劇場公開日 2021年10月29日

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「国家のほんとの姿を知るにはもってこいの作品」モーリタニアン 黒塗りの記録 ぼぶさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0国家のほんとの姿を知るにはもってこいの作品

2021年11月19日
iPhoneアプリから投稿

グアンタナモ米軍基地で実際に行われていた非人道的な尋問をめぐる司法サスペンス。当時の報道で尋問の酷さを知ってはいたが改めて見せられると国家の恐ろしさに絶望感を覚える。しかし彼等を救おうとする勇敢な人たちがいる。ジョディー・フォスターはいかにも敏腕弁護士風で鋭さに輝いていた。彼女をスクリーンで観たのは久しぶりだけど魅力はまったく変わらない。オーラがすごい😆。カンバーバッチも適役でこの2人がこういう役を演じれば間違いはない。問題提起にも優れエンターテイメント性もあっておもしろかったのだが、何かが足りない感じがした。監督のケビン・マクドナルドは社会派の映画に定評がある。思うに訴えたい社会的テーマとエンタメのバランスがチグハグなのかもしれない。おれはこのテーマだったらあまりエンタメ性を求めない。そういう点かな。しかしどこの国家でも似たような隠蔽と暴力が起こっている、という事実を知るにはもってこいの作品だ!

ぼぶ