RUN ランのレビュー・感想・評価
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お薬の時間
母親と二人で街外れの一軒家に暮らす、様々な疾患を抱えて車椅子生活の17歳の少女が母親に疑念を抱く話。
喘息に糖尿病に皮膚疾患、更には幼い頃から歩けず車椅子生活で学校にも通わず自宅学習で学力を磨いてきたと思しき主人公。
スーパーの紙袋の中で見かけた母親に処方された薬が、自分に投与されたことに不信感を覚え展開していくストーリー。
設定で上手いこと主人公の動きを制限しつつ、その中でみせる推察力と行動力はスリリングだしワクワクするしなかなかお見事。
あそこまでいって薬局で嘘をつく理由は訳わからなかったけど、賢く知識はあっても世間一般の「当たり前」を知らないのかな、と優しく解釈すれば容認出来るし。
母親は母親で狂ってはいるけど、パニックになりつつも冷静に分析して何とかすり抜けていこうとする感じが不気味だし気分が悪いし、それがなかなか面白かった。
ラストはちょっとムリがあるしやり過ぎだったかな。
最後に予想外の展開
母親への憎しみボルテージは中々
サイコスリラー作品としてはまぁそれなりに楽しむことができたかな。
主人公のクロエは下半身麻痺、糖尿病、心臓疾患、喘息をはじめとした5〜6つくらいの病気を患っている。その為車椅子生活を送り薬も欠かせない。
そんなある日母親の名前のラベルが貼られた薬を見つけその薬をなぜか自分が飲むことに違和感を覚える。
そこでその薬の正体を調べると犬用の薬だと知る。そしてその薬を人間が飲むと下半身が麻痺する症状出ることを知り自分が病気なのは母親に毒を投与されたからだと気づき母親からなんとか逃げようと、そして母親は娘に自分の正体を気づかれたことでなんとか家に閉じ込めようと最後は鬼ごっこする作品である。
まぁストーリー内容としては特別新鮮味はない様に思える。
予告の有無に限らずまぁ母親がヤバい奴だということは序盤で気付かされる。
17歳の娘にスマホはおろかインターネットすら使わせてあげない環境は中々の虐待だろう。
特別母親と衝突などがあったわけではないがクロエが母親を疑う展開も早く、早い段階でクロエVS母親の構図ができ忍び寄る母親の存在が時には恐怖に感じ面白い。
最終的にクロエは本当の娘ではなく病院から赤ちゃんを盗んだ挙句、自分の下から離したくないから毒を与え病弱させたという展開もまぁあまり驚く様な展開ではなく、その他の展開もあまり捻りは感じなかった。
ただテンポが良くそして母親への憎しみボルテージはストーリーが進むにつれていい感じで増していく為とても見やすい。
最後は警察に捕まり、きちんとクロエが同じ犬の薬を母親に投与し同じく下半身麻痺に苦しむ姿で終わるところはなんかスッキリさせられる。
この作品の母親ダイアン程はいないにしても自分の子供をいつまで経っても子離れできずまるで物の様に扱う親って確かに目にすることはある。その病的な部分を最大級に表現したのがダイアンである為胸糞悪さの刺激はどこか現実と照らし合わせながら見ることもでき非常に上手かったと思う。
さすがハリウッド映画
一級のサスペンス映画。ハリウッド映画としては割と低予算だが、下手な大作より楽しめる。脚本も良く、伏線回収などもちゃんとしている。音楽も映画全体と合っていてドキドキ感をアオリ良い。
ラストに向けてのアクションが弱く少し盛り上がりに欠けるが、そこまでのシーンが良いのでそこまで気にならない。
ラストの落ちもパンチが効いていて非常に楽しめる。
やはりサスペンス映画をハリウッドに作らせたら世界一。邦画も見習わなくては行けない。
今作はストレートなサイコスリラー
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