「リベンジ介護 お母さん、アタシ頑張ってるよね」RUN ラン カールⅢ世さんの映画レビュー(感想・評価)
リベンジ介護 お母さん、アタシ頑張ってるよね
題名が Run.
Run for my lives. ということですな。
しかし、車椅子生活。足が動かないのよ!どうやって、逃げる?
未熟児で生んで、育ててくれたシングルマザーは大学の物理の先生らしい。
そんなに悪い人には見えないけど。
本当に毒母なの?
過干渉になりがちの母親と障害のある娘の生活。仕方ない面もあるよね。
自宅での自習(ノルマあり)。通信制高校?大学の合否通知郵便を首を長くして待っている娘(クロエ)。郵便配達の車が着くと、玄関に急ぐが、いつも母親がブロック。
二階に自分の部屋あり。階段に車椅子電動リフトあり。
スマホなし。オヨヨ。もちろん、母親は持っている。外界から完全に遮断されている。独占支配の常套手段。こわ~い。
喘息、不整脈、糖尿病、麻痺などたくさんの病気で、内服薬が数種類。背中の皮膚病は副作用か? でも、チョコレート菓子も少しなら🆗。飴だね。母親が買い物から帰ってきて、テーブルの上に紙袋を置きっぱなしに。いない隙にチョコレート菓子を狙って数個ちょろまかしたときに緑とグレーのカプセルのクスリを発見。普段飲まされているクスリ。Trigoxin。 だけども、名前はクロエじゃなくて、母親ダイアンの名前になっている。んんん? 洗面台の上の棚のクスリを手製のマジックハンドで取って見ると、クロエの名前になっている。しかし、浮き気味のラベルをはがすと、その下に母親の名前のラベルが。んんん?
Trigoxin ってなんのクスリ? 夜中にPC💻で調べようとすると、インターネット回線がOFF。昼間に薬屋さんに固定電話から電話したら、ダイヤル通知で、ダイアンさんですねと言われ、母親にバレるので、あわてて切った。適当にあかの他人に電話して、インターネットでTrigoxinをググってもらう(面白い展開)。すると、Trigoxin は不整脈のクスリだけども、赤いカプセル💊だと言われる。んんん? お母さん、前に映画に行ったのはいつだったった? 親子で腹の探りあい。 映画館に入って、わざと飲み物を全部飲み干して、途中でオシッコ。外に出て、ドラッグストアへ。長蛇の列を割り込んで、薬剤師さんに緑色のカプセルを渡して、これは何のクスリ?と質問。薬剤師さんはこれは貴方の薬ではなく、お母さんの薬だから、個人情報なので、教えられないと。そこで、咄嗟に親子で謎解きゲームをしているから内緒で教えてよと。すると、これは犬の薬。足を麻痺させて、痛みを取るクスリねと。そこへ、母親が息急き切って飛び込んでくる。あたしの娘に何をしゃべったのと、ものすごい剣幕。強制連行されてしまう。
ほほう。麻酔薬だったのか~
足だけ麻痺する飲む麻酔薬ってあるのかよ~と思ったが・・・・そして、二階の部屋に閉じ込められてしまう。
鍵アナを針がね二本でピッキングロック解除。でも開かない。外からドアの取手に鍬を通して固定してあった。その執念深さに凍りつく。
さて、クロエは電源延長コードを何本も繋いで、毛布をからだに巻き付けて窓から這い出した。スロープになっているヒサシから落ちないで、這いずりながらけっこうな移動距離。母親の部屋の窓に延長コードにハンダゴテのコンセントを刺して、熱したハンダゴテの先を窓ガラスに突き刺して穴を開けた。そこへ、口に含んでいた水を吹きかけると窓ガラスにヒビが広がる。よく、呑み込まなかったね。オジサンびっくりしたよ。ガラスを割って中に入り、自分の部屋の前にくると、鍬を外してドアを開けて、車椅子に乗って、一階に行こうとすると、電動リフトの電源コードが根元できられていた。その執念深さにまたもや凍りつく。クロエは車椅子を階段から落とし、階段を転げ落ちた。おいおい、せっかく歩けるようになるかもしれんのに、脊髄やってもうたら知らんで~
