プロミシング・ヤング・ウーマンのレビュー・感想・評価
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ライアンと再会しなかった方がよかったかも⁇
途中までは展開が予想通りだったが、ラストは思いもかけないものだった。よく内容を調べていなかったので、被害者はヒロインだと思っていた。彼女の友だちだったんですね。男には描けないだろうな。女の無念。女の後悔。女の気持ちいろいろ。キャシーの名前、カサンドラも意味深。誰にも予言を信じてもらえない、悲劇の女性の名。キャシーそのものではないか。結局、誰も彼女の真の気持ちは理解できなかった。両親はもちろん、友だちでさえも。幸せをつかもうとしてもよかったと思うなぁ。もう充分贖罪できていたのでは? でも、彼女の奮闘に拍手を送ります。
怒りで涙
カサンドラという名前からしてもうpromissingでないだろうと嫌な予感がした。
交差点どころか車一台走っていない真っ直ぐ田舎道、運転席に女一人というだけで強気に難癖つける男のシーンで私の怒りは最高潮に達した。バックにはワーグナーの「トリスタンとイゾルデ」が流れていた。
甘くて可愛い色彩(母親からの誕生日プレゼントの色にも衝撃を受けた)を身に纏いつつ低い声で冷静な頭と眼差しのキャシー。彼女にとってニーナは、トリスタンとイゾルデのように自分であり自分の一部なんだ。
絵にかいたような「エリート」達:男は高身長・金髪・白人・ハンサムで筋肉あり。小柄な女を押さえ込むことなんか簡単にできるだろう。女はそういう男側にいてぬくぬくと傍観者で荷担者で男と一緒にすぐ「忘れる」。このテーマ全然古くないから!
脚本は勿論、映像、色彩、音楽、ヘアメイク、衣装、セット、キャスティング全てが良かった。
メッチャ、ビシバシやられてペシャンコにのされた気分を心底味わえる哀しき大傑作なのだ
男と女の間に流れる決して泳いでは渡りきることが叶わない、深くて大きな、憧れの魅惑の川の存在も、スクリーンに釘付けになりながら、しこたま味わってしまったノダ😅
これはオリジナリティ溢れてこぼれまくる復讐劇の金字塔👏
相変わらずキャリー・マリガンは可愛い
久しぶり見たキャリー・マリガン。
すっかり大人の女性になっていたが、可愛さは昔のまま。
今後も可愛いまま年を取って欲しい。
ただ、アップで映った時は、30歳という年齢設定に些か無理を感じたけど、、、
話は、、、前半は何がどうなってるかよく分からないまま展開していき、途中から徐々に内容が浮き上がっていくタイプ。
ラストは切なくて悲しいけど、、、面白かった。
刮目して鑑賞することをおすすめする
映画やドラマをたくさん観たり、小説をたくさん読んだりすると、物語に慣れてくる。そしてストーリーがある程度読めるようになる。すると次はこうなるのかなと、展開を予測しながら観たり読んだりする。それが割とよく当たる。水戸黄門みたいな予定調和のストーリーはほぼ100パーセント当たる。当たると気分がいい。水戸黄門やドクターXが根強い人気なのはそのためだ。行きつけの店の定番メニューみたいに期待を裏切らない。
ところが本作品のストーリーは、当方の予測が悉く外れた。違和感がいっぱいで胸がモヤモヤする。それはとてもいいことだと思う。水戸黄門を観ても、あとに何も残らないが、本作品は鑑賞後に引きずるものがある。疑問はたくさん残るし、細部がよくわからなかったシーンも結構ある。すべて製作側の意図だと思う。なかなか凝った作品だ。
しかし主人公キャシーの動機が少し弱い気がした。そこまでやるほどの友情がこの世にあるのかと疑ってしまう。ただ、同じ疑問を登場人物も持っていて、キャシーに忠告したりするところが面白い。どこまでも人を食った作品なのだ。
そしてキャシー自身も医大中退以降の10年間に別れを告げて新しい一歩を踏み出すかに見えたのだが、本作品は主人公に冷たい作品で、キャシーを苦悩に追いやる。そこから先の展開が破天荒で、当方には予測どころか、想像すらできなかった。
あるシーンでは、昨年5月に警官に膝で首を圧迫されて死んだジョージ・フロイドの事件を思い出してしまった。理不尽な死だ。本作品でも理不尽な死がテーマのひとつになっている。無法者に対する怒りと、理不尽な死を遂げる悲しみ。怒りと悲しみの両輪がキャシーの行動の源になっている。
