鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎のレビュー・感想・評価
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アクションシーンのぐにゃぐにゃの線がすごい!
こんなはっきりとした線に明るい色彩で水木しげるワールドが表現出来るかよ…というネガティブな心で観に行っておいて恐縮なんですがすごかったです。
特にアクションになったときの筆で書いたような線で無尽に動くのが鳥肌。
アニメの作画の表現はあまり映画を見る上でレビューの対象とすべきでないのかな、と思っているのですが、さすがにすごすぎて感想として出てきてしまいます。
すげえや。
すごい怪しげな糸目野郎が怪しげな声してる(石田彰)
すごい怪しげな白髪野郎が怪しげな声してる(関俊彦)
アニメの声優さんについてもレビューには関係ないと思うのですが(演技がすごいのはもちろん関係ありますが!)、いやまあそんなことより
いい声だあ…
出来る限りの残酷で悲しくて嫌悪感抱ける話にしておきました!というしんどさなので覚悟して観に行きましょうね。
でも猫娘を萌えキャラにするなとか綺麗なキャラデザにするなとか、今時に合わせたからといって忌避するのは勿体ない出来でした。
ちゃんと原作へのリスペクトと、映画として完成させようとする意気込みを感じ、実際に完成されていました。
全然関係ないんですけど、オサダ村長とオトメさんのフラグ匂わせといてあんま深掘りしないのやめてもらえません???
もうちょっとあら~^^みたいなシーン入れてもらえません?
え、なに、好きなの?ねえ、好きなの?一方的に好きなの??あら~^で止めないでもらえますか?
渇望でしんでしまいます。
エンドロールで席を立たないで!
とてもよかった
横溝正史みたいな雰囲気で鬼太郎ってこんなだっけ? あまりに評判がいいから見た。鬼太郎にはアニメも漫画もあまり親しんでこなかったのだけど、水木しげるさんの戦争体験の自伝本や『河童の三平』『劇画ヒトラー』などは読んだ。またお世話になっている青林工藝舎にも所縁の深い人物だ。
主人公は企業マンの水木で、ラバウルの戦場帰りなのだから水木しげるさんを主役に据えている。ミステリーの構成の物語がとても面白い。昭和30年代の雰囲気と、トンネルを抜けていくとある村に、巨大な湖と島など、舞台が最高でわくわくする。ジムニーで行ってみたい。
娘さんがやけにぐいぐい来るなと思ったら、それなりの事情があって腑に落ちる。しかし、水木は彼女の事情にドン引きで、引かないでやってくれよと思う。ちょっとの付き合いでは人柄は分からないけど、引いてしまうのはかわいそうだ。俺なら同情する。若い時なら無理かもしれない。
クライマックスのバトルが激しく派手で、それまでの不気味な怖さとは真逆な雰囲気のアクションで、しかし映画である以上そうした方が多くのお客さんは興奮して受けるのかもしれないけど、オレには普通のアクション映画みたいで残念だ。
車いすのおじさんをもっと見たい。存在感がすごいのに、ちょっとしか出ない。
人外と人間バディもので泣くとは
前情報では救いがないとざっくり聞いてましたが、ホラー、閉塞村、妖怪ときたらまぁそうだよね。人間は欲まみれだし容赦ない殺される描写はあるしって前半は淡々と水木が謎に迫っていく。
ただ鬼太郎の父との出会いで水木が変わっていき、お互いを相棒と認識し始める展開が良かった。助け助けられの後半からは怒涛の展開に「妻はどこじゃぁ」と必死に叫びなから探す鬼太郎父と、怒りと悲しみに満ちた水木の二人の姿に思わず泣いてしまった。
とにかく主演声優の関俊彦さんと木内秀信さんを始めとする皆さんの演技が素晴らしかったです。
そしてエンドロールで鬼太郎爆誕!救いはあるので最後まで席を立たないで。入場者プレゼントの絵に殺られてまたそこでも私号泣だよね。
昭和も令和の世も変わらず被害に合うのは子供や弱い立場の人々ばかり、子供向けじゃないと決め付けずに親子で見に来ても楽しめると思います。
かつての鬼太郎とは違って当たり前
原作、子供の頃に見たアニメの記憶はあやふやだけど、だいぶ違うのかなと思う。だけど、そんな事は気にする必要はないでしょうね。
新しい作品として十分に楽しめると思います。
気になったこととしては、
猫娘が美少女キャラである必要があるのかな。
別キャラの少女で猫娘には見えなかった。
妖怪の起源というわけではないが、昭和31年とついこの前の設定が斬新に感じられた。この手の話だと、近代化される前になるものだという思い込みがあったかもしれないな。
近年の実写映画で度々気になる事で、時代劇などで区画整理されたキレイな長方形に並んだ水田や畑が映ることがある。これから作られる映画では、かつての水田風景を見ることないんだろうな。
アニメなのに、なんで区画整理されたと思われる水田になっていたのだろうか。wikiなどで区画整理(または、圃場整備)について調べてみたが、古くは明治時代からも行われていたみたいだが、昭和30〜40年代の都市近郊の田んぼでもまだ区画整理がされていない田んぼを見ていた記憶はある。
農業に詳しい人がいたら、是非教えて欲しいです。
また観に行きたい!
