マークスマンのレビュー・感想・評価
全89件中、41~60件目を表示
まさにハードボイルド
個人的にハードボイルドとは初老の男性が命の危険を冒して何かを成し遂げる話で、恋愛要素がないことが必須だと思っている。
序盤のキャラの説明が必要以上に丁寧ではじまるまでが長く感じられた。
老人と子供の友情の話。テーマ的には老人と海を思い出す。
老人側の事情はしっかりとした説明があるし切っ掛けも全部みせているので、序盤のスネた少年がいい感じにリアルに可愛くなく描かれている。
展開を変えるためのアイテムとしてジャクソンと勲章があるが、その使い方が微妙ながら、よくできた作品であると思います。
心打つ、骨太のアメリカ映画
昨年2021年公開のアイスロードは、 アクション映画としての出来が良く、大いに楽しめた。 リーアム・ニーソンのアクション映画にはハズレがないという印象で、 今回も期待しつつ、寒空の下いざ映画館へと出発。
見始めて30分ほどで、 ヒーローが活躍する類の作品とは違うことがわかる。 一向に激しいアクションシーンが出てこないのだ。 元凄腕の兵士という設定ではあるが、 現実離れした戦いをするわけでもなく、 子供を連れて悪者から逃げるばかり。 途中で自分の役目を降りようとする人間臭ささえ見せる。 終盤に撃ち合いと格闘のシーンがあるが、 ここも地に足の着いた演出が施されており、 物語のリアリティが確保されている。 そして最後は、 とても深い余韻を残して終わる。
結局、脚本が素晴らしいのだと思う。 アイスロードも娯楽映画としての脚本の完成度が高かったが、 ニーソンの映画にハズレがないのは、 脚本の選択眼が鋭いからなのだろう。 そしてもうひとつ、 監督がイーストウッドの作品のプロデュースを手掛けてきた人物だと知り、 非常に納得した。 今まさに新作の「クライマッチョ」が上映開始されたばかりだが、 マークスマンを観た人は、イーストウッドの監督作品を一本観たような気分になると思う。
監督のロバートロレンツ氏は、 あくまでも骨太のアメリカンスピリットを描き、 広く世に伝えようとしている人なのだろう。 母性的な価値観を敷く日本社会とは違い、 独立独歩で生きようとする父性的価値観を基盤とするアメリカ人の人生観は、 このような監督やプロデューサーから映画を通して教えられてきたように思う。 今回も、セリフの一つひとつが奥深く、新鮮だった。
クライマッチョではプロデューサーではないものの、 これもまた古き良きアメリカ人の良心に触れることができる作品なのではないかと期待している。 近日中に観に行くつもりだ。
リーアム
リーアムニーソンやはり良いね、アイスロードも観たがこう言う役所は外さないね、ストーリーは単純なロードムービー
メキシコ人の子供をシカゴまで送り届けると言うものだが 淡々とした展開の中に緊張感を散りばめ愛する者を失った境遇などを重ねながら信頼関係を築いていく、追っての方にもカルテルとして生きてきた背景が垣間見える、主人公ジムの言葉が印象的だった、流石にクリントイーストウッド作品を彷彿させる内容だと感じた、最後は観るものがそれぞれ思い描きながら余韻に浸るのも良いかな
ハードアクションを期待するなかれ。
ノーバディ、みたいなもんかと思ったらソフトに静かなほのぼの人情劇でした。リーアムニーソンが良い感じで老いた元海兵隊員を演じていてなんかほっこりくる。カルテルからの逃避行劇だけど派手さなし。人生、踏み外してはいけない、って作品でした。
まあまあの映画
なんかクリント・イーストウッドでも撮りそうな映画でした…というか、近々公開になる『クライ・マッチョ』も老人と少年という設定だったような(笑)
こちらの作品は、麻薬カルテルに追われメキシコ国境から逃げて来た少年を、元海兵隊員の男がシカゴに住む少年の親戚の家まで送り届けるというお話。ギャング連中との追いつ追われつの中で、男と少年が心を通わせていく…。
で…
派手な銃撃戦やカーチェイスを期待したんですが、ほぼ無きに等しいです(笑)…無いわけではないんですが(笑)
そんなわけで、リーアム・ニーソンは毎度ながらそつない演技というか、なかなか渋い演技で良かったんですが、ストーリーに今ひとつ面白味が足りませんでした…それこそ、クリント・イーストウッドが撮れば、もっと"いいお話"にしてくれたんでは?…と思いました(笑)
時間とお金に余裕のある方は、どうぞ!笑
*スペイン語の勉強には良いかも…意外と聞き取りやすかったです(笑)
時たま出没するアメリカン無鉄砲おじさん
リアム・ニーソン、渋いですね。
猟銃を持つ姿なんかは様になってるし、物思いにバーで呑む姿もあんなジジイになりたいと思ってしまう。
内容は割と先が読める展開だったし、やはり起きてほしくないことが起こり、最後はチャンチャン、と言った感じか。なので、これと言って疲れはしない。芝居も子役の子がなかなかうまいし、カルテルの連中は本物(いや、組織の連中ではないことを祈る)。
私が思うに、時としてアメリカンムービーにこういう悪と戦う無鉄砲なおじさん出没しますよね。今作もそうだけど、元軍人という自尊心が仇になって(?)、悪と真っ向から戦ってしまうパターン。
冒頭で妻を失って希望をなくした、と言うが、今も大事なものは他にあるだろ、と突っ込みたくなる。
ちょっと話は違うが、数年前にクリント・イーストウッドの『運び屋』と言う映画。あの時も老人が、危機感があるのかないのかわからず、麻薬の運び屋をやり組織の中に足を踏み入れるというのがあったが、カルテルの危険性など誰が考えてもヤバいのに、誇り高きアメリカン爺さんたちは、それすらもはねのけて我が道を行く、というのがいかにもアメリカ映画だなあ、といつも見ている。
こういう人物をアメリカ人は割と好きなんでしょうね。
わんちゃん...
