「良妻は強い意志を持ち自由であること」5月の花嫁学校 J24さんの映画レビュー(感想・評価)
良妻は強い意志を持ち自由であること
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J.ビノシュ演じる主人公のポーレットは家政学校の校長を務める。1967年のフランスが舞台という事もあって、妻とは旦那を立てて従順である事が何より大切だという事を根本にその細かい心得、行動等々を生徒たちに強く教え込む。
生徒達は田舎出身という事もあって望まない、愛のない結婚を控える生徒達も多数あり年齢的にも多感な時期であり反発する者も出る。
その辺をコメディチックに描かれてクスクス笑えるシーンが多々あり。
ポーレットの旦那が作中内で死ぬ。今まで詮索せず信じてきたポーレットだったが彼の死により、彼が生前にギャンブル等々で多額の借金を抱えていた事を知る。
裏切られたポーレットは家政学校で生徒達に教育する在り方、妻の存在の在り方を作品が進むにつれて現代的に改める作品である。
基本的にはコメディチックに描かれている為作品自体は見やすい。
この時代の女性の在り方と現代がどれほど変化があったのか比較しながら改めて振り返りながら見る事ができる。
ただ生徒達にも望まない結婚を控えてる者、LGBTを抱えてる者、性行為をもっと身近に考える者等々色んな悩みを抱えてる生徒がいるのだがその辺りの問題の着地点は最後は描かれず終わったのが少し物足りなかったかな。
ポーレットの女性の在り方、妻の在り方の当初の変化から後半は展開が早く進むのだがあまりストーリー内容が同時についてきてない印象は受けた。
最後は良い妻の在り方をミュージカルにメッセージ込めて歌われて終わった。
まぁコメディムービーとしては序盤は楽しめたのでそれなりに満足ではあった。
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