プロミシング・ヤング・ウーマンのレビュー・感想・評価
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漠然とした雰囲気は強く感じました
ミステリアスに、内容がボカされながら、徐々に・・・そんな感じの作品です。
絵とか音はしっかりしていたので、結構雰囲気で感情を持って行かれました。なので徐々に期待も高まっていきましたが、個人的にあのシメられ方では…無難なんでしょうけど、ちょっと物足りなかったかなー。
全体的にはミステリアスだったけれど、結果、悲哀というものを強く感じてしまって、作品の質に反して内容への感想はあまり芳しいものではありません。
見てよかったとか、またとか、話題にとかすすめようとか、そういう思いにはなりませんでした。率直に言って少しガッカリかなー。
覚悟しておけよ
女性であれば感じる事の多いエピソードのオンパレード。
正直いちいち気にしていると持たないので、防御反応なのか、麻痺していたのか、今まで仕方ないと思うことにしていた。むしろ、騒ぎ立てるのはみっともないだとか、隙がある、自意識過剰くらいに思っていた。
そんな考えも吹き飛ばす、主人公のキャシーの堂々とした態度と迷いのない行動に頷いた。
クリアにしないと前にも進めないものね。
覚悟しておけよって心の中でつぶやいていた。
勝手にしやがれ
「(未来を)約束された若い女性」というタイトルは、どこか眉唾もののネーミングで、いかにもアメリカ流のハリウッドで作られた”me too"やジェンダーに対しての配慮を色濃く映し出した騙し絵のようだ。
例えばポップなファッションや音楽にのって、主役キャリー・マリガンが登場しても彼女の経歴やここからの復讐にいたる背景は勝手に想像してとでも言いたげな省略系で・・・
昔夜ごと男を漁るといえば「ミスター・グッバーを探して」という秀作(なぜかDVD化もされてない!?)で、ダイアン・キートンが細やかな心理描写で堕ちた教師をやっていた映画があった。
このシチュエーションで最後は、哀れさや悲しみをグッとくる位引き出していた。
それから較べるべくもないがこの映画は、私的には勝手にしやがれ・・って感じで。
アカデミーでは脚本賞らしいが、私には脚本の良さは分からなかった。新しい観客達には何か新しく感じとるものがあったのか?
とにかくリベンジポルノや何かコロナの中でのうっぷんのはけ口のような内容には辟易したことは確実でした。
最後に西部劇の主役が単身敵地に乗り込むように、復讐が行われそれがこの映画の醍醐味だといえば言えたかもしれない・・キャリー・マリガンは恰好良かったです。
今後、この監督を追ってみようと思う。
個人評価:4.2
タランティーノと思いきやグレタ・ガーウィグ。そう思った途端にアリア・スター。
本作が長編映画監督デビューというエメラルド・フェネル。すごい女性監督がでてきた。すでにオスカー5部門ノミネートなので言うまでもないが、脚本賞でオスカーを獲るだけあって素晴らしい脚本。
見る側を劇中のテーマにまで引きずり込む脚本力。素晴らしかった。
社会派でメッセージ性の強い作品に多く出るキャリー・マリガンとのタッグ。ガツンときた。
今後、この監督を追ってみようと思う。
メチャ面白い、サスペンス‼️
前半復讐を地道に、後半は更に意外な展開に圧巻!!
やられた。
ストーリーも凝ってるし、単純じゃない。
サイコサスペンスものだが、暗すぎない。
なんだこの映画は。不思議。
随所にかかるサントラがまた凄くNICE!いい曲ばかり。
後で買おうと思う。
これは是非観てください!
