ブラックボックス 音声分析捜査のレビュー・感想・評価
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ゲットアウトを彷彿させるような映画
お母さんが狂気じみてたストーリー。
息子トーマスはDV男でどうしようもない。
演出も面白いし、最後もうちょっと見たかった。
最後まで堪能しました
いい感じに、ドキュメンタリー風のエンタテインメントになっていて、観やすい映画だった。音声分析、つまり耳高が頼りの男が、航空機事故の原因を解き明かしていく話。
航空会社も、巨大だし政府との連携は重要だろうし、こういう映画の敵役としてはぴったりだね。人のスキルと自動化の関係もからませて、おもしろい映画だった。最後まで堪能しました。
ヒッチコックも脱帽
主人公マシュー演じるピエール・ニネの神経質なキャラクターが、この作品に魂を吹き込み、かの名優アンドレ・デュソリエが、緊張感を与える。
航空機事故時、ボイスレコーダーの信憑性を疑うことなどない。その程度の認識でこの作品を観ると、航空機事故は、まさにサスペンスで、まるでヒッチコックの作品のごとく手に汗握る物語になる。
真実は資本の倫理によっていとも簡単に改ざんされてしまう。事実が歪曲される時、必ず、また同じ事故が、いつか起きる。「世界一安全な乗り物」には「安全を守る世界一の倫理観」が必要なのだ。
見応えある航空業界サスペンス
2022年1月の公開時に見逃し、契約しているVODにも現れずがっかり…。
していたところ、都内の単館上映に辿り着くことができました。
平日お疲れモードでの鑑賞でしたが、エンドロールが流れる頃にはすっかり元気に笑
久しぶりに面白いサスペンスに出合えました!
机上のペンの角度にまでこだわる、真面目で繊細(神経質)な主人公。
静かでスマートだったはずの彼は、体を張りながら、そしてマッドな雰囲気さえ醸しながら、単独捜査を続行します。
印象的だったのは、以前大きな分析ミスを犯していたという過去。
普通ならそのトラウマから「今回も自分の思い込みじゃあ…」と言い聞かせてしまいそうなところを、どんなに追い込まれても、ひたすら真実を追い求めました。
300人が犠牲になった墜落事故に対して、自分にできることとは。
そんな職能に対するプライドや、妥協しない姿勢に心を打たれました。
(パートナーのノエミは災難でしたが…)
一方で、全てがシステム化・データ化されることの恐ろしさも感じました。
IoTが当たり前となったいま、裏を返せば、あらゆる便利なモノは、ハッキングや改竄の余地があるということ。
いまこのレビューを打っているスマホだって、ある意味「ブラックボックス」だということ。
そして最後に、上司のポロックは結局どうなったのかが気になります。
派手さはないものの、とても見応えある作品でした。
こういう作品が、もっと多くの劇場で、ロングラン上映されてほしいなあ。
分析力が引き起こす
1人の分析官の推察力と聴力を通して、航空機墜落に関する疑惑と疑念。調査に邁進することで精神状態が徐々に蝕まれ、精神の境界線がぼやけていく様がとてもリアルに感じられた。
また倫理観の中で揺れ動く彼の心理描写も精神状態とうまくリンクし表現され、最後に彼の取る行動がその重さを噛み締めさせる。
サスペンス映画の中でも優れた作品だと思いました。
え?音だけで?
予告やポスターから期待していたストーリーとはだいぶ違っていた。
主人公が音声分析のプロ中のプロという事で、冷静に事件の真相を紐解いていくのかと思いきや、、、真逆な人物でした。
結局は、音声の分析自体は失敗で(と言うか、改竄されていたので分かりようがない?)、沼から本物のブラックボックスを見つけて、はいチャンチャン、だった訳で。
自分的には、あくまでも音声分析官としての凄さを見せて欲しかったので、ちょっと期待外れかな。。。
音を中心にしたアイデアが斬新。 事故機格納庫でのエアポッツノイズキ...
音を中心にしたアイデアが斬新。
事故機格納庫でのエアポッツノイズキャンセリングからの事故現場への回想シーンは臨場感にあふれていた。
妻が夫に秘密がありグレーな部分が見え隠れするキャラが良かった。
最後が悪巧みを暴くところが強く出て、ハッキングがあったことなど真実が少しぼやけてしまったように感じた。
映像はともかく音がいい環境で観たい作品。
イライラしてドキドキしてちょっと切ない
決して派手なところは無いけれど、よく出来てて面白かった。
間違いもするけれど、自分の思う正解に突き進む音声分析捜査官のチュール。
別に正義の味方なわけではないし、決して正しいわけでもなく、思い込んだら一直線だから周りから見りゃ迷惑なことも多々。観ててイライラも多い主人公やった。
が、悪意があるわけでもないからギリ推せる。
まだるっこしい所を端折って、もう少し学生時代の話か、親子関係の話挟めば良いのになあとは思った。
ドローンのくだりから一気に解決に向かう処はドキドキ。妻のノエミに手がまわらないかまで考えてしまったよ。
ハッキングされるシーンはかなり恐怖よね。
先日観た355も含めあり得る話になりそうなのよ。
雑だとは思うけどさ。この辺りからラストまで、東映特撮かな?って思うくらいな流れだった。
だからダメとは言わないけど。
にしても、自分の命かけてまで追求しなきゃいけなかったかしらね。そこが切ない。
いやー面白かった!
