「田中良子 敗れざる者」茜色に焼かれる Don-chanさんの映画レビュー(感想・評価)
田中良子 敗れざる者
悲しいスタートから、さらにどんどん不幸へ向かい、田中家の収支バランスが心配になるだけでなく、精神状態も心配になります。
絶望の中、神様が現れたかのように希望の光が見えたり、そう思っていたら違ったり、ルールを守ったり破ったりと飽きませんでした。
最近素晴らしい言葉を仕入れたので紹介しますが、“ルールは覚えて、破るもの”と、個人的に尊敬しているベーシストがYouTubeで言っていたのを思い出しました。
今作は、ルールに関することは曖昧にしていますが、まあ自分流でいいよねというメッセージがあると感じました。
劇中でも迫真の演技で魅せる田中良子(尾野真千子)、その息子の真っ直ぐで惚れやすい純平(和田庵)、田中良子に味方してくれる25歳のケイ(片山友希)、いざとなったら頼りになる店長(永瀬正敏)。
キャスティングや演技が抜群に良いです。
ちゃんと裏事情も下半身事情も描き、ロック魂に満ちていて、心揺さぶられる傑作でした。
なかなか長尺で、どのように決着させるのか楽しみにしながら視聴しました。
満足できる終わり方で良かったです。
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