クーリエ 最高機密の運び屋のレビュー・感想・評価
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ラスト20分は涙が止まらない
シリアス作品とはわかっていましたが、その数段上をいく緊張感たっぷりの作品でした
派手なスパイ映画はエンタメ作品であり、こういうのが本当のスパイのように思えました
でもCIAでもなくMI6でもなくごく普通の一般人、何でスパイになって、あんな強い信念の人に...でしたが、友情を超えたアレックスを信じる心からスパイをやれたのでしょうか
あの2人がいたから核戦争が起こらなかったとしか思えません
実際そうなのでしょう
でもそのための犠牲、それが悲しい
「You did it!」、この言葉に彼は報われたのでしょうか
それと、この「You did it!」、私は「We did it!」だと思います
ベネディクト・カンバーバッチの演技が素晴らしくて、ラスト20分は涙が止まりませんでした
カンバーバッチ!
凄かった。周りの役者もとても良い。
スパイはゲームやスーパーヒーローじゃないってよくわかる。
サーティーンデイズも併せてみたい!
多分邦題のせいで見る人が減ってると思われる。私はB級アクションと思ってました。
正統派スパイ映画
娯楽スパイ大作ジェームズボンドの真逆、実話ならではの本当のスパイ活動の実態を、アメリカには絶対にないヨーロッパの重々しい雰囲気に包んで、悲壮なスリラーを重厚に描いています。
スパイは中東じゃサマにならない、やはり東西冷戦がシビレます。
凄い話だった
歴史に詳しくないけど、キューバ危機という言葉だけは覚えてた。細部は分かりづらいところもあったけど、最終的にはそういう事の方法を表現してただけと理解できた。多分役作りで痩せたんだろうけど、実話の本人と見た目は一緒だった。重い内容の映画だったけど、終わってみれば深く楽しめた映画だった。
評価:3.7
我々のような人間から世界は変わるのかも
”スパイもの”と思って観たら肩透かし。
でもその肩透かしこそこの映画のテーマ。
いわゆる映画的なスパイって実は”物語”で、
実際はこの映画のような話が
スパイのホントの姿?
だとしたら、やっぱり日本にも
”スパイ防止法”は必須ですよね。
でも、もっと本質のテーマは別にあり。
民主主義であれ、資本主義であれ、
憲法であれ、法律であれ、
スパイであれ、軍備であれ、
一番重要なのは”それ”を使う側の人間に
”それ”を使うだけの素養があるかどうか。
キューバ危機を扱った映画は数あるが、
キューバ危機という危機が起こった理由は
フルシチョフという狂人的リーダーが
ソ連のトップだったから。
という描き方。(※西側目線であることは否めない)
現に、”世界を変えた”グレヴィルとペンコフスキーの
間には確実に友情が生まれていたではないか。
現在日本では憲法改正議論が進んでいる様子。
スパイ防止法でも緊急事態条項でも、
その他もろもろ賛否両論議論するのは構わないが
本質はそこにはない。
おまえら政権がその憲法・法律を悪用しないという
保証はあるのか?
百歩譲って、おまえらは悪用しないとして、
将来的に悪用するやつが表れない保証はあるのか?
それが担保されないから、その憲法改正は
骨抜きなのだ。
そして、それを保証するのも政権側の人間だから
一生憲法改正はできないのである。
そんなアホみないた世界を変えるのは、
グレヴィルとペンコフスキーのような
存在なのかもしれない。
と、本気で思える映画でした。
自分のためだけではなく、世界の、友のために
恩師が面白いと言っていたから鑑賞。
とりあえず、最初の環境音の使い方が勉強になった。
周りの客の会話が聞こえなくなって3人にフォーカスするシーンとか
打算なしに友情を気づいてくシーンにグッとくるよね。
バレエを2人で鑑賞して涙を流すシーンには何とも言えない感情を抱いた。
ラスト2人が手を握って世界を救ったんだのとこも良かった。
ものすごくミクロで見たらロシア人家族は離れ離れになり不幸なのかもしれないし、マクロで見たら少ない犠牲で戦争を回避できたのかもしれない。
んー、、、難しい。
この映画で感じたのは誰かのために動く事。
信じ抜く事の難しさと尊さ。
なのかな、、、
言葉にできない事をもらった映画。
87/100
カンバーバッチへの信頼
面白かった。
核戦争の阻止を
セールスマンに頼むと言う漫画みたいな
話が現実にあり、それをやり遂げたと言う事実に
感嘆した。
だけど、それを仕掛けたMI6が
ケツをなかなか拭いてくれない事には腹が立った。
スパイをやるようにけしかけ、
おだて、脅した割に、
ピンチに陥った時の行動はいつも遅い。
愛国心を武器に揺さぶってくる様には、
本当の敵はコイツらでは?と思いました。
しかし、カンバーバッチは凄かった。
スパイ活動を行っているギリギリの精神状態、
捕まってからの激痩せ、
きっと俳優としても信頼度が厚いのだろうけど、
観る方からしても信頼出来る。
よかった、
うん、ハラハラな展開もよく、うまくいってできてる時もあれば、やはり残念な展開になることもある、という。
でもこれも実話のもので、ホントにこういうことが起きてた、それであのキューバ危機を乗り越えたってのが、、、すごい。
コロナの影響だかわからないがここ3年映画を観るペースがかなり落ちた...
