劇場公開日 2021年6月18日

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「不自然に鎖がつながった」RUN ラン お抹茶さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5不自然に鎖がつながった

2021年6月19日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

身体に障害を持つ娘に対し甲斐甲斐しく世話をする優しい母親、しかし実は裏の顔がある。
それに気づいた娘が体が不自由な体にもかかわらず事態の打開のために母親に挑む・・
こういった作品ならこれまでにもあった話で、名作サーチを作った製作陣がいまさら作るわけない。数え方にもよりますが、あと3ひねりはあります。

作品自体は、短い上映時間でテンポよく話が進むので、文字通りあっというまにエンドロールを迎えます。

この作品は解決が難しい問題を取り扱っています。
虐待を受けた人が立場の弱い人を虐待する側に回る「虐待の連鎖」というものがあるそうです。
深層心理の奥に深い傷を負った人は、自分の行動を抑制することができないとか・・
治療薬もなく、解決するのが困難なテーマだそうです。

この作品の最後の描写は、鎖が不自然につながったようで、個人的には好きではありません。
(もちろん、とらえ方は人それぞれだと思いますが)

お抹茶