「。・゜・(ノД`)・゜・。上映館を増やすべき映画です。良い映画だった!!」茜色に焼かれる おにっち弐号さんの映画レビュー(感想・評価)
。・゜・(ノД`)・゜・。上映館を増やすべき映画です。良い映画だった!!
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この映画、聖人聖女はいません。主人公はピンサロ努め、息子はいじめられっ子。
劇的なクライマックスがあるはずもなく、勇敢で臆病な人間が一生懸命生きる様を撮った映画です。力が湧きます。
旦那を上級市民老人のボケ運転で無くした良子は思春期全開の息子と静かに力強く生きます。様々な社会の嫌がらせを受けますが『まぁ、頑張ろうよ』と受け流していますがその苛立ちは計り知れません。そしてそれは爆発し逃げ場もない状態に、、、、。
私は坂口安吾が好きで愛読書は『堕落論』です。
人は堕落するが、人はどこまでも堕ちないって言ってます。
とても優しく中庸を保った考えで大好きです。
良子も絶望に落とされるもどこまでも堕ちる事なく、息子や同僚に助けられ支えられてどうにかそれを切り抜けていきます。人はどこまでも堕ちないんです。ここが好きです。
ラスト茜色に染まった河岸を自転車で2人乗り。茜色の夕焼けは暗闇が来るのを永久に防いでいるような美しさです。
茜色に染まる親子にささやかな未来があるように映りました。
静かな終わり方ですが力が湧きます。
こんな良い映画、上映館が少なすぎますよ。どうにかして欲しいです。
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Yoichi Uenoさんのコメント
2021年8月1日
全くです。社会的なテーマに切り込んでかつ人間ドラマとして心に入り込む映画だと思うので、もっと多くの映画館で上映されるべき映画かと思います。どうしても東映、東宝と言った大手系列の映画館や洋画がメインになってしまいがちですよね。私は大森駅に住んでいるので
キネカ大森というミニシアターに通っている日々です。こういう映画館を見つけて観に行くしかないかとも思います。