劇場公開日 2021年5月21日

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「☆☆☆★★ 公開当時はコロナ禍でやむなく鑑賞を控える。 公開早々に...」茜色に焼かれる 松井の天井直撃ホームランさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5☆☆☆★★ 公開当時はコロナ禍でやむなく鑑賞を控える。 公開早々に...

2024年3月21日
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☆☆☆★★

公開当時はコロナ禍でやむなく鑑賞を控える。
公開早々に1日1回の上映になってしまった、シネコンの悪しき公開状況もあったのは否めないところ。

時々利用する劇場で突如上映が決定。多少は電車賃が掛かるので、纏めて数本は鑑賞しないとちょっと辛い。
それにしても何故に今?…と思っていたら、、、

キネマ旬報邦画第2位

なるほど!それで急遽上映が決定したのか。

主演の尾野真千子は主演女優賞を獲得。
まあ、元々演技力には定評があったし。まだ無名に近い頃から観ていたこちらとすると【今更感】が少しはあるのだが、、、
風俗嬢の設定なので体当たりの演技が求められ、◯ッパイもほんの一瞬見えるっちゃあ見えるが。その昔には、◯ッパイ見せながらの◯ナニーシーンまでこなしていた人だから、別に全然驚きはしない。

ところで、肝心の映画の内容ですが。
冒頭の場面から察するに、「嗚呼!これは池袋で起こった《飯塚事件》を模倣する内容なんだな!」…と思いながら観ていた。
社会のルールは弱者に寄り添う…かの様に見えて、実際にはそうではなく。

〝 悪の踏み絵を踏んだ者に有利に働く事の方が多い 〟

そんな問題定義を示していたのかも知れない。

…知れないって言って良いのかどうか?この良子とゆう人物の考えている事が、今ひとつこちら側には伝わりにくかったって言うのが本音だった。

芯の強い女性であったのは間違いない。それでいて、ほんの些細な事でメンタルをやられてしまう。周囲の人達の心の傷を癒す接着剤になる時もあれば、逆に周りから支えてもらう弱い女性の面も隠さない。

監督石井裕也にしても力が入った演出だったのは分かる。分かるのだがどうなんだろう。これオリジナルの脚本ですかね?あちらこちらに枝葉が広がり過ぎていて、流石に144分も要するのはどうなのだろう?って感じでしたけども。

少なくとも息子関係でのイジメ問題は、全然投げっぱなしで終わってしまっていた。
永瀬がちょっとだけ関わって、イジメ少年達と映るカットを3〜4っだけ加えれば済みそうな気もするし。良子が長年送り続けている養育費の問題も、この主人公の心の強さを表しているとは言え。その後の展開は「これ要るのか?」…としか思えず。
そう言えば、映画冒頭の《飯塚事件》っぽい模倣の設定も何の解決も見ないで終了していたのだが、、、

2022年2月5日 キネマ旬報シアター/スクリーン3

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松井の天井直撃ホームラン