「我々のような人間から、世界は変わるのかも。」クーリエ 最高機密の運び屋 栗太郎さんの映画レビュー(感想・評価)
我々のような人間から、世界は変わるのかも。
「4分間、つながらない電話をかけ続けるのか?」とは、見事な誘い文句だ。民間人でありながら、その任務の重大さに押しつぶされそうになっても貫く責任感。相手との間に奇妙にも友情が芽生えてくるのは、お互いへの信頼感が深まったがゆえだろう。
この成り行きはどうなるのか、とヒヤヒヤし、カンバーバッチの変わり様に息をのむ。それほどの任務なのだと視覚的に訴えてくるようだ。そしてそれだけの覚悟を負えるほどの友情なのだと。
現実問題、彼らのミッションがなかったら、キューバ危機は現実として核戦争に発展してのだろうか。今、平和な(と一見見えるだけかもしれないけど)米ロ関係を見るにつけ、こんな緊張状態はもう遠い過去なのだなとしみじみ思う。
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