「拍手、拍手、拍手を送りたい。」スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム mamiさんの映画レビュー(感想・評価)
拍手、拍手、拍手を送りたい。
まさにアメリカ映画、ではないか。
まさにヒーロー映画であり、まさにMARVEL作品であり、まさにスパイダーマンだった。
これ以上のものが今後作れるのか?
このコロナ禍に、これだけのキャストでこれだけの映像を撮り作品に仕上げること。どれだけ大変だったろう。ありがとう、としか言えない。
後半はもうほぼずっと泣いてた。エモさが止まらないのだ。
激しい最新のバトル、アクションの中にも立て続けに泣かせにくる。
ああ、アンドリューパーカーはそう動くのね。
トビーパーカーはそう動くのか。
泣かせるやんか!!!
かっこいいやんか!!!!
まさか年月を経てドクターオクトパスに泣かされる日が来ると誰が思う???
ほんと、スパイダーマンファンどころか、映画ファンでほんとよかったよ。
MCUスパイダーマンシリーズの好きなところは、ピーターの若さ、未熟さを徹底的に突いてくるところ。
毎作で彼が問題を更に引き寄せたり大きくしたりしているが、彼は悪くないのだ。だって高校生なんだもの。
魔術使いがヒーローに「なぜ魔法を頼る前に大学に嘆願の連絡をしなかった?」ってまっとうすぎることを言うのもすごくリアルで好き。トニーさんにも説教されていたよね。
まだまだ未熟な高校生が偉大なる力を持ってしまった。持たされてしまった。トムホピーターが「力」を得たのが30歳とかだったら、この3作の展開にはなってなかったもんね。だから失敗しながら、間違えながら、友や恋人や家族に支えられながらここまでなんとかやってきた。
これからが、彼の本当の「ヒーローとしての人生の始まり」なんだと思う。
MJにもネッドにも真実を話さず去るラストは寂しく悲しくもあったけど、雪の中窓から飛び出す彼には覚悟があり、新しい、「自分の」スーツを来て飛ぶ姿はとても力強く見えた。
明日また見ますね(笑)