くのがいいと思いますよ。
シンプルな舞台をあれほど魅力的に際立たせる魔法のような時間
ブロードウェイ公演と聞くと瞬発的にミュージカルを想像してしまう人もいるだろうが、これはいわば、デヴィッド・バーンとその一味が織りなすコンサート・フィルム。だがそこはやっぱりバーンが手掛けているだけあり、初めて楽曲に触れる若者から昔からの熱心なファンまで、あらゆる観客層の脳を活性化させる精神がいっぱいだ。壇上に立つ11人は誰もが仲間であり同志であり表現者。ブラスバンドのように陣形を組みつつ、一度観たら病みつきになるあのダンスと、バーンのねっとりとどこまでも伸びゆく声の響きが相まって、不思議なまでの陶酔感を巻き起こしていく。鑑賞後、トーキング・ヘッズの伝説的ライブ・フィルム「ストップ・メイキング・センス」を見直した。同じ曲順もあるが、やはり時代の流れとともに曲調や歌い方が大きく変化していることが伺えて、非常に興味深かった。人間は進化する。私たちは繋がりあえる。託されたメッセージが胸に熱く残る。
音と照明に工夫が施されたミニマムなショーを特等席で!!
印象はミニマリズム。グレーのスーツを着たパフォーマーが、各々ギターやキーボード、パーカッションを首から下げて、演奏し、歌いながら舞台を駆け巡る。派手な衣装もオーケストレーションも舞台装置もなし。なんとシンプルで美しいことか!?ミュージシャンで写真家でエッセイストでもあるデヴィッド・バーンが、ボーカルとギターとパーカッションと製作を兼任する伝説のショーの様子を、スパイク・リーが監督した本作。リーのカメラは客席側から、そして、舞台上からショーの全貌を映し出して、観客を特等席に座らせてくれる。こんなアングルからショーが見られたらどんなに楽しいだろう!?と思わせるのだ。上演された各国のメディアからは、そのあまりにも美しいサウンドについて、ライブではなく録音ではないかという疑問が湧き上がったというが、バーンはそれを真っ向から否定。だとしたら、これは踊りながら演奏することの可能性を広げた歴史的なパフォーマンスではないかと思う。また、スーツの肩のあたりに球体のような物が付いていて、照明はその球体を追いかけて移動する仕組みになっているのだとか。細部を知れば知るほど驚嘆してしまう舞台は、スコットランド出身でありながらアメリカの市民権を取得するほどアメリカを愛するバーンの、差別や暴力が絶えない母国へとエールと鎮魂歌の意味が濃厚だ。"アメリカン・ユートピア"というタイトルにはそんな意味が込められているのだ。設えはシンプルだが、中身は深淵。そして、楽しく愉快。何よりも、デヴィッド・バーン(69歳)の若さには驚く!
A New Kind of Broadway on Screen
I'm not much of a Talking Heads fan, but I enjoyed Byrne's internal monologue demonstrated through banter and songs from his career. The dancers perform the music with almost no other props. It's a successful less-is-more approach with selective camera cuts. People on either side of momentarily clapped between songs--stopping just as they realized they were in a theater and not a concert hall.
音楽を五感で堪能する
☆☆☆☆★★★ 完全レビューは、映像による解説が必要な為に、Fil...
☆☆☆☆★★★
完全レビューは、映像による解説が必要な為に、Filmarksでのレビューを参照願います。
2021年6月2日 TOHOシネマズ日本橋/スクリーン7
2021年6月3日 TOHOシネマズ日本橋/スクリーン7
2021年6月6日 TOHOシネマズ日本橋/スクリーン8
2021年6月13日 TOHOシネマズ日本橋/スクリーン8
2021年6月20日 TOHOシネマズ日本橋/スクリーン7
2021年6月27日 TOHOシネマズ六本木ヒルズ/スクリーン7
2021年7月11日 TOHOシネマズ日本橋/スクリーン7
2021年8月4日 キネマ旬報シアター/スクリーン1(音感上映)
2021年10月12日 渋谷パルコ8F ホワイトシネクイント
2021年10月28日 TOHOシネマズ日比谷/スクリーン1(10万分の1秒の音響映画祭)
2022年 3月6日 TOHOシネマズ日比谷/スクリーン9(特別対談映像付き)
※ どうでもいい余談話。
エンディングにて、舞台前でオーディエンスの喝采を浴びている時に大きな風船🎈が飛んでいた。
この舞台のMCで、バーンは選挙での投票キャンペーンを訴えています。
元々バーンは、AIDS撲滅キャンペーンを、コンサートの終盤で訴え。ギターのピックの様に、コンドームを観客に投げるパフォーマンスを、昔はしていました。
それを拾った観客が、そのコンドームを風船🎈の様に膨らませては飛ばすのが、定番化になっていた(楽しんでいた)時期が有ったのです。
その時期を知るフアンならぼ、あの風船🎈を見て(思わず)「懐かしい!」と思った事でしょう。
参った!こんなステージがあったとは。
CSで録画視聴。
この作品は気になっていたので、ようやく放送されるとの事で、録画視聴したが
観て良かった。
まず、こんなブロードウェイミュージカルステージがあったとは。
音楽、パフォーマンス、ダンス等シンプルな舞台、飾り物もなし。
こんなステージがあったとは。とにかく素晴らしかった。
また、音楽の歌詞も今の社会を風刺する内容ばかり。監督スパイク・リーらしい。
参りました。観て良かった。動画で残っていたら観てみたい。
過去作でまさか今年最初の満点。文句なし!素晴らしい作品でした。
配信、CS視聴等観る環境がある方はぜひおすすめします。
固定された
至福の舞台に関係者は絶賛するでしょう。
トーキングヘッズは全く知らなかった。
歌は口パクでは無い。
しかし、楽器は全てバックグラウンドミュージック?