おじちゃんと子供と犬の3セットは良いですね。
特に子供が心を開いていく様もとても良かったです。
戦闘シーンは意外に静かで、それでも確実に敵を倒していく様子は興奮できました。
ただ終わり方が昔読んだ漫画の最後に似ていて、その最後が結構心に残っているのですが、それを思い出してあの時の辛さと悲しみが甦ってきて泣きそうになりました。
ジョーを思い出すとは思わなんだ
「あしたのジョー」はラストで死んだのか?眠っているだけなのか?昔はそんな論争をする人たちがいた気がする。メトロポイントのCMに使われているので改めて認知度が上がっている可能性はあるが、熱く語るのはおじさんだけだ。
さて、リーアム・ニーソン主演のおじさんアクション映画の傾向が変わってきている。前作の「アイス・ロード」もそうだったがアクションがめっきり減っているのだ。年だからね、仕方ない。
でも本作はリーアム・ニーソン演じる男が海兵隊のスナイパーという設定。アクション少なめでも成り立つ!ただ、実際に観るとスナイパーとして活躍するところはそんなに多くない。狙撃手だったって描写もあったか?と思うくらい。もう少し狙撃のすごさが表現されていたら点数は変わったはず。
そこ狙う?なんてツッコミもしたらダメかな。いや、どう考えてもチョイス間違えてるっしょ!最後は自分で選べ!みたいにカッコつけてるけど、撃たれたらどうすんのよなんてツッコミも無粋だな。
そしてラスト。ごめんなさい。感動はしなかった。ただ、あしたのジョーのラストのように穏やかな笑顔で終わるんだなと。これどっち?なんてこと考えるのはさらに無粋なんだろうな。
やっぱり現金だよね☆
妻を亡くし、粗リタイヤ状態の日々過ごす元海兵のジム。ある日、カルテルに追われる親子と出逢い、責任はなくとも、自身の関与で母親を亡くしてしまった少年ミゲルを親戚の元へ届けようと旅する物語。
物語としては、ジムとミゲルが悪人から逃れる旅の中で心を通わせ、最後は敵と直接闘うというもの。よくよく考えれば、叔父が原因であって、何の罪もない少年がこんなことになるなんて不憫すぎる。。
国境付近のメキシコ麻薬カルテル…恐ろしすぎる。広大な乾燥地帯と刺青のスキンヘッズ達…他の作品でも何度も観てきた光景だが、改めて絶対行きたくないですね。店員のおねぇちゃん…モーテルのおじさん…。。車修理のおじさんは難を逃れたのかな?
印象に残ったシーンは焚き火の場面。妻を失っているジムに対するミゲルくんの問い掛けが切ない。自分もいつか立ち直れるかを問いたかったのかな。。
そして驚いたのが直後の行動。私生活で問題を抱えていたジムの覚悟も感じ取れる場面ではあったが…そんなんするなら俺にくれw‼ミゲルくん…君もいつか働いて収入を得るようになったら、今日この日のことを後悔するで。。
…なんて言っちゃダメかw
また、アクションも良かったですね。バリバリ撃ち合うのも良いけど、静かに精神を研ぎ澄まし狙撃する渋~いジムも魅力的。ゲスなことするボスに、ミゲル少年が利かせた機転はゾクゾクしました‼
キャラクターのお気に入りは銃砲店のおじさん。絶対にダメだけど、あの粋な計らいは映画には必要ですよね(笑)
ともかく2人とも、とても辛い思いをし不憫だったが、それと同時に、生きる意味を見失っていたジムにミゲルが人生最後の贈り物だったのかな、なんて思えたり。
ジムとミゲルの交流や、カルテルとの闘い、そして思いの外メッセージもあった作品。年間ナンバー1をとるような作品ではないかもだけど、シンプルでありながらあらゆるバランスが取れていて、誰が観ても面白い作品に仕上がっているのではないかと。
なんか良かったな
あんなヨレヨレでもカッコいいのはリーアムニーサン、いやトーサン?ジーサン?よくわからないけどハマってました!
