「雑な描き方もあるが」茜色に焼かれる filmpelonpaさんの映画レビュー(感想・評価)
雑な描き方もあるが
テーマはよかったし尾野真千子もよかった。ただ加害者側が全員不自然で滑稽なのはなんでだろう。「加害者だから何をやってもいいわけではない」と言う鶴見辰吾から始まっているその違和感。なぜかええ感じの頼れる兄貴みたいにいつのまにか立っている永瀬正敏も都合良すぎる。都合の良い男感はあの不自然でしかないかたちで再会するスケコマシ同級生を優に上回ってる!
ベストシーンは息子の床シコリと前田亜紀に迫ろうとするあの気持ち悪いおっさんの身体寄せシーン。いやあヘンリー塚本のポルノはじまんのかとハラハラしましたね。
尾野真千子の最後のわけわからん演技は全く凄みがなく「昔はすごかった」てアレかよ!と思わざるを得ないが、それを息子が顔芸で表現していてよほどあの子の方が出来がいい。
尾野真千子は何やっても生真面目で少し頭が悪い感じの女性にみえるのでカーネションて感じが抜けませんが、笑って黙ってる前半の時はまさに、般若て感じで最初だけ迫力ありましたね。怒ると駄々こねてるようにみえて迫力が剥落してしまう。
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