「他人事ではないよ」プロミシング・ヤング・ウーマン キレンジャーさんの映画レビュー(感想・評価)
他人事ではないよ
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結構残酷な話を、ポップな色彩や音楽とスピード感のある展開にのせて、中だるみすることなく最後まで見せ切ってしまう作り手の手腕がスゴイ。
(後で調べたら、映画賞いくつも獲ってたのね、と納得。)
ジェンダーに関する問題からさらに踏み込んで、「『若気の至り』『当時のノリ』であっても、犯した罪は免れない。」さらには「傍観者もまた共犯者だ」という、誰にだってある心に刺さっている小さなトゲを笑顔で責め立てられる感じ。
女性だって加害者になり得るんだ。
「これで終わったと思ってる?」
ドキッ
特に今、この五輪直前のゴタゴタをイヤという程見せられている日本人には、皮肉にも見えてくる。
時に恐ろしく、時に可愛らしく、時に悲しげで、時にメチャメチャカッコ良い主人公キャシーからずっと目が離せなかった。
そういう意味では女優キャリー・マリガンの魅力が堪能できる作品。
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