RUN ランのレビュー・感想・評価
全133件中、81~100件目を表示
貸切映画館‼️❓で最恐のホラーを観てしまう‼️❓
日曜日なのに最初から最後まで一人だけの映画館、二百席なのに。
それが、何百と観たホラーの中で一番恐ろしい。
幽霊やお化けなんて怖くない。
一番怖いのは、自分のためならなんでもする人格異常者、精神異常者で無くて。
計画的に人を地獄のどん底に突き落とす、この怖さに優るものはない。
怖いよー、鳥肌だよー、誰もいないのに気配を感じるよ。
俺の飲み物に何か混ぜられてないか今もそう思います。
恐ろしくて、悪夢見たよ、どんだけー。
映画としては、完璧なシナリオ。
最高のホラー。
ヒチコツクを超えた。
是非。
これが自分の身に起きたら、絶望するしかない
あー、面白かったー!
大体最初の方で何がおかしいのか?は
気がつきます。しかし、謎解きストーリーでは
ございませんからノー問題。
どれだけハラハラヒリヒリさせてもらえるか?
ですよね。
で、何か書こうと思うとネタバレになりますから、
劇中の描写については書かないよう気をつけて
感想です。
ヒタヒタと忍び寄る怖さと、絶望感を何度も
味わえるこの物語の設定はかなり秀逸です。
ハラハラと「あーーだめだーーー!」を繰り返しながら
何かがおかしい、ん?おかしい・・・
変だなー、変だなぁー、と感じている違和感が
えー!なクライマックスを見させてくれます。
本当によくできている設定です。
血がどばー!首がちょーん!みたいなシーンが
なんにもないのに、残酷、非道ですよ
そして、怖いだけじゃなくって、あぁ書けませんが
「抗い」がアガるんですね。
もうね、ワシントン大学サマサマです。
おー!おー!な連続で全く息つく間もなく、
面白さがどんどん加速していく作品では
ないでしょうか?
結構派手なことしているけど閉鎖的な展開と
ラストカットのエピソードはもう一捻り
欲しかったなぁ・・。ありきたりじゃないかな?
けど、秀作ですよ。
なんでこんなに上映館少ないんだろ?
不思議です。
ふつーに怖い
脱出ゲーム
喘息、糖尿病、下半身麻痺など身体が弱く家の中で母親に育てられた少女が、母親にとんでもない恐怖を味わわされる話。
.
前作の『サーチ』は全編パソコンの画面だけで進行するサスペンスで、ネットを駆使しまくって父親が行方不明の娘の行方を探す話だったけど、今作は主人公完全にネットを遮断されてる。
.
それでも、限られた空間(今回は家の中/前作はパソコンの画面)でどうやって問題を解決していくかという視点は同じ。特に今回家の中からの脱出では、スマホゲームとかでよくある脱出ゲームだった。
.
主人公なかなか頭が良くて、わからないことはすぐにスマホで調べれちゃう私たちより、ネットが遮断されてる方が知識が身につくんじゃないかと思ったね。
.
とにかく母親がやってることが怖すぎるけど、これで娘を愛してるんだからもっと怖い。思えば『サーチ』のお父さんだって、娘のSNSパスワードこじ開けて物色してたからな(笑)愛は怖いよ(笑)
.
1番好きだったシーンは薬局で主人公が身体が不自由だから許してって並んでるところに割り入るところ。
喘息持ちにはお約束の恐怖
ホラー映画ではたまに喘息の発作を使った恐怖表現が行われる。個人的に印象に残っているのが「ゆりかごを揺らす手」だ。自分も未だに軽い発作を起こすことがあるので、あの息苦しそうな呼吸で吸入器を探す姿にヒッ!となってしまう。
本作はそんな喘息に加え心疾患や下半身麻痺なども持っている少女クロエが主人公。吸入器を探して苦しむシーンがあるんでしょ!と想像してはいたが、目のあたりにするとやはりヒッ!となってしまった。
母親との関係の異常性が徐々に明らかになっていく過程はうまい。「search」のときもだが、スリルを演出する場面の絵面がなかなか独特で完全に引き込まれてしまった。最後のオチも最高。思わずニヤッとしてしまった。
「あなたのため」という言葉は怪しさしかない。しかも言ってる本人は大真面目だからたちが悪い。親子関係だろうが、男女関係や師弟関係だろうがそんな言葉を聞いたときにはまずは怪しまないと!そんなことを考えてしまった。
あまり広範囲で劇場公開しているわけではないからあまり評判にはなっていないが、サブスクで視聴されるようになってからさらに評価が上がる映画だと思う。
凄い!