必要なシーンが上手にバランスよく鏤められているから、すべてのシーンを見逃さないように刮目して鑑賞することをおすすめする。それぞれのシーンが無意識の中に残って、いつかそれらが昇華されて新しい物の見方をひとつ増やせるかもしれない。
ふむふむ、おもしろい
ストーリー展開が秀逸でおもしろい映画。新しい!って感じではないけど、なんかスッキリ楽しんでみられる。
最後どうなるの?って思ったけど、そういう復讐の仕方をするのかーというのが主人公の性格とか絶望感とかを想像すると一番しっくりくる感じがして、いい脚本だなと思う。
キャリーマリガン、いろんな表情を見せてくれて素敵。シーンごとに別人に見えるほどに。
音楽もいいです。元々好きなIt's raining menから始まったのでテンションあがりました♫
まあまあな作品
アカデミー脚本賞受賞、作品賞ノミネートは納得できないけどキャリーマリガンの演技は納得のレベル。
いかにもフェミニズムな感じに仕上がりすぎでこっちはちょいシラケてしまった。
常に音楽(歌入り)が鳴りっぱなしで自分はこういうのいまいち好きじゃない。
いい作品なんだろうけど復讐モノなら2009年のドライブみたいな作品が好みかな。
主人公の女性は頭キレるし 器用なんだから 酔っ払いのフリなんかしな...
主人公の女性は頭キレるし
器用なんだから
酔っ払いのフリなんかしないで
もっと他の方法で
仕返しなのか世直しなのかは
できなかったかな
動画を公開すれば
社会的な制裁を加えられると思うけれど
同時に親友(ニーナ?)も傷つけてしまう
ことになるから避けたのかな
復讐は成し遂げれたけれど
スッキリせず
気分が重たくなった
復讐しても何にもならないと気付いて
前向きに生きようとするところで
終わってほしかった
アカデミー賞いろいろノミネート、納得。
予告みるとこんな色物的作品がなぜ?、と思ってたけどかなり想像と違う作品でした。女性を性的食い物にする男どもへのお仕置き映画かとおもいきや…しっかりしたドラマでした。なんで?どうなる?こうなったかー、と久しぶりに途切れなく思ったなー。思いきった終盤の展開も秀逸。ストーリー展開でぐいぐい見せられる作品でした。
眩い時間
先行公開していたのでありがたく鑑賞。
面白い部分もあったのですが、全体的に乗れなかったです。
主人公が全体的に復讐心で動く人間なので、その動機が曖昧なものだったり、そんな理由で?っていうのがあり、かなり引っかかっていたので、共感することができませんでした。
女性から男性への復讐を描きたかったのは分かるのですが、男が男全員性欲に溺れているわけではないのですが、ここでの男は性に奔放だけど、他は鈍感みたいな感じがしました。
ただ暗くなりそうなテーマを、ここまでポップに仕上げているのは監督の手腕のおかげだと思います。
カット割りが独特で、そのカットがあるたびに、少しワクワクしました。
死をもって制すみたいな感じは、この手の復讐劇ではかなり珍しいなと思いました。超とまではいきませんが、そこそこスッキリする展開でした。
PG12な部分はあまり感じられませんでしたが、かなり厳しくなってきてるなと思いました。自分とは合わなかっただけかもしれないです。
鑑賞日 7/14
鑑賞時間 18:50〜20:55
座席 B-1
男の描写がこれでもかってぐらい露骨
あらすじを軽く読んでよくあるスカッとする復讐の話だと思ったら、いい意味で予想が外れた。
なのでカタルシスを期待して観ると肩透かしをくらうかもしれない。
物語のラストシーンを見た時に、それまで掴み切れなかった彼女の心情などが見えてきて、そこに至るまでの彼女の人間としての葛藤にとてもやるせない気持ちになった。
人間の感情の変化によって物語が進んでいく、これこそ映画。
生温く無い本気の甘辛映画
久しぶりにスカッとする映画。
キャリー・マリガンのビジュアルkeep力(笑)も去ることながら、映画として面白い。
個人的にはトレーラー使用曲をしっかり本編でも最高なシーンで使用している所に賛辞。
トレーラーから嘘がない、シリアスでポップなアメリカ映画。
「王道」とか「よくある脚本」とか。これが、この題材がジャンル映画に...
