「本筋は面白いけど...」鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎 只野名無さんの映画レビュー(感想・評価)
本筋は面白いけど...
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目玉のオヤジと水木は実は昔に出会っていて、その昔話。というのが本筋。この本筋は非常に面白い。戦後昭和のほの暗いどろどろした雰囲気とか、閉じられた田舎の閉塞感など、原作初期のホラー感のような不気味さがとても上手く描かれている。ただ問題はその過去編への導入と畳み方だ。
プロローグとエピローグで出てくる記者とねこ娘、何故それらをキャストしたのかセンスを疑う。記者はただただ雰囲気を台無しにしてるだけだし、ねこ娘はまったく話に絡んでないから部外者感がエグくてモブ感がひどい。仲間ひとり選ぶならまだ一反木綿の方が良くないか?あいつなら乗って来たという事で理由出来るし。
その他にも水木は記憶喪失になったから原作の初期で目玉のオヤジを認識して無いとか、幽霊族は製剤のために捕まってなんていう完全原作無視とか、幽霊族がベッドに縛られてるのに血桜のシーンでは肥やしになってるとか、そもそも幽霊族何人おんねん多すぎやろ、とか細かい矛盾を挙げればキリが無いが、まあその辺は雰囲気でなんとかなる。
ただ、繰り返しになるが記者とねこ娘、コイツらはほんと最悪。この2人のキャストのせいで台無し。
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