21世紀母娘版ミザリー、というより底深く怖かった。
あ、また緑のお薬。確かネトフリの『クイーンズ・ギャンビット』にも出てきた、主人公が児童養護施設で飲まされたり、養母のものを拝借してたりしていた依存性のある精神安定剤的な?、、、と早とちりしたのだが甘かった。
全編やりすぎで極端な寓話だとは思う。
それだけに、まるで他人事とみてはまずいんじゃないか。この中の1滴でも同じようなこと
を自分も母親にされたことあるんじゃないか?娘にしてないか??と思い至ったりして、後味はよろしくなかった。キャシイ・ベイツの怪優っぷりが懐かしい『ミザリー』がマイルドにすら感じてしまう。
ともあれ、娘さんのサバイバル根性には元気づけられた。障害があったとしても若いってすごいなあ、なんて、ね。
見応え十分の傑作
主人公のクロエを演じたキーラ・アレンの演技が秀逸。足が麻痺して歩けず、喘息で激しい運動が出来ない上に吸入剤の随時の吸引が必要という肉体的に厳しい状態のときに、よりによって唯一の拠り所である母親に疑いを持たざるを得なくなる。
伏線は至るところに用意されている。大学で教えていると思しき母親に、家での独学ながら大学の受験資格を得るほど優秀な娘。SNS全盛のこの時代に高校生の娘にスマホさえ与えない母親。毎夜毎夜、確かめるように娘に薬を飲ませるが、娘は翌朝、必ず嘔吐する。届くはずの合否通知がいつまでも届かない。
もはや母親の悪意は確定的だ。どうすればいいのか、自分に何が出来るのか。そこからクロエの逃避行動が始まる。タイトルの「RUN」は本作品では「走れ」ではなく「逃げろ」の意味に思えた。
下半身不随の上に腕の力も人並み以下のクロエ。家に閉じ込められていたが故に何の人脈もないクロエ。それに対して、健常者であり社会的地位も信用もある母親。絶望的にも思えるクロエの戦いに、観ているこちらも肩入れして力が入る。弱者の代表みたいなクロエだが、母親から教育された学問の知識がそこかしこで役に立つ。皮肉なものである。
母性は時として思わぬ方向に暴走する。その顕著な一例をチャガンティ監督は母親に対する娘の戦いとして、観客をハラハラさせるサスペンスに仕立て上げた。カメラワークが大変に素晴らしく、見応え十分の傑作である。
毒親物語
ラストのオチが一番怖かったです。
母vs娘、シンプルなのに面白い!
いい九十分映画、誰かが表現してた現代版サイコラプンツェルの意味がよく分かる。
上映中
前作『search サーチ』とは真逆、説明を敢えて端折った引き算が残す不協和音が印象的なハリウッド版『洗礼』
人里離れた郊外の一軒家で母ダイアンと二人暮らしのクロエは幼少期から病弱で毎日の服薬が欠かせず車椅子での生活を送ってきた高校生。そんな不幸な生い立ちにもかかわらず母の手厚い保護の下勉学に勤しみ、ゆくゆくは大学に進学して自立することを夢見ていた彼女は、母の買い物袋の中に入っていた緑色のカプセル剤を見つけその成分を調べようとして自宅のPCがネットに繋がらなくなっていることに気付く。不審に思ったクロエは母に悟られないように機転を利かせながら真相に迫ろうとするが二人の過去に想像を絶する闇が広がっていることを思い知らされる。
全編をPCとスマホのディスプレイ映像だけで構成した斬新なスリラー『search サーチ』で一世風靡した新星アニーシュ・チャガンティ監督が今回繰り出したのはバカみたいに正統派の心理スリラー。『不意打ち』、『恐怖』、『ミザリー』といった体の自由が奪われた絶体絶命が描かれたスリラーの傑作群に対するリスペクトがコッテリと滲んだ禍々しい曇天の下で繰り広げられるテンションが張り詰めたサスペンスが見事。そしてそのサスペンスを背後から盛り上げているのが、冒頭以降時折放り込まれる意味深なカット。それらに対する回答が中途半端に放棄されているので、ダイアンとクロエの過去にある途方もない闇の中に観客が勝手に物語を想像できる余地をたっぷり残しています。全てをスクリーンにブチ撒けた前作に対して引き算で余韻を残すアプローチでも前作に匹敵する不協和音をしっかり響かせる監督の力量に、新作ごとに異なるアプローチで作品を仕上げるウルグアイの奇才フェデ・アルバレスの作家性と通じるものを感じました。
穏やかに微笑んで見せるだけで観客の神経を逆撫でする恐怖を漂わせるダイアン役のサラ・ポールソンも最高に不気味ですが、オーディションで本作に抜擢されたという新人キーラ・アレンが体当たりで演じたクロエが大抵の観客が勝手に期待していた結末をシレッと裏切るのがたまらなく深いです。唐突なしてやられた感で鼻腔の奥がスッとする心地よい不快感は小学生の頃に読んで血の気が引いた楳図かずおの『洗礼』に匹敵するものでした。傑作です。
全133件中、81~100件目を表示














