鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎のレビュー・感想・評価
全166件中、61~80件目を表示
みんなで歌おうゲゲゲのゲ
ゲゲゲの鬼太郎は
小学生の頃再放送?ぐらいで
みていた記憶があります
ゲゲ郎については
鬼太郎に比べて大きく
違和感ありでしたね
鬼の血液とか鬼滅っぽいところや
人生の底辺とかカイジっぽいところ
コナン風なところも有りでした
みにくい遺産相続も最近の映画で
ありましたね(^^)
それでも違和感なしです
(おんっ)の呪文は単純で良しです(^^)
またあの娘が暴れ出すのは予想外の展開
楽しめました
墓から生まれた鬼太郎?!ちょっと無理している展開でしたね
ゲゲゲの歌
みんなで歌おう♪ゲゲゲのゲは
最後まで流れずガッカリしました
全体的にはよくできた作品だとおもいます
犬神家から墓場の鬼太郎へ
美しい農村風景から始まり犬神家の一族家督争いを思わせる凄惨な殺人事件と続く。犯人はやはりあの人だったが。しかし一族皆殺しではあんまりなので、あの昇天シーンがあったのだろう。登場する猫娘とさゆもあの漫画の水木キャラとは異なり可愛いすぎるとは思うが、両者とも怒らせると怖いです。そして、鬼太郎オヤジはともかく水木さんの活躍がすごすぎ、当初ミサンガにすぎない鬼太郎ちゃんちゃんこの出來方もおもしろかった。この映画の背景やアクションシーンもよく作り込まれていて見応えがありました。
沼ると深い
私は横溝小説のファンだし、水木作品のファンだし、鬼太郎(もとい目玉親父)大好きなのでとても楽しめました。…が、レーティングPG12。血は飛び散るし、殺され方もそれなりに惨殺ではあるし、因習もあるので、大人として13歳の甥にはまだ見せたくはないかなーというのが本音。
時は昭和31年。
敗戦の記憶と喘ぎが薄れはじめ「もはや戦後ではない」という高度経済成長期が目前の…そうは言っても清濁合わせ呑んだ日本。今よりも夜や闇が人の近くにあった頃が舞台。
いやはや、かつての親父殿ときたら。
美丈夫だし、身体能力は高いし、情は深いし。
「荒事はやめるんじゃ」
といいつつ、必要ならば大百足を振り回して投げ飛ばすし、裏鬼道を叩き潰す。かと思えば
「人の真剣な気持ちをもてあそぶようなことは…それだけはしちゃいかん」
と水木をさとし、妻を「きれいな女」と思い出してほろほろ涙をこぼす。(泣き上戸)
自身が捕縛されても「儂はどうなっても良いから妻を自由にしてくれ」と言う情の深さ。
かつての経験から、理不尽に虐げられないために、力をもとめていたはずの野心家の水木が目の前に「会社を2つ、3つ持たせてやろう」「もっといい服を着ろ」「御殿に住んで運転手付きの高級車に乗れ」「美酒に美食、美女を味わえ」と力を得ることで手に入るものを具体的に提示されたときに放つ「つまんねぇなぁ!!!」
国が滅ぶ瀬戸際で、人間の国のために、幽霊族のゲゲ郎が犠牲になる必要はない、ほっとけ、という水木に
「生まれてくる息子が生きる世界じゃ、儂がやらねばならん」とゲゲ郎はその身を依代にすると告げて、水木に妻と子を託し「早う行け」と促して水木と別れるから水木は知らないけれど、水木のことを「友」と呼び「お主の生きる未来をこの目で見てみとうなった」と友の未来までもを護ろうとするゲゲ郎のその末路たるや…
もともと、漫画の親父殿の姿を知っていたので、猫娘が猫姉さんに変化したように、親父殿イケメン化かー、と思っていたのですが、ちゃんと原作漫画に繋がったエンドロールで気付いたら良い歳した大人がガチ泣き。その辺を知っているとまた、色々感じ方も変わるかと。
それとは別に、風景の綺麗な映画だと思う。
村へ続くトンネルの暗さ、濡れた土、トンネルを抜けた先の夏の日差し、落ちる影の濃さ、田んぼを渡る風と蝉の声。蜻蛉、なびくとうもろこし畑。螢の飛ぶ水辺。流れ落ちる水。匂いの記憶まで呼び起こされるかのようで。←似て非なる田舎を知っている。
個人的には音声ガイドを利用した観賞もおすすめです。
