「勝手にしやがれ」プロミシング・ヤング・ウーマン ソルトさんの映画レビュー(感想・評価)
勝手にしやがれ
「(未来を)約束された若い女性」というタイトルは、どこか眉唾もののネーミングで、いかにもアメリカ流のハリウッドで作られた”me too"やジェンダーに対しての配慮を色濃く映し出した騙し絵のようだ。
例えばポップなファッションや音楽にのって、主役キャリー・マリガンが登場しても彼女の経歴やここからの復讐にいたる背景は勝手に想像してとでも言いたげな省略系で・・・
昔夜ごと男を漁るといえば「ミスター・グッバーを探して」という秀作(なぜかDVD化もされてない!?)で、ダイアン・キートンが細やかな心理描写で堕ちた教師をやっていた映画があった。
このシチュエーションで最後は、哀れさや悲しみをグッとくる位引き出していた。
それから較べるべくもないがこの映画は、私的には勝手にしやがれ・・って感じで。
アカデミーでは脚本賞らしいが、私には脚本の良さは分からなかった。新しい観客達には何か新しく感じとるものがあったのか?
とにかくリベンジポルノや何かコロナの中でのうっぷんのはけ口のような内容には辟易したことは確実でした。
最後に西部劇の主役が単身敵地に乗り込むように、復讐が行われそれがこの映画の醍醐味だといえば言えたかもしれない・・キャリー・マリガンは恰好良かったです。
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