「邪悪で楽しめたが、ヒロインの結末は雑に感じた!!」鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎 𝖒𝖚𝖓𝖆𝖈𝖞さんの映画レビュー(感想・評価)
邪悪で楽しめたが、ヒロインの結末は雑に感じた!!
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鬼太郎のご両親の悲壮感溢れる戦いと、龍賀爺のこの上ない邪悪さを楽しめました。種崎敦美さんのお淑やかな演技が上手く、沙代さんから恋愛関係なくこの人だけは守らなければと思わせるものを感じましたが、退場の仕方が雑すぎて何かガッカリしました。何でもかんでも狂骨にして安く感じました。例えば、「私は水木さんと幸せになるのよ!」と爺に特攻するか、隠れて最後一緒に脱出できたが龍賀は呪いで村から出れない為、水木が気が付いたら居なかった、等で良かったのではと思います。水木は観客視点のキャラだと思いますが、口数が多くあまり魅力を感じませんでしたが、真夏にスーツ・ネクタイ姿を貫き、また物理攻撃が強くて少し笑えました。サバイバルホラーで大人の男性は子供を庇護する役割があると思いますが、沙代さんの事は特に何とも思っていないように感じて物足りないです。水木しげるさんの着想を上手く膨らませたストーリーにしていますが、龍賀兄妹の中には有名声優なのにモブキャラに感じる人物も多く、またゲゲ郎と目玉の親父はキャストが違う事もありキャラの断絶というか別人に感じる為、練り直す余地があると思います。また、個人的には「傷物語」の時のシャフトの絵柄と演出で本作を観てみたいと妄想しました。結論としては、「М」の謎を解き、ゲゲ郎の奥さんを探し、沙代さんを東京に連れて帰る、の3つのミッションをどう達成するのかを考えながら観ていた時は、小説みたいで楽しかったです。沙代さんのようなきれいな言葉遣いでお淑やかな女性は絶滅危惧種だと思います。前半、皆口裕子さんの声がエロかったです。
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