劇場公開日 2021年10月29日

  • 予告編を見る

「アメリカの闇」モーリタニアン 黒塗りの記録 りやのさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5アメリカの闇

2021年11月1日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

興奮

自宅にいたモーリタニア人の青年モバメドゥは事情聴取という名目でアメリカに拘束され、9.11アメリカ同時多発テロに関与した疑いで取調べを受けた。弁護士のナンシーとテリーは、モハメドゥの弁護を引き受け真相究明にとりかかった。モバメドゥは裁判すら受けられないまま、キューバのグアンタナモ米軍基地で拷問と虐待の日々を送っていた。調査を始めたナンシーたちだったが、黒塗り資料の壁に阻まれなかなか調査が進まなかったが、次第に拷問による自白だった事が明らかになってきたという話。
これ、実際に無実の罪で8年間も起訴もせず拘束し、無罪判決が出てからもさらに7年間拘束し続けたとは、酷すぎるアメリカの闇だな、って思う。
拷問自体はホロコーストや北朝鮮を扱った作品で多く観てるのでそれほどとは思わなかったが、最近のアメリカが行っていた事に衝撃を受けた。
ナンシー役のジョディ・フォスター、ステュアート中佐役のベネディクト・カンバーバッチは流石に素晴らしかった。モハメドゥ役のタハール・ラヒムの意志の強さと悲しみの表情が良かった。

りあの