お勧めです。
過去からの復讐劇
日比谷東宝で先行上映
昔、若い頃はいろいろ悪さをやってきた〜的な男性社会ホモソーシャルノリの過去からの復讐劇でこの復讐は当事者だけでなく、傍観者も一緒に罰せられていく。
あの子なら(いろいろされても)仕方ない的な思い込みもこういう作品が作られてアップデート?されてくのかもなあ。
なかなかずしりとくる作品だった
復讐劇だが
過去に囚われて“帰ってこない”お姉さんの悲劇。
酔ったふりに引っ掛かる男達が大量にメモられてるがそのうち知れ渡るし警察沙汰にもなるだろう(どっちが被害者か分からないけど)。ちょっと変だがアメリカなら有りか。
途中でこうならないと盛り上がらないよなと思った通りに進むのがちょっと残念。
と言うふうに“意識低い”感想を述べるのはハリウッドポリコレ的には有り得ない話か。
あなたはあの時のことを覚えてる?
これは鋭い、アカデミー脚本賞も納得
なんかの出来事を覚えてるかどうかは人によって違う
日常に紛れて表に出てこなかった事件の加害者と被害者とかだったらなおさらどうしようもなく記憶の強度が違う
そしてそういう覚えてる覚えてないに関わらず、インターネット空間には事実が褪せない記録として刻まれてたりする
さて、あなたの今の幸せは、本当に与えられて然るべきものか
予告編のイメージは痛快な復讐劇だったけど、実際観てみると全くそうではなくって社会的メッセージが強烈な作品、逆にとてもよかった
ハラスメントなんかしたことない、と思ってる人こそ観るべき
レイプだけじゃない、暴力でも、イジメでもなんでも、そして見てみぬふりとかでも、絶対に他人を一線以上に傷つけたことはないか、と問われたとき、本当にあなたはクリーンか?っていう
悪くはないが1980年代ストーリー
未婚サイコ女のヤバいストーリーかと思って見始めたら、サスペンス風になり、その後は女性の成長物かと思わせて最後は復讐劇になりその後は・・・。かなり展開があるので飽きないで見れました。
しかし何故か主役もメグライアン風でフィルムは1980年代の香り。
私世代は何とか見れますが若い人に興味を持たれるのか不安になりました。
キャリー・マリガンの一途な思いに宿る崇高さを見届けて欲しい
どんなに歪んでいたとしても、一途な使命感には崇高さがある。
なにしろキャリー・マリガンです。
くたびれたアル中の中年女性のようにすら見えたかと思えば、幼げで儚くて守ってあげたいと思わせる月見草の花のような可憐な美しさを湛えて微笑む。
プロローグと5章の本編から構成されています。
話の方向性が意外と曖昧なのですが、彼女は一体どこに向かっていくのだろう?という微妙なさじ加減が興味を掻き立て続けるので飽きることはありません。
その間のキャリー・マリガンの表情や出立ちもまた程よい味付けとなってるのです。
性犯罪における女性被害者側の救われなさと永遠とも思える終わらなさ。
それを被害者本人やその家族ではなく、彼女をリスペクトする友人の立場から描くことで、加害者男性の罪深さがより客観的に浮かび上がってきます。
過去に何度も描かれてきたテーマなのに、改めて重く突き付けてくるという意味では、『グリーンブック』に匹敵します。差別とレイプ犯罪というテーマの違いはありますが。
恨みや復讐は何も生まない。
前を向いて生きていくしかない。
それが正論だと思いますし、できればそうでありたいと私も思います。
それでも冒頭に書いたように、敬愛する友だちの無念を晴らしたいという純粋で一途な思いには、侵し難
い崇高さが宿るのも事実です。
「告発の行方」から30余年
克服できない苦しみを抱え続け発酵する怨念
止まってしまった時間と人生を取り戻そうと揺れる心
でも、、
同窓会で再会した元カワイコちゃん的ルックスでイタさも倍増のキャリー・マリガンの容易く共感出来ない演技
重いテーマをポップに染めた作品に込めて
見守ってくれてたパパの心情を察して涙
表現の責任と可能性