(専用アプリ 無料 イヤホンは片耳推奨)妖怪の名前などを説明してくれたり隠れ妖怪教えてくれます。
考えさせられることが多い
なんというか水木しげるさすがだよ、あいかわらずディストピアって感じだったな。
鬼太郎の誕生というからもう少しほのぼのしてたの想像してたな。まぁいつも通り鬼太郎そこそこ優しかったな。毎回忠告して助けられれば結構人間も助けてる印象強いし。
鬼太郎のアニメそんなみてないからマジでいろいろ初見だったな。
ダークといってもありのまま愚かな人間を描いてるって感じだ。鬼太郎というから妖怪を想像してたけど今回のは妖怪というより“人間が持つ元来の力と呪い”って感じだったな。
しかし妖怪も人間の心から生まれたというのであれば妖怪でもあながち間違いでもないだろうがね。
なるほど、調べたら「人間の悪行や善も妖怪の一種」だそうだ。では今回のも妖怪だな。
人間の愚かさや、怖がりなところをうまく描いた素晴らしい作品だったな。人間のみがすることができる“希望“をここまで詳しく具体的に表現しているのはすごいよ。特に沙代なんて愚かにも希望的観測を妄信し、勝手に裏切られたと叫び狂骨を操って大虐殺だからな。メンヘラかよ。
とにかく見る価値あったよ、2回目行きたいな。水木カッコよかったし長田のビジュ好きだよ。さすがに性格は好きではなかったけどな。
これが初のレビューだ。勝手に調べて自己完結してるよ。それをレビューに含めていいのかわからなかったがとりあえず入れといた。
ハマる人がいるのわかる
まともな人間がほぼ出てこない。あまり子供と一緒に見に行くタイプのアニメ映画じゃないかな、子供には少し難しそうだし噛み砕いて説明しづらい。大人向け。
性根が腐った人間ばかり出てくるけど、皆加害者でありながら被害者でもある。時貞以外は。トキちゃんが不憫すぎる…。
最終的に悪人には罰が下った形だけど、救われる余地のある人間も巻き込まれているように感じてちょっと悲しい。孝三と克典は生き残っても良かったんじゃないかな〜…でもまぁ生き残ってもしょうがないか。
鬼太郎にわかが流行りに乗って見に行ってもちゃんと楽しめたし、作画もちょっと独特だけどそれがこの作品にはあっててすごく良かった。せっかくだしアニメの鬼太郎も見てみようかな、と思える作品でした。
金田一のつもりで観に行ったらコナンだった
SNS等で話題沸騰だったのでかなり期待して観に行きました。
グイグイ引き込まれ最後まで退屈させない展開。もう終わり?!と思ったくらいには面白かったです。
ただちょっと期待しすぎちゃったかも…。「みんな観て!」「また観ちゃいました」「入場者特典瞬殺」こんな感想たちを読んでから行ったのでかなり期待してしまったのですね。
閉鎖的な変わった村で起こる怪事件がベースなので謎が謎を呼び最後はひっくり返って意外なところに真相が…みたいな金田一みたいな濃厚なミステリーに妖怪要素が絡んでくるのかなぁ〜相当面白そうだぞ!と勝手に期待してしまいました。
そしていざ観賞。面白かったです。面白かったけどミステリー要素は結構ストレート。途中で展開が予想できてその通りでした。どんでん返しもなくちょっと物足りない。
でもアクションが予想以上にすごかったです。というか鬼太郎にアクション要素は求めたことがなかったのでびっくりしました。鬼太郎の父、強いんだな…。
ということで金田一みたいなミステリーを求めて観に行ったら映画版コナンのような壮大なアクションが観られました。
鬼太郎の父はかなりかっこいいです。主人公の水木との絡みもたくさん。そういうのを求める方にはおすすめ。
私みたいにミステリー要素というかストーリーの斬新さを求めて行くのはまあ…そこまでは…。
あと個人的に気になったのはねずみ男。鬼太郎家族と二代に渡って親交があるようで。長生きして人間界にもほどよく関わってて、彼目線の鬼太郎の世界を観てみたい気がします。
前日寝不足につき評価不能(映像的なコメントのみ記録用)
全く頭に入ってこなかった
映像的にはレイアウトがよくて、
キャラデザがもっと内容に沿った多少おどろおどろしい感じでも良かったかも?
