クーリエ 最高機密の運び屋のレビュー・感想・評価
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ウィルとアレックス(ペンコフスキー)
スパイは人を魅了する人柄がなくてはならない。でも親密になりすぎてはいけない。いざという時には冷酷にならなければならない。
ウィルはイギリスに戻れたものの、スパイの難しさをあらためて認識させられた。
平凡な人が世界を救うのかも
テーマとしては見たことがある感じは否めなかったが、「平凡な人が世界を救うのかも」のフラッシュバック部分のところがすごく良かった。
キューバ危機というのも歴史の教科書でしか知らなかったことも映画を絡めるとより深く理解できた。こうしてみると、表現としての映画と、伝える側面の映画、大きく2つあるんだろうなと思った
自分のためだけではなく、世界の、友のために
恩師が面白いと言っていたから鑑賞。
とりあえず、最初の環境音の使い方が勉強になった。
周りの客の会話が聞こえなくなって3人にフォーカスするシーンとか
打算なしに友情を気づいてくシーンにグッとくるよね。
バレエを2人で鑑賞して涙を流すシーンには何とも言えない感情を抱いた。
ラスト2人が手を握って世界を救ったんだのとこも良かった。
ものすごくミクロで見たらロシア人家族は離れ離れになり不幸なのかもしれないし、マクロで見たら少ない犠牲で戦争を回避できたのかもしれない。
んー、、、難しい。
この映画で感じたのは誰かのために動く事。
信じ抜く事の難しさと尊さ。
なのかな、、、
言葉にできない事をもらった映画。
87/100
スパイサスペンスではなく、友情を描いたドラマ
予備知識無く見た。
てっきり、スパイサスペンスかと思ったが、むしろスパイとクーリエの友情ドラマというか、クーリエの主人公が心情の変化を静かに描いたドラマ。
スパイアクション映画、スパイサスペンス映画は山ほどあり、それらと比べれば地味な作品であるのは否めないが、
実話ベースという「重み」は違う。
主演のカンバーバッチの演技が前半の「軽い」感じから、後半になるにつれて「重い、深刻」になっていく。それがスパイの亡命を求める…に説得力を持たせているのは流石の演技力。
一般人なのに危険を顧みず…
ソ連側で連携したスパイの救出に向かう、その勇気はまるでスパイ映画のようだった。命懸けで5000もの機密情報をやり取りするには相当な互いへの信頼がないと成り立たない。互いの家族にも紹介するが、それぞれ家族には本当のことは話せず、この苦悩は二人にしかわかり合えない。だから友の救出に向かったのだが、あえなく逮捕されてしまう。ペンコフスキーもスパイ活動は認めるが、ウインは何も知らなかったと最後まで彼がスパイだとは認めず、守ったところに素晴らしい友情を感じる。キューバ危機回避の裏でこのような実話があったことは全く知らなかった。カンバーバッチの激痩せぶりに役者魂を感じる。
実話に基づいた話は面白い
キューバ危機の回避に貢献した男の実話に基づいた話はだった。こういうのはたいてい、ハズレないし、実際面白かった。
民間のセールスマンである主人公が、核が発射されたら家族は救えない。その時に救うチャンスがあったことを後悔するのかという言葉でスパイ行為に手を貸す。このこと自体、彼がとても強い正義感のある人間だとわかる。
いよいよ危険になり任務を解かれたのに、ソ連側のスパイを救うためにもう一度だけソ連に行くのだ。すごい勇気と行動力。そして捕まって拷問に耐え抜くことも、なぜこんなことができたのかと驚くばかりだ
2人のの男の強い判断と行動力で、キューバ危機は回避された。この事件の後米ソにホットラインが繋がった映画の最後にあった。
