「35年後という設定が切ない。ところで最後のオチは何?」天才ヴァイオリニストと消えた旋律 Keiさんの映画レビュー(感想・評価)
35年後という設定が切ない。ところで最後のオチは何?
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彼らが共に過ごしたよりも多くの時間を、お互い何に費やしていたのか。長い時間が経過しても、止まったままの時間を探さなくてはならないマーティンが切ないです。
コンサートのすっぽかしはラビの歌でようやく分かったけど、黙って姿を消す理由は全くわからない。しかし、ドヴィドルの最後のソロ演奏と映像でやっと彼の35年間が分かり始め、彼の家族写真を入れながら引っ越しの準備を粛々と行う妻の姿、置いていったバイオリンと最後の手紙で「個として生きない」と語り、ようやく彼が背負い込んだ果てしないものが分かった気がしました。
ラビの歌声とバイオリンはとても美しかったです。
ただ、最後の、”本番前の4時間”のマーティンの妻(当時は恋人)とドヴィドルの関係を明かすことで何を伝えたいのか。考えるほどによく分かりませんでした。
彼が既に別の人になっていて、行ってしまったことは分かるとは思いますが、何を伝える為のエピソードなのでしょう?
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