「題名は何を意味するのかな」茜色に焼かれる お抹茶さんの映画レビュー(感想・評価)
題名は何を意味するのかな
茜色は沈んだ赤色で、夕暮れ時の空の形容などに良く用いる、とあります。
この作品の中では、終盤の親子関係の確認の場面を指すのでしょうか。
立場の弱い人を見下し利用しようとするクズの人間だらけの中で、信頼しあう親子関係の描写はちょっとした安堵感と心地よさをもたらします。
ただ、率直に言って、主人公の行動様式が理解できませんでした。
自分達親子の生活を犠牲にして、義父はもとより愛人の子供の世話をする・・・
あと、「まあ、頑張りましょ」と主人公は口癖のように繰り返すのですが、上級国民が決めたルールを守りながら頑張ったとしても、虐げられる立場から抜け出すことはできないのになあ、と思ったのは自分だけでしょうか。
○○の喪主を務めた鬼畜の父親に対し、何かアクションがほしかった。
放火した△△に対して、何かアクションがほしかった。
感じ方は人それぞれとは思いますが、親子関係の描写を除いて、作品は決して心地よいものではありませんでした。
コロナ禍の中で作品を作るのは大変苦労したと聞きますので評価はちょっと甘目です。
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