いまそのホットラインどうなったのかなぁと思わず考えた。
たった2人の人間が世界を変えてしまうことも
現実にロシアの戦争を見ているので、この映画は非常に緊張して観ることになった。
また実話に基づく話なので益々怖かった。今もウクライナの戦争中で核戦争の話が出てくる。ロシアの様な国が核を持っている事、いつでもボタンが押せる状況にある事、恐ろしい限りだ。この様なスパイの人達によって危機一髪の所を上手くかわして事なきを得たことも多いのだろう。影の立役者だ。主人公の痩せた姿、その役者魂に凄いと思った。
勇気ある行動
GRU(ロシア軍参謀本部情報総局)のオレグ•ペンコフスキー大佐を演じたメラーブ•ニニッゼ、彼と親交を深め、命の危険を顧みず救おうとした英国人セールスマンのグレヴィル•ウィンを演じたベネディクト•カンバーバッチ、二人の熱演に引き込まれた。
CIAの才媛エミリー•ドノヴァンを演じたレイチェル•ブロズナハンが美しい。
オレグ•ペンコフスキー大佐の正義を貫く姿に圧倒され、同じ志を持つ互いへの思い、彼らの支えであった家族に対する思いに泣けた。
ーM16(英国秘密情報部)
映画館での鑑賞
Ironbark
クーリエ(英語: courier)は、本来は外交官業務の一環で、外交文書を本国と各国の大使館・公使館等の間、あるいは大使館・公使館相互間などで運搬する業務のこと。(Wikipedia)
裏切りとは何か
東西冷戦高まりし頃、一介の英国人ビジネスマンが何の因果か、英米両情報機関の依頼でスパイであるソ連高官との連絡役を引き受ける。
序盤、主人公がカバーである本業(ソ連への工業機械輸出)で対象者(国家科学委員会の職にあるGRU大佐)と接触を重ねながら親交を深める過程が軽妙に描かれるが、次第に家族にも秘密に活動することの重圧に苛まれていく。
主人公が内容を知らずに仲介していたのは、ソ連軍戦力の実態、そしてキューバへの核ミサイル配備の情報だった。
スパイに発覚の危険が及ぶと、英側は彼を容赦なく切り捨てようとする。彼の身を案じた主人公は一家を亡命させようと米側を頼って作戦を立てさせ、自らも計画を伝えに乗り込むが、作戦は失敗しスパイとともに主人公は逮捕される。
終盤は主人公の過酷で悲惨な拘禁生活の描写が続く。主人公は長期の拘禁を耐え抜いて捕虜交換で釈放され帰国し、スパイは処刑される。
どちらも実名で登場する英国人グレヴィル・ウィンとソ連人オレグ・ペンコフスキーの物語は事実に基づくという(どこが脚色なのかは私には分からない)。
ペンコフスキーが西側に情報を提供するようになった動機ははっきりとは描かれないが、西側との全面対決を辞さないフルシチョフの姿勢に切迫感を持ったことは語られる。
彼は紛争のエスカレーションを防ぐという自分の信念で情報を漏らし、彼の情報のおかげでキューバ危機は戦争に至らず回避されたという。だがそれは西側から見た評価であって、彼の最期はソビエト国家への反逆者としてのそれだった(銃殺されたとも、生きたまま焼かれたとの説もある)。
ウィンもまた、英国民として英情報部にこれ以上の関与を止められてもなお、ペンコフスキーを救おうとした。そして当然、ソ連側から見れば彼は体制を破壊する違法行為に関与した犯罪者である。彼が処刑されなかったのは保険が効いた(情報の中身を知らされていなかったので、厳しい尋問にも関わらず運び屋(クーリエ)以上の共犯であると立証できなかった)からに過ぎない。英国側は彼を解放させるために強い行動はとらなかった(理由はそうすれば彼が「重要なスパイ」だと示唆することになり、前記の保険が効かなくなるからと語られているが、それは「そうまでする価値がない」からともいえる)。結局、二人とも自分の良心に従って行動し、個人としてその帰結を甘受したといえる。
