劇場公開日 2021年5月21日

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「オリジナル脚本だからこそ時代を切り取った、稀有な作品」茜色に焼かれる 吉永真二さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5オリジナル脚本だからこそ時代を切り取った、稀有な作品

2021年5月23日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

人として当然の道理を、権威や経済力や腕力から遠い「弱者」が求めた時、いかに無残な扱いを受けるのか。
道理を曲げて人生を捨てることは自分を殺し、愛した人を2度殺すこと。
苦しながら生き続けることの意味とは?
聖母誕生の物語。聖母が現れる時とは、いくたの悲劇が繰り返される時代。
そこに響き渡る雄叫び(雌叫び?)はあまりにも人間臭く、胸の奥に届く。
それにしても、出てくる男がことごとく情けない。男どもよ、‘しゃんとせい‘とカツを入れられたような。

吉永真二