劇場公開日 2021年9月23日

  • 予告編を見る

「素晴らしい脚本」クーリエ 最高機密の運び屋 montan1112さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0素晴らしい脚本

2021年9月29日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

史実を元にした映画のわりにとてもよく出来ている。
ノンフィクション系は淡々と進んでカタルシスもないまま終わるというイメージがあって苦手だが、これは違う。
演出、編集かなり良い。
脚色はあるだろうが男たちの友情(絆)がメインに描かれていて、感情移入しやすい。

時代は広島と長崎に原爆が落とされてから20年経っていないくらいの頃の話。
米ソ間で再び核戦争勃発の危機がある中で
命をかけて奔走する二人の男の物語。

最後にバレエ団を観劇するシーンで、涙するウィンが印象的。
これから起こりうる運命に対してどうか抗ってくれと願わざるを得ない。

ラストシーンではスパイ行為という重大な反逆罪を犯したペンコフスキーにも救いがあった。
二人の男たちの深い友情に胸打たれます。

montan1112