「王道」とか「よくある脚本」とか。これが、この題材がジャンル映画にまでなるくらい"""よくある話"""なんだぞ、というところまで含めてめちゃくちゃ上手いと思った。余韻と鳥肌がすごい。
"いまひとつカタルシスを感じない"映画
ポスタービジュアルからもっとポップなイメージ満載の作品かと思ってました…スーサイド・スクワッドのような…けど、違った。
あらすじからもっとスプラッターな猟奇的な作品かと思ってました…けど、違った。
男に復讐しまくりの凄惨な作品かと思ってました…けど、違った。
→この作品にこんなイメージをお持ちの貴方…スルーしても良いかと…笑
*ストーリーは意外にシリアス…けど、主人公にいまひとつ感情移入が出来ないのは、その復讐の理由が結構もったいぶらせる割には、よくありがちな物語で驚きがない…ちょこちょこ入るアメリカン・ジョークも、なんか今ひとつよく笑えない(アメリカでは爆笑してそう)。
*エンディングへ向けて、物語に色々と伏線を敷いてあるんだけど、別に感動もカタルシスも感じないラスト…。
*ロッテントマトの評価は高いので、気になる方はどうぞ!笑
これが脚本賞?わからんなー。
僕は満足できなかったな。王道の展開にもかかわらず、味付けがイマイチ。どっちつかず、ツッコミ切らないし、詰め甘いし、とにかく作品の色が最後まで見えなかったです。
脚本賞って、どのあたりが評価ポイントだったのかな?わからん。人間関係と途中で立つフラグで、結末の展開わかってしまいますし、一番大事なキャシーの心情の描き方と、問題の出来事の描写が弱いので、彼女の行動の結末にいまいち納得いかないんですね。
え?何したいの?
それでいいの?
は?許すの?
じゃ、それ、やる意味ある?って。
結局のところ、ラストありきの途中展開だったなーって、クライマックスでガッカリしてしまった僕がいたのです。
本作の題材って、架空ではなくキャンパスナントカって言葉を聞くくらいに、明らかに問題になっているモノだと思いますから、僕としてはあくまで個人的には、ファンタジーっぽい味付けよりは、肝を冷やすくらいに仕上げて欲しかったな。
螺旋のように絡み合う要素
たしかにすごい脚本。
ポスター等に「復讐エンターテインメント」とキャッチコピーがあるが、「復讐スリラー」とか「フェミニズム・サイコサスペンス」とかが適切かと。
前半は少々ダラダラ進むのですが。
中盤、将来を嘱望された元天才医学生が、何故大学中退して、チンケなコーヒーショップのバイトをしているのかが分かってからの、怒涛の展開に圧倒された。
ともすれば暗くなりがちなテーマなのに、軽妙。
単なる復讐ものでなく、社会的な問題を指摘し、さらに恋愛ものの要素が螺旋のように絡み合い、物語を重奏的に深めていた。
そして、シーンごとの効果的音楽の使い方。
主演のキャリー・マリガンのころころ変わる瞳にも魅了された。
憂いと悲しみと、恋の悦びと、烈火の怒りとが次々に入れ替わる。
ノミネートだけで終わったが、これがアカデミー賞作品賞だったと言われても不思議じゃない。
脚本賞なのは納得。
オチはネタバレ絶対禁止!
(ただ、自分には何作か似た終わり方の旧作から推測はついてしまったのですが、そのタイトルも挙げるのはやめておきます)
女優として以上に、監督・脚本家としてのエメラルド・フェネルに注目していきたい。
テーマは重いが展開が小気味よい復讐劇、で結局
「こういう落としドコロなわけね!」と舌を巻くラストに向けての展開でした。ある程度は予測がつくものの、やっぱり負け(?)ました。悲しみと悔しさと痛快の共存。
キャシーのヘアメイク、自宅のインテリア、ボーイフレンド候補の雰囲気、全て時が止まったかのような、というよりずっと時を遡ったかのようなオーラを放っていました。全ては、ある出来事に魂を奪われてしまったキャシーの心象風景のメタファーなのかな、と思いました。
ネタバレになるのでこれ以上書けませんが、小道具の使い方も色々スパイスが効いててよかったです!
途中、「30歳にもなる娘がいつまでも実家に居続けるなんて(変)」、みたいな親のセリフがありました。が、一般的に日本のみならず、最近では家賃も高くて職にもつけずパラサイトしているアメリカの若者も多いと聞きます。(全くの余談ですみません)
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