(でも内容を伝えたくてあえてキャラデザを馴染みのある今風のものにして、広い世代に見てもらおう知ってもらおうとしたならあり)
最後の漫画のような描写の方がテイストが合っていた。
またもう一度、この映画のために映画館に足を運ぶことはないと思うが、配信された際には、良いコンディションでまた見たい。
それまでシリーズを見た事がないので、見てみたいと思った。
ゲゲゲの話としては普通に面白いが、、、
鬼太郎の親父の話。11月からのロングラン上映、とのことでどんなもんか、観てみました。救いにないダークファンタジーで、普通にゲゲゲのお話。妖怪ってところだけはファンタジーですが、他はリアリティを損ねない作りが良いですね。
例えば主人公が勤める帝国「血液銀行」というのは聞き慣れないですが、戦後には本当にあった会社。いわゆる売血を仲立ちする会社で、実は1990年まで存在。作中では幽霊の血をMという血液製剤にしており、ちゃんと呼応しています。
ただ、ストーリーは「八つ墓村」と「Fate stay night/Heavn’s Feel」ですね。もっと、犬神家や桜の方を掘り下げたら面白いのに、金田一を掘り下げた感じで、イマイチな展開でした。
幸せになってくれ
なんか…昔墓場鬼太郎の漫画を文庫サイズで読んだな…くらいの知識。目玉の親父は鬼太郎の左目なんだ、だから鬼太郎は前髪で隠してるんだ、と子供の頃に思っていたくらいなので、本当によく分かっていない。墓場を読んで違うんだ!そりゃ(父さんって呼んでるし)そうか!というくらいのレベル。無知です。
なんだかいいらしいぞ、とネットの情報をかいつまんで仕入れた結果、気になって観に行きました。
これだけ観ても楽しめる内容で、面白かったなぁと思います。序盤に出てくる謎(例えば球体とか)の種明かしがラストにくる構成がとても好きです。
戦闘シーンも格好良かったですね〜!ゆるい線が、むしろ動きの速さを物語っていて見入りました。
子供が犠牲になるのは本当に辛いので、二人の最期は悲しかったなぁ。
鬼太郎のお母さんが猫娘に似てるなぁと思ったのは気のせいなんだろうか。
スーパーウルトラハッピーエンドが観たい…
鬼太郎の育ての親が水木さんっていうのは乙ですなぁと思った。
期待値下に大振れ
公式YouTubeの「墓場鬼太郎」一話視聴済み
先にTwitterで情報を得てしまっていたので期待値10/10くらいで行ったら6/10ぐらいの見応えでした…。
toco先生の可愛くてかっこいいキャラデザ、互いを思いやるバディもの、タバコ間接キス、お風呂シーン、着替えシーンなど確かに(腐女子的に)ウキウキとはしました笑
映像も綺麗です。強いて言うならグロめのジブリかな?早いシーンはやや目が滑るのですが、演出としてわざとだと思います。
ストーリーは敵味方善悪のはっきりした勧善懲悪もの。捻られたりしていないので脳死で見れます。(ストーリーとか考えなくても平気)
背景や昭和の雰囲気の描き込み、声優さん、エロい水木と父要素で売れてる気がします。
実際toco先生のデザインは本当に素敵です。かっこよくて可愛くてどこかセクシーで、たまらない雰囲気があります。水木の耳が欠けている、肩から胸にあるアザなど本当にセクシーです。めちゃくちゃエロい。
あと個人的すぎてほんっとうにどうでもいいのですが、母子家庭なので父親が愛してくれている鬼太郎が本当羨ましかったです笑私の父ははカスとしか言いようのないので…。
このストーリーを楽しめた、感動したという人は育ちがいいんだろうなとも思いました。(どうでもいい)
グロも冒頭の予告(サンクスギビングかな?)の方が遥かにキツいので、全然でした。絵でも苦手なタイプは気をつけた方がいいかな?というレベル。(私は絵なら平気。写真、文字グロは苦手)
こんなえぐ怖アニメ初めて観た
何も救われないえぐさがいい。
沙代が出てきた時めちゃくちゃ可愛いキャラクターで身なりも他のキャラより高価な感じがしたので絶対こいつが妖怪やんって思ってたら予想の遥か上をいかれた。
想像以上に重たい内容…がラストで希望が…
ラスボスが吐き気を催すほどのクソ野郎ですが、そちらの方が人間で、まともに見える方が幽霊といういつもの構図です。
が、このクソ野郎っぷりがぶっちぎっていて、想像以上に重たい内容となっていました。
