劇場公開日 2021年5月21日

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「シングルマザーをエグる表現で描いた良作」茜色に焼かれる まささんの映画レビュー(感想・評価)

4.5シングルマザーをエグる表現で描いた良作

2021年8月22日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

数年前に、東池袋で起こった元官僚による自動車暴走による死亡事故。

この痛ましい事件をモチーフに、本作はスタートします。

この事故で夫を亡くし、コロナ禍で生活のために風俗で働く主役のシングルマザーなど、えぐる様な社会表現がエグくて惹きつけられます。

包み込む様に温かい「母ちゃん」を演じる一方で、理不尽な出来事への「怒り」を抑制するも、いつ発露するか分からない尾野真千子の狂気性の中、ストーリーが進んでいきます。

社会的に弱い立場の存在(本作では女性と子ども)に、次から次へとシワ寄せが降りかかる。

そして、シワ寄せの原因はいつも「クズ男」

もっと器用に生きる事も出来るけど、主人公「田中良子」は、真っ直ぐに正直に、そして時に「演じ」ながら生き抜いていく。

母ちゃん「田中良子」役を演じた『尾野真千子』さんと、息子の「純平」を演じた、新人俳優『和田庵』君、とても良かったです。

特に尾野さんは、「怖い」くらい良かった。

まさ