最初フランス映画とわからず、フランス語ではじまり、少し冗長な感じかなと思ったが、いやいや。
妻と娘は、主人公イケメンと言っていたが、こんな感じがイケメンなんですね。
最後、超ハッピーエンドでないけど、良い感じで終わったのも好き。
旦那さんと奥さん、最後分かり合えて良かった、、。
アメリカ映画のようなフランス映画
フランスの映画は、ドロン、ベルモンドが全盛の頃のは観てきましたが、新作はほとんど観る機会がありませんでした。今回は、ちょっとベタなタイトルに惹かれました。
タイトルがそうなのですから、序盤の旅客機内の場面から、いやでも不穏な空気を感じてしまいます。主人公は、事故に遭った飛行機のブラックボックスに記録された音声を分析して原因を追究するプロですが、記録の改ざんがあることに気づき、会社の陰謀が明るみになるまで、取りつかれたように真実を求め、終盤には精神的にも追いつめられるまで、きっちり、緩まずにみせてくれます。
フランスの映画ですが、全体の雰囲気は、アメリカの社会派サスペンス映画のようです。セリフがフランス語なのと、主人公の最期が完全なハッピーエンドでないのが、英語圏の洋画ばかり観ている私にはちょっと新鮮でした。いずれにしても、マニアックな音声分析場面は面白く、通好みの映画です。社会派やサスペンスが大好物の方は、時間一杯、楽しめます。
サスペンスの一級品
なかなか真相にたどり着けない二転三転する展開に、ぐいぐい引き込まれる。神経を病んでいそうな主人公が、協力者だけでなく妻からも見放され、孤立無援の状況に陥っていくエピソードの積み重ねも巧み。
謎解きとしては、失踪した上司が事件の鍵を握っていたり、最初に怪しいと思った人物が黒幕だったりして、それほどのひねりはないのだか、とにかくサスペンスの畳み掛け方がうまい。ただし、主人公は、もっと早く殺されていてもおかしくないのでは?という疑問は残る。
ドキドキ
一番好きな映画は羊たちの沈黙という、サスペンスやスリラーを好む者です。
あらすじを読んで、この映画は自分好みだろうなと期待して行きました。
期待どおりだったし、期待以上でした。
主演の俳優さんは、繊細な人物を演じるのがとても上手で入り込めました。ストーリーのつくりも精巧でした。
もっと多くの映画館で上映されてほしいと感じる映画です。
ありそうでない
航空事故を残された音声から操作していく話は今までドラマになっていそうでなかった話(自分がYahooでちょっと検索かけただけなので穴があればすいません)。
こういう着眼点のミステリーが今まで作られなかったことが少し不思議な気がする。
まあ同じような話の連続になってしまうから連ドラは難しいのはわかるが。
さて、それはさておきこの作品は着眼点もさることながら中身もしっかりミステリーしていて素晴らしい。
途中まで主人公が間違った真相へと突き進もうとしていくあたりは見ている僕も「もしかして、主人公の妄想なのか?」と思いたくなるような迫真の演技だった。
途中のシーンもかなりスリリングで下手なホラー映画よりドキドキした。
また本作では音に徹底的にこだわられていて特に主人公がヘッドセットをつける時の「ボッ」という音は癖になる。
というか確かにヘッドセットつける時こんな音するなぁと共感してより物語の世界に没入できる。
他にも飛行機内の無線のリアルさ、その音から主人公が予想する機内の様子への映像の移り変わりなどもっともっと没入感を高めてくれる。
音にこだわった映画館のスクリーンで見たい。
日本でもこういうミステリー作って欲しい。
というか東野圭吾さんだったりミステリー作家の方に一作書いていただきたい。
それくらい良い題材だと思った。
変人の烙印はこのように押されるのか…
緊急通信指令室が舞台の「ギルティ」が面白かったのでこちらも鑑賞。
盛り上がりがそこまでなかったが機内の緊張感が伝わり集中して観ることができた。ただ途中からそこそこのボリュームのイビキが聞こえてきて気が紛れてしまいとても残念。
終始美形の主人公に釘付けだった。
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