"What are you doing?" エメラルド・フェンネル × キャリー・マリガンの本気!社会の闇に目を向ける強烈な一打にガツンと面食らい、何より改めて考えさせられる。大胆かつ挑発的に観客を刺激する。筋肉身体的にどうしても不利な女性が男性の愚かで残酷な行為によって、どれだけの消えない傷を負うか。下半身に脳が付いているようなナニで考える連中によって、被害者が被害者として身体的のみならず心の傷も世の中的(=SNS等ネット社会における風評被害、匿名性を利用した卑劣なイジメ)にも、その後の人生を滅茶苦茶にされてしまうか。時には命を絶ってしまうほどに。全男どもが見て悔い改めるべき。
将来を約束された若い女性に何があったのか?胃のキリキリするような居心地の悪さから生まれるサスペンスやスリラー的内容からの衝撃展開とほんの一握り少しのユーモア、コメディ側面。それらを支え引っ張るのは紛れもなくキャリー・マリガンのキャリアトップレベルであろう熱演。同様の事件などが報じられる度に言葉にならないような怒りを感じていたので正直、本作についてはあまり多くを語りたくない。ただ、それだけ脚本賞受賞も納得の攻めた内容で、最後まで捻りが効いていた。表現の責任と可能性として新たな視点、新鮮さに満ちていた。高校の授業などで見せられるべき。
全身全霊の復讐劇
全国公開日よりも1週間早くTOHO日比谷にて先行上映が行われてるとのことでこの度先立って鑑賞。TOHO日比谷ではこの様な先行上映が度々行われる作品があるのでファンとしては毎度感謝の気持ちで一杯だ。
主人公のカサドランドはもう成人してだいぶ経つ年齢だが(具体的な年齢の描写はなかったが30歳超えたくらいか)近くのカフェでパートの様な働き方でいまだ両親と実家暮らし。
大学も医学部を中退し両親とも会話が少なく隠し事の多い生活を送っており両親も心配している。
そんな隠し事の一つにバーなどで酔っ払ったフリをしてわざと持ち帰られるフリをして、部屋で2人きりになったら相手を脅しそれを手帳に数を記録するサイコパスな日常を送っている。
そんな中ある日大学時代の同級生ライアンと出会い恋に落ち付き合う。その同級生で出会った事でなぜカサンドラがこの様なサイコな日常を送っているかが明らかになる。
結論としては幼なじみの親友ニーナが大学時代に同級生からレイ●の被害に遭いそのショックで死んでしまったようだ。追う様にカサンドラも自身にも責任を感じ大学を辞めいまだにその事件に囚われてしまってるが故の日常なわけだ。
そこでライアンと出会う事でニーナに被害を与えた同級生に直接復讐を与える事ができるチャンスだと捉え行動に出る。その過程の中でライアンも傍観者とはいえ加害者の1人である事を知り絶望し、最後は自分の命を落としてまでニーナ事件の加害者達に復讐を与える事で作品は終わった。まさに全身全霊の復讐劇であった。
公開前の情報として予想を絶する結末がみたいな記事をいくつか目にしたが率直な感想としてはその点においてはあまり感じる事はなかった。登場人物も少なくまた冒頭から一貫して過去にレイ●被害か何か大きなトラウマを抱えてる事がわかる描写が続く。
その為最初のサイコな行動の動機にも特に予想を超える事もなければライアンの存在もまぁ予想の範囲内の人物設定だった為この辺りのサプライズな展開はあまり楽しめなかった。
そうなるとカサンドラのサイコな行動に注目したくなるのだが、行動自体はサイコかもしれないがその行動描写も詳細に描かれているわけではないためイマイチピンとこない。
復讐劇としては全体的に満足感が若干薄めだったかなといのが率直な感想であったが、ただカサンドラは復讐をやり遂げるという執念でなんとか生きている事はできたがニーナが死んでしまった時、そして大学を中退した時点からもう彼女は死んだと同然だったのだろう。その為殺される事で復讐を果たしそしてニーナと同じ所にいくことができたのは本望だったのかもしれない。
その辺りの切なさは楽しめる作品だった。
ただ音楽の使い方だったりこれから行動に出る時の描写なんかはかっこよく描かれていて惹きつけれる。
期待値が少し高まり過ぎてその期待や想像を超える事はなかったがそれでも十分楽しむ事ができる作品ではあった。
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