「夢と救済の全スパイダーマン完結作」スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム mokusin takataniさんの映画レビュー(感想・評価)
夢と救済の全スパイダーマン完結作
何においても素晴らしかった、ライミ・アメイジング・MCUを見てきたなら一度は思い描いただろう歴代スパイダーマンとヴィランの共演をこれ以上なく完璧に実現させた集大成的映画だ。それでいて、様々な苦悩と悲劇に見舞われ傷ついたヒーローとヴィランの心を癒す物語が優しくて文句なく面白い。とりわけアメイジングパーカーにMCU界のヒロインを救助させたのは最高、今度こそ救えた彼女を見つめ泣きそうになる彼の顔にこちらは目頭が熱くなった---いやホント良かった。推しキャラ【Dr.オクトパス】の好待遇な活躍ぶりも大満足、SWよろしく光明面へ帰還した博士とライミパーカーの会話は非常に感慨深かった。一方MCUパーカーは蜘蛛男として不可避の悲劇に見舞われるが、精神ケアを兼ねる並行世界の自分たちと邂逅しその辛さを分かち合う激熱展開で早めに立ち直るから悲壮感は程々、また最後の決断で一番孤独なスパイダーマンになるがMCUが続く以上、彼もまた救われるのだろう。
本作は2002年から始まったスパイダーマン映画をサーガとしてまとめ、道半ばで終わったライミとアメイジングを含めた完結編と言って過言ではない---ただこの面白さは各シリーズの網羅が前提で、完全理解には7作品見るのが必要と敷居高め。いちおう短縮はでき、未視聴者はライミ版1・2、アメイジング版2、MCU版2を見ればだいたい理解できる。アメイジングまで見て止まってる人はMCU版2をはようみて、それで最大限楽しめる。以上、これほど劇中と観る人の心を救う優しい映画はしばらくお目にかかれんと思う---とっても良い夢を見た気持ちだ。
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えっヴェノム?・・・知らんなそんな奴。
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