年令を重ね、痛みを伴うことが多くなってきていて、それがまた作品に引き込まれるというのか、アクション少なめで結構!といった感じでした。
ストーリー的にはアクション映画の王道なのでしょうが、哀愁漂う良い作品だと思います。
お正月にはこういうのでいいんじゃないかな。
ロードムービー的形を通して「家族」「生活」「社会背景」「カルテル」「アクション」
ロードムービーというと、思い出されるのは「勇気ある追跡」「グロリア」「ペーパームーン」に、傾向は少し違うが「ランボー ラスト ブラッド」があるが、この作品は心にじんわりと響くものが残る。アメリカとメキシコの麻薬カルテルから、少年家族に問題が起きてメキシコからアメリカに脱国する時、アクシデントが起きることから始まる。そこで少年(家族)が元海兵隊の男と会い、それを追うカルテルが絡んで進んで行く。よくある映画にアクション中心のものもあるが、この作品は、アクションが主軸でなく、男の生活、社会背景、家族内の立ち位置(娘)に、少年の生活、社会背景を通しながら、双方共に大切な人を失くし心の痛手心を負いながら、しっとりと物語は進んでいく。
★デジタル5.1ch鑑賞
★重低音△
★音圧○
★分離度◎
★音移動○
★サラウンド◎
★サイド・後:(活躍度)2
銃撃戦、残響音など
ありがちな映画だがそれでいい
最近はリーアム・ニーソンの作品が公開されるとつい観に行ってしまう自分がいます。
この作品は後にまで語られる名画というわけじゃないが、好きな映画のひとつに入ります。主人公のジムと一緒に行動するミゲルが徐々に信頼関係で結ばれていく過程がいいですね。そしてこのミゲル役の子はこれからが期待できます。
ストーリーは嫌いじゃないが午後ロー
お話としてはありがちですが好みです。
ただ映画としてはいまいちパワーに欠けるかと思います。
2時間ドラマとしてはいいですが、映画館に出向いて安くない鑑賞料を払うのは、人によっては損に感じるかもしれません。
初恋の行方とシカゴ風ホットドッグ
んー。リーアムパイセンにタフな終活役をお願いするのはわかるのですが、個人的には「無機質な一芸オヤジ(絶賛してます)」と思っているので、ヒューマン的味付けの犠牲で耄碌ジジイな感じになるのは何とも…。「アイスロード」もそんなだったな。海兵隊の狙撃兵上がりですもんね。癖として細胞に染み付いてますよ、耄碌しても。飼い犬の助言にも敏感だろうし、車両のチェックも抜かりない。ストーリーの都合はちょっと、ね。
それさえなければ、ロードムービー宜しくの叙情的な映像や、サイドの人物像(義理の娘やミゲル、カルテル側は秀逸)は好みだったので、後半持ち直して気持ち奮わせていたのも事実でした。だいぶクリント監督色が強かったので、「クライマッチョ」上映以降に重ねて観るのはご用心ご用心でございます(苦笑)。
リーアム・ニーソンは老いてなおカッコ良い
元海兵隊の凄腕老兵とカルテルに狙われる少年との逃走劇。激シブのリーアム・ニーソンの表情をたっぷり堪能でき、年を重ねてもなおカッコ良い兄貴っぷりを披露してくれます。
ただ、本作の見どころはリーアム・ニーソンのみと言ってもいいくらい、他には良いところない…。(わんこは可愛くてお利口)
王道のストーリー展開は先が予想できるし、アクションも冗長的でイマイチだしそもそもアクションシーンがあまり無い。登場人物が敵も味方も少なかったり、迫力が無いのも残念。
ツッコミ所も多く、少年をシカゴへ送り届けたところで根本的な問題(カルテルに狙われてる)を解決しないと意味なく無い?という序盤のゴール設定へのハテナや、途中にあるお金を燃やす件も現実味がなかったり、そもそもの少年がカルテルに狙われる理由も弱い…。
つまらないわけではないですが、可もなく不可もなく…といった感じでした。
全89件中、41~60件目を表示