主人公の名前がミズキだったので、当然作者に重ねて見ていましたが、ラストシーンで、人間の所業から生まれた鬼太郎を育てようと決めて抱きかかえる姿が描写されたのは、なるほど!と唸りました。
ミズキが鬼太郎を殺さずに育てようとするところに、かすかな希望が仄めいて、それまでの胸糞悪さを少しだけ溶かしてくれました。
鬼太郎映画ってこんないい作品だった
絵綺麗だった鬼太郎の父の声聞いて一瞬で分かりました。無惨の声でした。中盤辺りで鬼太郎の父が奮闘している シーンであんなに強いんだなと思いました。かっこいいと思っちゃいました。
ダークな昭和史
鬼太郎については深い知識はなく、本作の評判を聞いてふらっと鑑賞。現実の戦後を絡めたダークさや主人公?とオヤジのバディ感など、確かに評判通り、普通の大人向け映画として面白く見られた。しかし鬼太郎の過去作・変遷や水木しげる先生についてもう少し知識があればもっともっと楽しめたに違いない、引き出しの多い作品。
いろいろ盛り込みながらまとまってる
色々な要素を盛り込みながら、まとまっていて面白かったです。
金田一耕助シリーズのように、戦後の地方で起きるサスペンス、オカルト要素、バトルアクション、弱者の犠牲の上での反映への批判など盛り盛りの割に2時間以内と見やすいです。
最後、水木は記憶がなかったのに、ゲゲ郎とその妻のところに行ったのはなぜなんでしょう?そこがよくわからなかったな。あとで考察サイト見回ってみます。
大人向けと子ども向けのさじ加減に少し混乱。
冒頭あたり昭和で因習村で不気味な雰囲気、作画はとても良かった!
戦争体験者の水木と、人間でない幽霊族・ゲゲ郎のバディ感も良かった。
エンディングの鬼太郎の誕生に結びつけるところも、切ないカランコロンのテーマも良かった。
…のだけど途中の派手なバトルシーンや終盤のやや過剰な悪役のリアクションで雰囲気が少し子ども向けアニメっぽくなってしまっていてもったいない!!と観終わって思ってしまった。
そう、冒頭の雰囲気や色んな良い要素が多かっただけに世界観というか、温度差に個人的モヤモヤが残った感じ。
内容もエグい部分があるわけだし、もっと大人向けに振り切って引き算な感じで描いてくれれば世界観が混乱することなく楽しめたのに…!と惜しい気持ちが大きい。
とはいえ、基本的には楽しく観た。
感想見てるとオタクの性癖に刺さる要素が多いみたいだけどそれもわかる。
イケボまみれの犬神家
犬神家+八つ墓村な世界観をベースに進む、イケボまみれの妖怪奇譚。
こういう昭和の土着の因習みたいなものが根強く残っている世界観は素敵で、画もなかなか不気味なので印象的。
冒頭の血液銀行の社長室のカットなんかは特に劇的で、実写じゃ表現できないおぞましさ。
鬼太郎が好きな人にはたまらない空気感だったんじゃないか。
ストーリーは大まかに言えば、村の因習に立ち向かう二人の奇妙な協力関係だけど、そこにヒロインが噛んできたり、謎の殺人が続いたりで、面白い要素はたくさんある。
もっとも、多くのキャラクターがなぜか主人公にだけは甘く寛容なので、彼が自由に村を動き回れる理由や価値付けが欲しかった。
あとゲゲ郎については、行動原理が一貫していて分かりやすい分、もう一捻りあっても面白かったんじゃないか。(子供向け映画と考えればこのぐらいが丁度いいと思うけど、明らかに子供向けじゃない物語も入ってるので)
ラストはまあ、皆殺しエンドなので、鬼太郎誕生の暗さがより際立つ感じで印象的。原作知らない人には少々説明不足だけど、考えれば大体分かるのでそんなに気にならず。ただ、ヒロイン死亡後の主人公の立ち直りの早さは、さすがにちょっと許容できなかったけれども…。
そんなんで、総合的には楽しめたけれど、鬼太郎というよりは横溝正史だったので、あの雰囲気が好きな人ならより面白いと思う。
ただ、映像の美しさや不気味さ以外で、何かがすごく印象に残ったかというとそうでもなく、結局はイケボまみれの犬神家を見た感覚が近かった。声優さんの演技はみんなさすがだったし、特に主演二人はばっちりハマってたと思う。
あと、露骨なメッセージ性は不要かなと思ったけれど、子供向け映画と考えるなら、あったほうがいいのかも。その点も含めて、どの層がターゲットなのか分からない作品だった。
アニメで時間をかけてやってほしかった
母がアニメ1~2期&墓場時代のファンで、私自身も幼い頃からゲゲゲの鬼太郎は身近な作品だと感じています。