前知識なく昔観ていた再放送のころを薄ら覚えている程度で観賞。
久しぶりの鬼太郎作品面白かった!今回の主人公は幽霊族の鬼太郎の父と野心家銀行員水木の二人。なんといってもこの二人のやり取りがいい。SNSに流れてくるレビューでは、救いがないとかしんどすぎるとか言ってる人が多かったので終わり方がどうなるのか身構えていましたが、思いの外希望が大きく残る印象でした。後味はとても良かった。エンドロールまでしっかり見せるやり方は過不足なく楽しませてくれる。鑑賞後に特典見たら……これは泣ける!
主演の関俊彦さんと木内秀信さんのお声も素敵だった。臨場感もあったし、魅入ってました。
第二弾の特典があれば嬉しいな。また観に行きたいです。
原作ファンでは無い方には面白い
観に行く前にレビューみたら
思ってたのと違うとか原作と全然違うや、
期待はずれ等の厳しいコメントが沢山あったので心配でしたが、結論的に言うと私は凄く面白かったです。
子供の頃からリアルタイムで鬼太郎を
見てましたが、その時しか見ていなく、
原作ファンでもなんでもなかったので、
あらすじは鬼太郎のお父さんの過去のお話って感じで私は想像通りの内容でした。
他のレビューでもあるように、
首が切れるシーンや血が思ったより多かったので、子供向きでは無い気はします。
内容的にも大人向きですね。
ホラー、友情、愛情、戦闘シーン、感動
全てがギュッと詰まってて個人的に凄く好きな感じの映画でした。
そしてなにより鬼太郎のお父さん役の関俊彦さんのお声がほんとに素敵です。
ずっと聴いていたいくらい良い声でした、!
また予告なしの石田彰さんの登場でも
発狂してしまいそうでした、、、
内容的には星5のつもりですが、
私みたいな子供の時しかみてないほぼ新規の
人が見る映画には少し謎が多い気がしました。
なんでここはこうなの?とかこの後は結局どうなったの?っていう疑問が残ってモヤモヤしてしまったので、新規の方にも見やすいほうが個人的には親切なのではとは思いました。
新説鬼太郎
横溝正史風
話はそこそこ悍ましいのだけれど、色が明るいというか、作風が明るいというか…。
どうやら目玉親父の若かりし頃を描いているようで、野沢さんが目玉になった親父の声をあててるのが感慨深い。
冒頭、記者の台詞回しが妙に気になる。
語尾を伸ばすような口調で、妙に現代チックだ。同じような台詞回しをするキャラはいなかった。
アレは何か意図でもあったのだろうか。
まぁ、人の所業の悍ましい事ったらなくて…その人を狂わすものが権力と金だった。
ホラーな感じは全然なくて、サスペンス色が強いのかな?ゲゲ郎が金田一耕助に見えたりする。
もっとおどろおどろしい感じでもいいんじゃないかと思うのだけれど…なんかウリが無いようにも思う。
昨今、幅を効かせているコンプライアンスのせいかもしれない。
つまらなくはないのだけれど、面白味も薄いというか…中途半端な印象だった。
未来を照らした改変
とにかくエンドクレジット後の有名なあのシーン、水木が赤ん坊鬼太郎を投げ捨てなかった!
