「大人向けなのか子ども向けなのかよく分からなかった」鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎 お尻帝国の逆襲さんの映画レビュー(感想・評価)
大人向けなのか子ども向けなのかよく分からなかった
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序盤〜中盤は大人向け。
村の因習、殺人事件の謎、立ち入ってはいけない島…
謎の薬「M」はなんなのか?ドキドキ。
村社会を描いた作品は何度か触れているので、あの少女はきっと村の因習で爺さんとの子作りを強制されてるんだろう…というのは予想がついた。
殺人犯はオーソドックスにこの少女か?それともまだ見えてない村の秘密があるのか?
さて、ここからこの少女をしがないサラリーマンがどう救うのか?展開に期待した。
そんな期待があったが、後半の回収は急に雑。
想いを寄せた水木に事実を知られた時の少女の絶望には同情するが、そこまで彼女の苦しみを描きながら、よく分からない陰陽師に刺されて終わり。
ラスボス的な爺さんはあまりに分かりやすい悪役キャラ。
急に子ども向けにしてきた?これまでの大人向けな世界観から急に小学校低学年向けの、あまりにわざとらしい悪役キャラとのバトルになって困惑した。
逃げ切った水木が記憶喪失になっているのもがっかり。
そこで経験して変化した水木の想いは何だったのか?水木に想いを寄せた少女のことは?相棒との絆は?
エンドロール後に少し思い出したようなシーンがあるが、記憶喪失エンドを挟んだのには裏切られたようながっかり感はあった。
「テンポ感が良くて、退屈しない、面白い映画」と知人は評価していたので、普段映画が長くて苦痛な人には良いのかもしれない。
自分は後半ももっと丁寧に描いて欲しかったかな……
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