作品を観てからしばらく、何を書きたいのかもやもやしていたのだが、今日観た「コレクティブ 国家の嘘」や昨年の「ジョーンの秘密」とも併せて感じることは、たとえ愛国心があったとしても、国家の利害と個人の意思はかならずしも一致しないし、個人の良心に基づく行動を政府の立場に反しているからと一方的に「裏切り」と断罪はできないということだ。これは組織の内部告発でも、国を「貶める」報道でも同じだろう。
国の立場と異なる発言が命の危険につながる国は今も数多く、そうでなくても「嫌なら国を出ていけ」といった言説が日常的に飛び交っている中で、時にルールや空気を破ってでも、命をかけてでも声を上げる人がいると知ること、そう言える場を守ることが大切なのだと思う。
余談だが、ペンコフスキーがいつか国を出たらモンタナに住みたい、と語るシーンがあり、「レッド・オクトーバーを追え!」でボロディン副長が同じことを言っていたのが思い起された。メタ的には(全くの憶測だが)ウィンの自伝か何かにこの発言があったのを借りたのかと思うが、実は自伝がアングラでソ連国内に出回っていて、ボロディンがそれを読んでいたと想像すると楽しい。
こんな裏側があったとは。
キューバ危機や、冷戦時代など教科書で習ったくらいしか知らなかったが、当時(今も?)ニュースの裏には、かなりなスパイが活躍していたのだろうと、映画を観て実感した。
ペンコフスキーも助かってほしかったが、まぁ殺されますよね。
ウィンとペンコフスキーが捕まったあと、二人が手を繋ぎつつ別れるシーンは大変鬼気迫るものがあった。
広い意味で、世界を守り、家族をも守ることができた二人の友情に感動した。
【”世界の全てが、平和になるために・・。そして、政治思想の壁はいつ無くなるのであろうか・・。”米ソ冷戦期の「キューバ危機」回避のために行動した英国とソ連の崇高な二人の姿をスリリングに描いた作品。】
ー 今作で象徴的に描かれるバレエ観劇のシーンが印象的である。
東欧を行き来する英国人商人ウィン(ベネディクト・カンバーバッチ)が、GRU(ロシア連邦軍参謀本部情報総局)の重要なメンバー、オレグ・ペンコフスキー大佐(メラーブ・ニニッゼ)と共にロシアの劇場で「白鳥の湖」を観劇し、終演の際、他の観客と同様に椅子から立ち上がり、”ブラボー!”と叫び、拍手するシーンである。
この「白鳥の湖」を観劇するシーンは二度描かれる。
一度目は、オレグ・ペンコフスキー大佐が、米ソの冷戦状態を憂い、且つフルシチョフの直情的な言動を近くで見ていたからこそ口にした”あの男が核のボタンを握っているのは、危険だ・・”と言う思いで、重要な手紙をCIAに届け、CIAとMI6の協力により、ウィンとの距離を縮めるために「白鳥の湖」に誘うシーン。
二度目は、二人の身が危うくなった状況で、ウィンが単身ロシアに乗り込むシーンである。
□この二つのシーンを見て思ったのは、
”文化の壁は異なる思想を持っていても越えられるのに、何故、政治的な壁は越えられないのであろうか・・。”
という事である。
◆感想
・ソ連が崩壊し、冷戦という言葉は、表面上は使われる事は激減した。
だが、この作品は当時の冷戦状態のソ連と米国が、”核武装競争”をキーに、激しく対立する姿を、英国の商人ウィンとソ連のGRUの崇高な思想を持つオレグ大佐が、二人の大切な家族を愛する姿と共に、距離を縮め、大切な友となって行く過程を、スリリングに描いている。
ー イントロで流れる、”実話である”と言うテロップの重さが、見ているうちにドンドン増してくる。
そして、CIAとMI6が裏で様々に動く姿を描くことで、現代でも世界のあちこちに、”冷戦”が存在する事も、暗喩している。ー
