「呪文を始める前にもう少しちゃんと打合せをして欲しかった」スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム たあちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)
呪文を始める前にもう少しちゃんと打合せをして欲しかった
マルチバース(パラレルワールド)理論というのはこのところ良く登場する設定で、私は真面目にさもありなんと感じているのですんなり受け入れることができた。
スパイダーマンの魅力は、等身大の高校生がほぼ生身で巨大な敵に立ち向かい、打ちのめされ、悩み、戦い、また悩むというその親しみやすさにあると思う。コスチュームを自分で縫うスーパーヒーローが他にいるであろうか!今回ドクター・ストレンジに「俺に頼みに来る前に自分で交渉して解決しようとしたのか?」と説教され、直ぐに電話を掛けて交渉しようと試みるシーケンスが好き。
「SONY対マーベル(ディズニー)」という邪悪な政治的駆け引きの中で、トム・ホランド版スパイダーマンは「アベンジャーズにスカウトされる」という現実世界を反映した奇跡的な設定で復活を果たした。それによりこのキャラクターの純真さ未熟さがより強調され、歴代最高のシリーズとなった。「ハリーポッター」なんかもそうだけれどやはりレギュラーメンバーの演者達が歳を取っていくのがつらい。今回過去キャラが「集結」してホーム3部作「終結」という上手すぎるまとめ方に拍手しそして万が一にもトム・ホランドで続編を作ることが無いよう切に願う。
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