劇場公開日 2021年7月16日

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「 なぜアカデミー賞取れなかったのかと思うほど感動した。セリフがいい...」プロミシング・ヤング・ウーマン えみりさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0 なぜアカデミー賞取れなかったのかと思うほど感動した。セリフがいい...

2021年8月5日
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鑑賞方法:映画館

 なぜアカデミー賞取れなかったのかと思うほど感動した。セリフがいいし、脚本賞は納得。映像、衣装、音楽もいい。主演が最高。もともとファンだったから彼女を見に来た。
 人生を変えて恋人とサイコーの時間を過ごす中に現れた映像のトラウマ。すごいトラウマを描いている。ノマドランドなんかぶっ飛ばすくらいの力、フラフラになって女が立ち上がってる話なのに。十七歳が評価されるヨーロッパと、これが評価できないアメリカの差だ。
 死んだ後、男たちを震え上がらせるのもサイコー。
 彼女を殺した男たちが処理し抹殺する場面でロマンチックな音楽が流れるところがすごい。男性の幻想で世界を覆う物語性。
 彼女は、強くもないのに、正気だったと見せるだけで男たちが萎えるという設定が面白い。
 酒に入れるドラッグの話も、医学部の話も、過去なら許されたとされる話も、男の未来を奪うなという話も、トレンディなのに。

えみり