・観る側に、二人の行為を”大変に崇高なモノ”として、劇中頻繁に登場する、ウィンとオレグ大佐の愛する妻と、幼き子供たちの姿が、この映画に重みを与えている。
ー 愛する妻、幼き息子、娘がいながら、世界の安寧、平和を願い、危険な行為に身を投じる二人の姿。ー
・又、最初は嫌々ながら(それはそうだろう・・。)ソ連側から得る機密情報の伝達役(クーリエ)に仕立て上げられたウィンが、何度も、モスクワ往復を繰り返す。心配する妻の姿。最初は”浮気だと思っていたが・・。
ー この前半のシーンも、最後半のウィンと妻の再会のシーンに効いてくる。ー
・そして、友になったオレグ大佐と家族を亡命させるために、彼が、単身モスクワに乗り込むシーンは心に響く。
ー ウィンの心が葛藤と共に、変遷していく様を、ベネディクト・カンバーバッチが絶妙に演じている。ー
・二人の行為が、KGBに漏れ、ウィンは独房に繋がれ、オレグ大佐は亡命寸前に家族の前で囚われるシーン。
ー 特に、KGBのウィンに対する処し方は、苛烈に描かれる。
久々に会った妻が見た、異常に痩せこけたウィンの姿。
当時のKGBの恐ろしき組織の片鱗が伺える。ー
<KGB幹部たちが盗聴する中で、再会したウィンとオレグ。
オレグは拷問により力なく、それでもウィンを思い
”ウィンは運び屋として利用しただけだ・・”
と話すが、オレグの真意を見抜いたウィンがオレグに対し、何度も叫んだ言葉。
”君は、世界を救ったのだ!””君は、世界を救ったのだ!”・・。
今作は、処刑されたオレグが遺したメモから明らかになった実話であるそうだが、米ソの冷戦下においても、人間性を失わなかった二人には、深く敬意を表します。
そして、今作は製作にも関わったベネディクト・カンバーバッチ出演作品の中でも、ベストアクト作であると、私は思います。>
平和と友情と犠牲。
実話ベース。
実在の人物でエンドロールまえにチラッと当時のインタビューが流れます。
主人公は単に巻き込まれただけだが、ソビエト側のパートナーとの間に友情うまれ、理想を共有する様になる。
この辺に実はこの話のテーマがあるような気がする。
後半は少々重くなり、カンバーバッチも役作りのために10kg以上減量したそうだ。
世界平和のために心をすり減らしているのに過去に浮気の前科があるので奥様からは「ソビエトに女が出来た」と思われたり苦労も多い。
何故か帰って来ると「夜が激しい」話は笑った。
カンバーバッチが素晴らしい
イギリスの海外出張がある平凡なサラリーマンが、ロシアとアメリカの運び屋へ、男同士の友情を交えての実話。
キューバ危機は有名な歴史だけど、アメリカでも「4分前警報」がニュースになってたり、地下シェルターをイギリスでも作っていたとは知らなかったです。いや、本当に4分なんて、無理、無理。しかも核だし。
ロシアでは誰をも秘密警察と思えーとのことで、盗聴、口唇術、など見張られ感が半端ない。国に叛いたら、即刻処刑だし。
いよいよマークされたと分かり、任命も外されるが、なんとかペンコフスキーを国外へ逃亡させたいが為に、危険を承知でモスクワへ飛ぶウィン。M16のエミリー(とても美人で勇ましい!)と協力したのだが、あと一歩の所で、、、ロシア、オソロシヤ、、、
拷問と劣悪環境の監獄。(食事のスープ、丸いのはネズミの眼球だとか?)激ヤセのカンバーバッチ、俳優魂ですね。
何十日かぶりのシャワーのシーンも、とても良かった◎
あと、盗聴を防いでエミリーとの会話をするシート盤がなぜか懐かしかった!
昭和の雑誌の付録で、ペロンとめくれば、書いた文字や絵が消えるやつです。笑
奥さん役のジェシーバックリーさんは、『ジュディ』では金髪で秘書役だったので、全く印象が違いました。
何もかも、見応えのある映画でした!!