コロナの影響だかわからないがここ3年映画を観るペースがかなり落ちた。呑気に観れるのが楽なんだが、久しぶりに観た実話系スパイものは緊張感がありダークな中、飽きることなく進んでいった。
ただのビジネスマンがあの当時のソ連に出向くだけでも好奇心だけでは済まないのに、スパイまでさせるイギリス・アメリカはもうテメェのことしか考えてないんだな。
ソ連にも協力者が居たから成り立つ背任行為だが、そのおかげでキューバ危機を乗り越えたとはこの映画みるまで知らんかった。
全く知らなかった事実に驚きました
【鑑賞のきっかけ】
劇場公開時は、全く注目していませんでしたが、動画配信で鑑賞可能となっており、「キューバ危機」という題材に興味を惹かれ、鑑賞してみました。
【率直な感想】
<全く知らない事実>
本作品は、事実に基づいたストーリーであり、英国人セールスマン、グレヴィル・ウィンは実在の人物とのこと。
「キューバ危機」が核戦争勃発に至らなかった要因は、スパイ活動などと無縁の一民間人がソ連から送り続けた機密情報によるものだった…。
私はその事実を全く知りませんでした。
そういう意味でも、本作品は大変興味深く鑑賞することができました。
個人的には、1962年の「キューバ危機」をリアルタイムでは知りません。
しかし、学生時代、ある教師が「キューバ危機」をリアルタイムで体験していて、連日のニュース報道に、本当に核戦争が起きるかもしれない、と恐怖を感じる毎日だったと話していたのを鮮明に記憶しています。
特に日本人は、唯一の被爆国として、幼少の頃から核兵器の恐ろしさを教わりますから、その恐怖感はとても強かったことでしょう。
21世紀の現代は、当時のような緊迫感はないかもしれませんが、核保有国は核を保有し続けていますし、新たに核保有国になろうとする国もあります。
そういう意味では、核兵器の脅威はなくなっていません。
この映画は、核兵器が本当に使われるかもしれないという事態に陥った時に、自らの命の危険を顧みずに行動する人間がいたという、人類にとっての「救いの物語」と言えるのではないでしょうか。
<ベネディクト・カンバーバッチの演技力>
主演のベネディクト・カンバーパッチは、マーベル映画の「ドクター・ストレンジ」のイメージが強いですが、「イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密」や「1917 命をかけた伝令」などの歴史ドラマにも出演しており、本作品では、そうした作品での演技力が効果的に発揮されていたと思います。
幅広い分野の映画で活躍しており、今後も注目していきたいと思います。
【全体評価】
一民間人が「キューバ危機」から世界を救ったという事実に裏付けられた、大変に見応えのある作品として、高評価したいと思います。
驚愕の実話
最初は半分騙されたのかもしれない。
でも、最後のモスクワ再訪はウィン自らの勇敢な意思と、命の危険を上回る友情だった。
しかもそれが核戦争の回避につながる、こんな驚愕の実話があったとは。
カンバーバッチの役作りにも恐れ入りました。
誰でも世界を変えられる。
今こそ強く
闘えない、闘わない、人間ドラマのようなスパイものだった。
派手な立ち回りが無いからこそ静かな狂気というか、
体制の無慈悲さみたいなものが際立っていたと思う。
「我々のような二人から世界は変わるのかも」
家族を思う2人のおかげで確かに世界は救われたし、
ロシアがウクライナを侵略している今こそ強く響く内容だった。
実話の重み・・
当時のソ連フルフチョフ首相が核のボタンを押しかねないと恐れ、自国を裏切っても阻止すべく英国に軍事情報を流したGRU大佐オレグ・ペンコフスキーとその情報を運んだ英国の民間人グレヴィル・ウィンの崇高な使命感と友情の絆の物語。
核戦争を救ったソ連人と言う意味では「クリムゾン・タイド(1995)」をきっかけに知ったのだがキューバ危機の最中にカリブ海であわや核魚雷発射を未然に防いだソ連原潜B-59副艦長ヴァシーリイ・アルヒーポフさんの存在があったが、本作でペンコフスキーさんとウィンご両人の功績を知りました。第三次大戦勃発かと世界中を震撼させたキューバ危機の裏にこんな実話があったのかと改めて感銘しました。
似たような冷戦下のスパイ交換の実話、トムハンクスさんの「ブリッジオブスパイ(2015)」も見応えありましたがカンバーバッチさんもいい味出しています、激やせ、丸刈りなど役者魂も壮絶、やはりこの手のシリアスな映画は名優あってと再認識いたしました。
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