SNSでの話題性が凄く、2次創作もかなりの数出ており物凄く期待値が高かった中で、友人に誘われて鑑賞しました。
特典とパンフレットが売り切れとのことで(鑑賞した日の午後に特典増刷と聞き崩れ落ちました笑)残念に思いつつも、エヴァQのキャラデザ担当の方が今作のキャラデザをしていたのもあり、ビジュアルの良いバディの様々な面が見られるのを楽しみにしていました。
冒頭からアニメ6期の鬼太郎と猫娘、それを追う廃刊寸前の雑誌記者が出てきて、目玉おやじが謎の島を見ながら懐古する形でストーリーが進みます。
昭和の高度経済成長期に差し掛かった辺りの日本で、血液銀行勤めの水木が秘薬の謎を探りに来た因習蔓延る村が本作の舞台となります。
…ここだけでもかなりよくあるミステリー物の印象が強いです。
この後、水木は移動の列車内で出会った謎の白髪の男(=ゲゲ郎)と村で再開し、村の異常さと妖怪の存在を余すことなく知り、双方の利害が一致しバディを組んで本作の怪奇や黒幕に対峙する…のですが、序盤から最後までかなり色々な場面の説明が端折られて展開が急なところが多く、どこに感情を置けばいいのか迷子になりました。
(劇場パンフレットや特典の内容を見ることができていれば、もう少し展開に納得できていたのかもしれません)
悪そうな見た目の人間はみんなバタバタ退場していき、作中唯一の美女もぶっ壊れて退場します。
ゲゲ郎は(他の方もレビューに書いていましたが)中級ボスまでは難なくあしらうのですが、パワーアップした狂骨となると手に負えないらしく軽やかにやられます。
水木は感情が不安定で、(元々の人を軽んじる性格は置いておいても)物凄く苦しんだり立ち直れないほど悲しんだかと思えば次のシーンではもう立ち直ります。
モブはもちろん重要人物も女子ども関係無しに皆退場するので、(本作はハッピーエンドという感想が多いですが)個人的にはハピエンでもバトエンでもないかなと感じました。
特に残念な点を上げるとすると(全体的なストーリーの端折りすぎな所は勿論なのですが)、終盤の黒幕の風貌と、桜の泉の淵で倒れた水木の後方で黒幕と話すゲゲ郎のシーンは、対比がどこかギャグ物を見ている風に感じてシリアスなシーンなのに話が入ってこなかったです…
ゲゲ郎がご先祖パワーに圧倒されるシーンも、(勿論ご都合主義なのは念頭に置いても)一歩間違えると展開に置いて行かれているように見えてシュールでした。
全体的なストーリーは金田一耕助シリーズをベースに、退場シーンは地獄少女を加え、そこにゲゲゲの鬼太郎要素で蓋をして、呪術廻戦とFateでアクションする感じでした。
水木しげる先生の生誕100周年の記念制作なので仕方のないことですが、もし放映時期が呪術0よりも前であればチラつかなかったんだろうなぁと…
2次創作の盛り上がり通りビジュアルと声優、それを取り巻く因習村という設定は確かにとっつきやすく、それ目的で観る場合は期待通りだと思います。
ただ、一部の過剰な盛り上がり方とは違い、そこまで(というより話題になるような箇所以外には)サービス(?)カット等があるわけではないので、初見時は期待値を上げないほうが楽しめると思います。
SNSでおすすめされているような過去関連回を履修してから…というのもそこまで気にしなくて大丈夫です。むしろ鬼太郎を知らない方は本作を見てからおすすめ回を見る方が整理がつくと思います。
ねずみ男は終始お調子者で安定しているので今作の最重要癒し枠です。出てくれてありがとう…
シナリオ面はありきたり設定に落とし込んでしまっているので、これをもっと丁寧にもう少し尺をかければきっと面白かっただろうな〜と惜しいものを見た気分でいっぱいです。アニメで時間をもう少しかける等してやってほしかった…
鬼太郎誕生という題名通り、エンドロール中〜後に鬼太郎が誕生したところで物語の99%が終わります。冒頭の記者が残り1%です。
あのタイミングで終劇→劇場が明るくなるとは思わず、少しびっくりしました笑
映像の綺麗さや、ゲゲ郎や味方する妖怪たちの惹かれるキャラクター性はとても良く、そして今作の勢いで鬼太郎関連の盛り上がりは勿論、深大寺の鬼太郎茶屋も物凄い盛り上がりを見せており、元々鬼太郎が好きだったので年末に盛況ぶりを感じられてそこも良かったです。
私も久々に深大寺に行きたくなりました。
全166件中、61~80件目を表示