コードが繋がっていないエレキギターはおかしい。
ウムウム、無線で繋いでいるのか?
折角、面白い曲が沢山登場して、パフォーマンスも良いのに、バックグラウンドが足されているとすれば、勿体なく感じる。しかし、
『HELL YOU TALBOUT』が終演間近で演奏される。差別によって亡くなってしまった黒人に対する鎮魂歌と、白人に対するプロテストソングだと思うが、リフレインされるメロディが力強く、気持ちを煽る。勿論、良い意味で。
しかし、トラン○大統領に負けた民主党を指示する白人を対象とした、プロバガンダ映画かもしれない。スパイク・リーだから、オバ○大統領の影が見える。
一年以上前に日比谷シャンテで見たと記憶する。今回二回目。
映像として練り上げられた最高のショー
元トーキング・ヘッズのデヴィッド・バーンが率いる圧巻のステージ。
前衛的なスタイルで歌詞も意味深くすっと引き込まれるが、次第に高揚感も高まり、最後は拍手を贈りたくなるほどだ。
映像は客を入れているNYでのステージの模様だが、おそらく複数回のものを編集し、映画のためにも撮っている部分もある(画角的にそうだと思われる)ため、ただ舞台を録画したものとは一線を画す。
とにかくデヴィッド・バーン氏の独特な力の抜け方と魅力が素晴らしいし、ユーモアを織り交ぜながらも現代社会の問題への提起と、密かな扇動にグッとくる。
圧巻のパフォーマンスを魅せるメンバーを率いているが、このメンバーも人種が様々で、年齢の幅も広い。
デヴィッド・バーン、70歳の男のあり方としても素晴らしいと思った。
とにかく素晴らしい作品。繰り返し観るに耐えうる珠玉の一本だ。
(ブルーレイにて)
クールなイケオジが繰り広げる、高尚な現代アート
『名付けようの無い踊り』との二本立てで鑑賞。
とってもクールなエンターテイメント!
すごいな、これ。
1960年生まれの犬童一心監督が、トーキング・ヘッズは当時の美大生の憧れだった、と話していました。
デヴィッド・バーンがなんとも凛々しく、スマートでダンディ。多国籍の11人のメンバーも、みな同じグレーのスーツをまとい、みんな裸足!裸足推奨者としては、とても嬉しい(笑)
楽器はマーチングバンド式に体にセット。配線はなく、とことんシンプルな舞台。
AI並に正確な演奏に、隊形移動+絶妙な照明のシンクロ。
これ、どうなってるんだ?と思ったら、照明はスーツに反応するように仕掛けられているそう。
容姿と歌詞のギャップ!
壮大な歌唱と歌詞のギャップ!
歌詞が陰でも曲が陽のギャップ!
ダンサーの2人がかわいい(笑)
デヴィッドさん、当時69歳と知ってすごい。
最後のチャリのシーンまでとてもクールでした。
舞台終わり、メンバーみんなめちゃくちゃ楽しかった!と、興奮してましたが、どんな練習を重ねていたのか、裏側も見たくなりました。
予告で、YMOの細野さんの映画のことが告知されたのもありますが、なんとなくYMOや、 P-MODELのことが思い出されました。
後から調べたら、やはり時代的にもそのあたりの電子音楽にもとても影響があったようです。友人からテクノ御三家の動画とか送ってもらってしまいました。
坂本龍一さんともラスト・エンペラーの楽曲を一緒に担当してるのですね…
個人的に、20年前に仲良しだったオシャレ夫妻が、トーキング・ヘッズのポスターを貼り付けたビックリ箱に、駄菓子をわんさか詰めて友達の子供への誕生日プレゼントにしていて、めちゃめちゃカッコいい!!
と思った記憶が蘇りました。
オープニングで、デヴィッド・バーンが脳の模型を持って歌っていたのは、どこまでほんとで、どこまでフィクションだったのか気になりました。
脳をひっくり返して「ここはほとんど使われてない〜♪」
おぉ、脳幹に小脳は…??
ま、いっか。
マーチングバンドって最高にアガる!
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