「贔屓目で」ウィズアウト・リモース HIRAさんの映画レビュー(感想・評価)
贔屓目で
自分は中3か中2の思春期の頃見た『レッド・オクトーバーを追え』が大好きで、ジャックライアンのシリーズの映画は全部見ている。
(シリーズ進むにつれだんだんとがっかりしていったが)
まだソ連だった頃をうろ覚えで知っている中年だから、めちゃ緊張感あってあのシリーズが大好きだ。
昭和から平成になった時、ベルリンの壁が崩壊した時、もう物心ついていたのでどんどん世の中の支配図が変わっていっていた時代を学生の身とはいえ、
感じ取っていたので、リアルにその裏方みたいな映画は大好きだった。
で、本作もそのスピンオフというか、本流からはそれているけど世界の裏方の皆さんの活躍をアクションにしたような映画で、シリアのアレッポから始まる。時代だなあ。
でも結局アメリカとロシアの対立、とか今更な嘘っぽい設定が本物っぽいようでやっぱり嘘くさくて、映画としては焼き回しが3周くらい回ってきて今の若者には逆に新鮮かも。
最近は北朝鮮が敵とか、イランだったり、チェチェンのテロリストだったり、アフリカの独裁政権だったり国のスケールが小さいものが多かったが、ロシアですか。
アメリカとロシアの戦争を回避させる、これって時代を知らないとピンとこないだろうけど、中年ファンには懐かしくもほんわりわくわくさせる要素なんだ。本作では匂わせ程度で緊張感はあんまりなかったけどね。
で、AmazonPrimeで無料で観たのと、好きなシリーズの末端ということとが加味されてまあまあ面白かった。
映画公開で1,900円払って観たらどうだろう(笑)
いろいろツッコミどころは多いけど、
一番そりゃないだろうと思ったことは、
とあるシーンでまさかのひき逃げ。
しかもまあまあのスロースピードで。
え、そんなんで死ぬ?
次の人は容赦なかったのに。
解せぬ。
あと字幕版で観たかった。