もうここに尽きる!
新たに物語が良い方向に紡がれたと感じ、いたく感動しました。
水木先生没後、絶対に変わらないと誰もが疑わないであろう超有名シーンがまさかまさかの新しい世界線を産むとは…この改変を支持し、この決断をした方々を賞賛したく思います。
話の構成も良く。太平洋戦争〜昭和までを体験する事ができた
ゲゲゲの鬼太郎という事で予告を一切見ずに行きました。
話の構成はしっかりしていて面白かったです。
作品の中で一番惹かれたのは昭和の時代の描写、太平洋戦争の描写でした。
近年ではすっかり戦争を体験した世代が少なくなるなかで第二次世界大戦が美化されたりしっかりと描く事がほとんどなくなったように感じます。
そんな中で当時前線にいた水木しげる先生が描く当時のお話というのはやはり圧倒的なリアリティがあり、安っぽい美化や安っぽい描写とは違う圧倒されるものを感じました。
ゲゲゲの鬼太郎とは一見ほとんど関係無いように聞こえる太平洋戦争の話ですが、恐らく水木しげる先生と重ね合わされた水木というキャラクターの回想と話の構成がしっかりマッチしており、全く違和感無く話が入ってくると共に、作品を通してのメッセージやテーマ性というものをしっかりと感じました。
また、演出なども非常にレベルが高く映像も綺麗でした。
エンタメとしてだけではなく、文化としても非常に評価できる作品だと思います。
実写化してほしい。
昭和の因習ホラーをはじめて見る人のための映画
事前の評判や周囲からの勧めもあって早々に見てきました。
とてもとても面白かったです。
ゲゲゲの鬼太郎あまり知らない人でも(この作品だけで)楽しめる作品だと思います。サスペンスやミステリー要素もありあり、アクションももりもり、妖怪物で悪魔を倒す。
キャラクターのその後や登場人物たちの顛末などあまり幸福とは言い難いのに、映画を見た後の読後感は爽やかでした。昔のドラマの「トリック」に近かったです。
◾️大人向けか否か
私は正直この作品は「子供向け」だと思います。
「近親相姦」や「謎の風習」「人間を材料に薬を作っている」ことなど、テーマは重いのですがそれらについては描写や当事者の感情など掘り下げることがなく、それ以上に「アクション」「謎解き」「ファンタジー」要素が大きいため「鬼太郎を見て育った中学生ぐらいの子供たちが自発的に見にいく」感じなのかなあ?
◾️表現の美しさについて
とにもかくにも、始終絵がとてもきれいでした。背景から人物の動きなど素晴らしいです。
昭和30年と言う舞台、タバコでいっぱいのオフィスや電車。戦争の面影が残る若者たち。病院の売血など、レトロな雰囲気がとても良かったです。
特にタバコの描写で、ポイ捨てが「そうそう!」となりました。
◾️時代描写について
背景などは昭和ではありますが、出てくる登場人物の価値観が令和だなと言う思うこともままありました。
それはやはり女性たちの自立した姿が特にそうだと言えるでしょう。今の世の中と違って、昭和であればインターネットなどはありません。戦後。さらに閉鎖的な環境であればこそ、身分の高い者たちは、選民民族である自負が強くなり、お役目を「幸福」だと教育され、外の世界は野蛮だと考えたとも思います。
にもかかわらず、多くの女性キャラクター達は今の環境が不幸だと嘆いていることです。そういった感覚が現代であるからこそ、エンタメ感が強くなってよかったです。
◾️冒頭の病院について
あれ、売血の病院ですよね。血を売るために殺到している人。無理やり血を抜かされる幽霊族…に、うまくできてる!!と思いました!「あれ、伏線だったのかー!」と思いました!
当時の資料、あまり残ってないんですが、血を売るために殺到している人。無理やり血を抜かされる幽霊族…に、うまくできてる!!と思いました!
◾️全体を通じて
世界に誇る日本のアニメーション。この作品をきっかけにゲゲゲの鬼太郎の他の媒体作品を見てみたいなと思いました。
惜しむらくは、この2人の間妖怪と人間のバディをもっと見てみたかったです。いずれ何かしらの媒体で、親父と水木が言葉を交わすようなものなどが見れたら嬉しいです。
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2024/01/16
2回目 音声ガイドつき
音声ガイドもいいと聞いていたので見に行ったんですが、本当によかったです…!