母親の部屋で箱に入っていた秘密を知ってしまう。クロエの名前の死亡診断書を見つける。未熟児は生後2時間ちょっとで死亡していた。では、私は?小さい頃の走っている写真。病院から新生児を奪われた両親と思われる写真の載った新聞記事の切り抜き。クロエはダイアンが病院から他人の新生児を奪って育てた子供だった。本当の母親ではなかったのだ。
道路に出て車椅子で必死に逃げる。対向車が来る。巡回の医者の車だった。クロエにきづいてくれた。そして、何も言わないのに、事態を察知してくれた。しかし、そこへ母親の車が。医者は母親に彼女を渡さず、自分の車に彼女を乗せて、診療所に向かおうとしたが、母親は背後から医者の肩口に空の注射器を突き刺す。クロエは家の中の麻酔器のある実験室に戻されてしまった。医者の死体を引きずって家の中に運ぶ。鍋の中には茶色いシチューみたいなもの。でも、絶対、シチューじゃない。魔女の作った毒薬だ。母親はそれにアルコールのような透明の液体を入れて混ぜ、注射器で吸って、クロエに襲いかかってきた。そんなドロドロのものを血管に注射されたら、死ぬか良くて、脳死。わざと子供の血管内に変なものを注射して、そのあと娘を介護するよい母親を演じることで満足感を得ようとする精神病(代理ミュンヒハウゼン症候群)かな? アンタここまでやっちまったら、もう手遅れだよ❗ 足に少し力が入るようになっていたクロエは納戸のような狭い部屋に逃げてロックした。そこはたくさんの薬物が棚に置いてあった。ドアを壊して、母親が入ってきたその刹那、有機リン製剤(農薬)を一気に飲んだ。救急車をすぐに呼ばなければ、死んでしまう。ダイアンの自分に対する歪んだ愛情に賭けたのだ。病院に運ばれ、胃洗浄されて、一命をとり止めた。意識が回復し人工呼吸器から離脱できそうになっていた。アジアン系のカッコいい看護師さんと筆談をしようとしたときに、ついてないことにコードブルーが鳴り、看護師がベッドを離れたその隙に、「真相」が明らかになることを恐れた母親が上手に気管チューブを抜き、点滴や心電図のコードを外して、車椅子にクロエを乗せ、病院を脱出して家に連れて帰ろうとした。戻ってきた看護師がもぬけの殻のベッドの上のノートにクレヨンで「MOM」とかかれたスケッチブックをみつける。止められた下りエスカレーターの前で警備員に見つかり、銃を持っていた母親は警備員に撃たれ、エスカレーターから転落する。
あぁ、クロエ、助かって良かったと思ったら、7年後。
痩せてやつれた母親のベッドサイドにクロエが。口からラップに包まれた緑色のカプセル3個を出して、「お母さん、お薬の時間よ」チェックの厳しい医療刑務所の母親のもとに足しげく面会に通う親孝行娘。義足の仕事も偽善的な感じ。
おいおい、娘の復讐劇だったのかい。普通とは逆パターンの代理ミュンヒハウゼン症候群だった。娘の方が一枚も二枚も上手。参りました❗
映画は全体的にあんまり怖くはなかったけど、やつれた母親の顔が気持ち悪くて怖かった。キーラ・アレンは実生活でも車椅子を使うコロンビア大学の学生らしい。新人俳優?すごいがんばっていたよ!感動した!
そう。とにかくこの母親は、プロっぽい悪人のようでありつつ、私には何故か本当の悪人には見えませんでした。娘も強かった。
仮病とか自傷も代理ミュンヒハウゼン症候群。
予告編も特別映像もすごいですね~俺も先に見なくてよかったです。
ジゴキシンが構造的に二つの形を持ってるなら、トリゴキシンは三つなのかな?テトラトキシン、ペンタトキシン、ヘキサトキシン・・・色々命名できそうw
ちなみにテトロドトキシンはフグ毒。
観賞用トリカブトを検索してみましたけど、法で規制できないんでしょうかね・・・こわいわ!