リアルで過酷
実話を元にした冷戦時代のスパイもので、諜報戦でいかに核戦争を回避するかというよりは、諜報活動に携わった人々のドラマに焦点を当てているという印象です。
派手な銃撃戦などはありませんが、硬派なスパイものとして、冷戦時代の不穏な空気感、小道具を使ったアナログな手段など、リアルな諜報活動の描写が良いです。
ストーリーはシンプルで、どんでん返しの頭脳戦などもありませんが、登場人物の心情や緊迫感が伝わり、見応えがありました。
段々と不穏感や緊迫感が高まってゆくスリリングな展開に、主人公役のベネディクト・カンバーバッチ、ソ連側情報提供者役のメラーブ・ニニッゼの迫真の演技で引き込まれます。
後半の非情な展開は、どうにもやるせないです。
妻の妊娠はフラグっぽいなとは思いましたが……。
予想外の収容所生活にKGBの拷問描写も、過酷で辛い。
収容所で二人が対面する場面では、二人の友情や信念に目頭が熱くなってしまいました。
実話が元になっているとのことですが、この話は知らなかったので、最後までどうなるのかとハラハラしながら観ました。
個人的には、素人がスパイになって大丈夫か?でも結果キューバ危機を乗り越えた!みたいな、エンタメよりなスパイサスペンスかなというイメージで観に行ったのですが。
予想以上に非情で過酷な展開に唸らされてしまいました。
任務や国を越えた友情、平和への熱い信念も切実に伝わってきます。
そんな平和を願う人間が国に翻弄される理不尽を考えさせられる作品でした。
米ソ・東西の軍拡競争が激しさを増していた60年代、ソ連側の動きを掴...
米ソ・東西の軍拡競争が激しさを増していた60年代、ソ連側の動きを掴もうと躍起になっていた西側。
ソ連側高官に内通者はいるものの、西側への情報の運び屋(クリーエ)を欠いてしまった。
米CIAと英MI6は、情報の運び屋としてひとりの中年英国人ビジネスマン(ベネディクト・カンバーバッチ)に白羽の矢を立てる。
男の名はグレヴィル・ウィン。
東欧でのビジネスを行っていたウィンの、販路拡大でソ連へ足を延ばすという触れ込みでだ。
ウィンが接触したソ連側高官はペンコフスキー(メラーブ・ニニッゼ)。
政府に近い位置におり、機密情報にも易々と近づける・・・
というところからはじまる物語で、監視国家ソビエト下での息も詰まるような情報の受け渡しが始まる。
ただし、息も詰まるような緊張感であるが、ドンパチなどはほぼない。
実際の諜報活動は、探っていること、情報を流していることがわかってしまえばそれまでなのだから、そんなドンパチはあり得ない。
こういうあたりを丹念に描いていくのが面白いわけ。
ウィンもペンコフスキーも、互いに家族と引き合わせ、心から互いを信じあうようになる。
そして、ペンコフスキーは諜報活動の大きな一線は越えてこない。
ウィンが運ぶ情報の中身そのものは、ウィン自身には知らせない。
これが後半、活きてきます。
米英諜報機関は、ペンコフスキー家族の西側への亡命を約束していたが、ペンコフスキーがスパイだとソ連側に感づかれるやいなや、あっという間にペンコフスキーを切って棄てようとする。
信頼するペンコフスキーを救出すべく、単身乗り込もうとするが、女性諜報員(レイチェル・ブロズナハン)が助け舟を出す。
脱出ルートを確保し、自身を報道官としてソ連に潜入、ペンコフスキーを救い出そうと計画を立てるのであるが、ウィンもペンコフスキーもソ連側に捉えられてしまう・・・
ここのところ、どちらかといえば暑苦しい雰囲気になってしまったカンバーバッチだけれど(この映画の前半でも、肉の付いたアル中中年呼ばわりされている)、獄中では驚くべき変貌を遂げている。
イッキの減量、骨と皮だけの姿は本当に痛々しい。
役者としては、やり甲斐があったのでしょうし、その証左に製作総指揮にも名を連ねています。
『13デイズ』でも描かれたキューバ危機の裏側に、こんな物語が隠されていたとは驚きでした。
なお、60年代のソ連を再現したロケーションはチェコのプラハで撮られたようです。
そうそう、観ていて感じたのは、次のジェームズ・ボンドは、ベネディクト・カンバーバッチでいいんじゃないかな、ということ。
ただし、本作同様、東西冷戦時代、もしくは第二次世界大戦勃発以前を舞台にしての本家返りで。
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