「観客の心をえぐり、見る人の考え方を映す鏡のような映画」プロミシング・ヤング・ウーマン 五所光太郎(アニメハック編集部)さんの映画レビュー(感想・評価)
観客の心をえぐり、見る人の考え方を映す鏡のような映画
見終わった印象はデビッド・フィンチャー監督の「ゴーン・ガール」に近くて、観客の心をグサグサとえぐる感じがありました。ただ本作ではビビッドなテーマをあつかっているため、鑑賞後「ああ、面白かった」だけでは終わらず、いろいろと考えさせられるところがあります。
ある理由でまわりから1人だけ取り残されている主人公の女性キャシーがとる行動について、いろいろな捉え方があるはずです。彼女に感情移入して痛快な思いをするか、哀れに思うか、何もそこまで……と感じるか。そうした感想を語ることで見る人の考え方が映される鏡のような映画になっていると思いました。
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