「自由と許すが同意のイスラム、深い。」モーリタニアン 黒塗りの記録 まっちゃまるさんの映画レビュー(感想・評価)
自由と許すが同意のイスラム、深い。
グアンタナモ、アメリカ合衆国が9.11の報復、正義を振りかざすために違法なことを行い続けた施設、というイメージを持っていたが、目にしたニュース映像や内容がおぞましく、深掘りしたいと思わなかった。この映画を見たいと思ったのは、何よりジョディ・フォスターだ。そしてカンバーバッチ。この二人が共演するなら見ないわけにはいかない。実際、期待を裏切らない作品だった。
アメリカはやはりおかしな国だ。法律が遵守され、権利が守られる制度はあるが、権力がそこをねじ曲げ、政権が変わるとその悪事が必ずばれる。正義感のようなものを持ってる人が必ず暴く、という印象。だてに聖書に宣誓するわけではないのか。
驚いたことに、イスラム教もキリスト教も正しい信仰を持っている人には愛があり、語る言葉も祈る内容もほぼ同じ、そして人を許す事が出来る。この壮絶な映画の中でこの真理を見る事ができるとは予想しておらず、とても感動的なシーンだった。
宗教は関係ない、悪いのは私利私欲と自分勝手を通そうとして暴走する人々。それをテロリストというのだろう。
この作品の最後にご本人達が出で来る所ホッとさせられた。
コメントする