気づいてもらいたい箇所を案内するので「えっ、こんなところにこんなことが?」という感覚です。
しかし、このシステムってどうなってるんでしょう?
警戒してしまったけど、観てよかった
明るいライティングに血ベタな墓石がならぶビジュアルを見てビビり、SNSで散見されたゴア注意喚起を見てビビるなどして初日に観に行くのを控えてしまったんですが、やっぱり気になるものは気になったので観てきました。
結論、べつに注意喚起されるほどグロくも怖くもエグくもなかったなと思いました。(※個人の感想です)
ゴアというほどゴアゴアもしておらずというか……
(※演出の道具的な、ビシャグチャした過剰な描写があるという程には感じませんでした)
“そういう”くだりが無いということも無いですが、あまり刺激が強くならないように演出調整がされていましたし、PG12のレーティングに特に間違いは感じませんでした。
個人的には鬼滅(※R15)の方がよっぽどグロくてこわくてエグかったです。
ただ、かなり色々と細かく誰かのダメトリガーになり得る材料は揃っているとは思うので
警戒心強い人はちゃんと自己責任で観るか観ないか検討するのが良いと思います。
鬼太郎は作品ごとにフレキシブルな部分も多いと感じながら歴代作品をそれぞれ見てきましたが、今作では水木さんのパーソナル、哲学なども愛を持って丁寧に描写されていたように感じられて、そこがとてもよかったです。
背広ひとつ取っても、“これぞ昭和の背広”!というシルエット、ディティールになっていて心地よかったですね。
煙草の描写も変な忖度がなく、あくまでも時代準拠で徹底されていたのがまたよかったです。
昭和…昭和仕草はそうだよね………!!が目白押しでした。
親父殿のバトルシーンもしっかり打撃が重くてよかったですね…タッパがある分鬼太郎のバトルシーンとは全然違ったカタルシスがそこにあったというか
力がどこにどうかかっているか、その描写が丁寧でかなり気持ちよかったです。やはりバトルはこうでなくては…!
親父殿が愛妻家だったからこそ、ショートアニメ程度のボリュームで十分なので
ただただ幸せにしていたであろう頃合いの夫妻の姿なども、番外編として観てみたいなと思いました。
シンプルな感想になってしまいますが、満足出来ておもしろかったです。
安っぽくて期待外れ。
横溝正史や京極堂シリーズが好きなので観に行きましたが、期待外れでした。
ほらほらこんなに悪い奴ですよ!という分かりやすいチープな悪役が悪いことをやってて、可哀そうな被害者がいて、正義のヒーローである男二人が被害者に同情しつつ悪い奴をぶっ飛ばしてやっつけて終わり。
横溝や京極堂の魅力であるドロドロした妄執や善悪で割り切れないような情念、じわっとく
る怖さみたいなものがまるでない。
とはいえ扱っているネタはこの手の因習ものでありがちなアレなので、スカッとする爽やかさがあるわけでもない。
話の流れも散漫で、いつ面白くなるんだろう、いつ怖くなるんだろうと思っているうちに終わってしまった感じです。
子供向けのアニメ映画にちょっとグロい大人要素をいれてみたよって印象なので、グロ好きな中高生向けの映画なのかな。大人の鑑賞に堪えるものではありませんでした。
子供連れでは行かない方が良いかも
大人用に作られたホラー要素のあるゲゲゲの鬼太郎だと感じました。大人が見ればそれなりに面白いけれど、子供が見るにはストーリーが少し複雑かも?と思うのと、怖いシーンやビックリするシーンや赤黒い血がブシューッというシーンもたまにあり、子供は怖がるかも知れないので子供連れでは行かない方が良いかも。
あと、水木という登場人物(水木しげる?)を主人公として、ボロい着物を着て下駄を履いた人間と同じ姿をしているけれど幽霊族である鬼太郎のお父さんが活躍する内容なので、鬼太郎と猫娘は最初と最後にほんの少しだけしか登場しません。鬼太郎と猫娘の活躍を期待して行くとガッカリするかも知れません。
悲劇と人間の怖さ
おどろおどろしさが凄い
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