「受け継がれるレガシー」スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム バスト・ラーさんの映画レビュー(感想・評価)
受け継がれるレガシー
やっっっっっとこの日が来た、最初の予告が解禁されてから数ヶ月、夢にまで見たスパイダーマンの新作!
情報の出し方の上手さもあって期待値はチョモランマ並みに高まっているぞ、果たして…?
もうね、最初から全力疾走、なのにガンガンブーストするから、私はどこに連れて行かれるんだって感覚
盲目の弁護士が出てきた時は不意打ちすぎて、前の座席を蹴るような失態は犯さなかったものの身をのりだし過ぎて隣の人ビクッてなっちゃってたもんね、ごめんね見知らぬ観客よ
起訴こそ免れたものの大学にも落ちて人生ガタガタなピーター一行、そや!魔法使いに全部なかったことにしてもらおう!とストレンジ先生の所へ
お前wwwソーサラースプリームですらなくなってるのかよwww
MCUはDr.ストレンジをどうしたいんでしょうか、描写されるたびに情けなさが追加される…
で、結局ピーターが横でわーわー言うもんだからオペは失敗、おまけにピーターが大学側に交渉にも行かず短絡的に自分に頼ったことを知り激おこ、格好こそ神秘的なマントの魔法使いであるストレンジ先生ですが元は天才医師として社会的地位もあるちゃんとした大人なので世間知らずでお子ちゃまなピーターに失望気味
それでも元来素直でいい子なピーターはめげずに大学の副理事にMJとネッドだけでもチャンスを与えてもらえるようかけあいに向かいます
そこへDr.オクトパス登場、いいぞ!スパイダーマンのバトルシーンには橋と車だ!
なんやかんやでヴィランズの拘束に成功、マルチバースのあれやこれやが説明されます、科学者多めの編成なので混乱することもなく手早く説明シーンをすませる、エレクトロとオズボーンが何やら不穏、エレクトロなんか海外ドラマとかでこいつ絶対やらかすヤツ!て態度
死の運命を知っていながらそのまま元の世界に送り返そうとするストレンジ(やっとマルチバースの監視者ぽいことを言い始める)に反発するピーター、彼らの問題を解決すれば元の世界に戻ってもヴィランとして死ぬ運命を変えられると考えるため(特にオズボーンとメイおばさんのシーンは普段おばさんがしている活動の、いかにも支援が必要そうにオズボーンが描かれている、後のことを考えると誰にとってもより哀しいシーン)
この時点でピーターの株は下がりきっているので当然耳を貸さないストレンジを、何とか撃退して隠れ家へ
オットーが自分を取り戻し上手く行くかにみえたのもつかの間、やっぱりゴブリンが出てくる、解毒剤になんか細工してますね
それまで黙っていた他のヴィランズも別にピーターを信用していた訳ではないので野に放たれてしまう
そしてメイおばさんが犠牲に、ピーターにあの言葉を遺して
そのままピーターは失踪してしまう
今回のスパイダーマンはオリジンすっとばしたな~くらいに思っていたけどまだ経験してないだけだったとは、そりゃ最初の頃の主な活動動機が“アベンジャーズに入りたい”だったわけだ
スパイディのオリジンてバットマンに並んでたぶん世界一有名だから飛ばしても後で回想入れれば平気、みたいなスピード感重視のメタ的な理由でないものと考えてたけどMCUならヒーローに憧れてヒーロー活動する、てのも充分あり得るんだよなあ、現にケイトビショップやミズマーベルとかそうですし
これまでのメイおばさん像と違って強く美しい守られるだけの存在ではない彼女を3作に渡ってたっぷり描写しておいてのこの展開は…かなりキツイ、涙腺大崩壊だったが
あの二人の登場で思わず涙引っ込む、
この二人は特殊効果使ってない?ヒーローの先輩として、またピーターパーカーとしての辛さを分かち合いピーターの立ち直りを助ける、スパイダーマン2はもうおじさんで私生活でもいろいろあったみたいただし身体も痛めてて“スパイダーバース”のピーターパーカーBのような立ち位置、またもや涙腺が…笑ったり泣いたり忙しい
怒濤の最終決戦、なんだって!?スパイダーマンが3人?最悪だ、パニッシャーがいたらぶちギレ案件だぞ
最初はバラバラの3人もチーム経験談有りのスパイダーマン1ことホランドピーターの助言で息があっていく、帰ってきたストレンジも目を見張る成長ぶりだ
スパイダーマン2、3も因縁の敵と対峙することで過去と向き合う(3のスーパーキャッチでまた目頭が熱く)
メイおばさんの生きざま、他の次元のスパイディたちから様々なものを託されてピーターパーカーが本当の意味でスパイダーマンになる映画だった
だからこそラストの選択が哀しすぎる、ここまで100点満点の映画でこんなに哀しくなるとは、世界の状況を理解しただけで送り返されたエディに笑えなかった程だ
正直予告の時点ではワンモアデイ展開はミスリードだと高を括っていた、まさか更に過酷な運命が用意されているとは
新三部作が準備されているらしいが今はまだブランニューデイに乾杯できる気分じゃない、全然、
頼むからヒロイン交代とかやめてくださいよ、信じてるからな
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私、10年位前から、キネマ旬報、kinenote、yahoo映画レビューなどに映画レビューを投稿しています。現在の目標は、2回目のキネマ旬報掲載です。こちらのサイトには今年2月に登録しました。
宜しくお願いします。
本作、スパイダーマンシリーズは、サムライミ版から全作鑑賞しているので、
スパイダンマンシリーズの集大成として堪能できました。
では、良いお年をお迎え下さい。
-以上-
「ワン・モア・ディ」はすっごい切ない話なんですけど、最後のページが乾杯だったので次に向かって新しい第一歩って感じで終わりますよね。映画館から帰って読み直しました。
トムホ・スパイディは次の三部作から「ブランニュー・ディ」ですね。この先FFに加入したり、デップーとチームアップしてくれる可能性もありますよね?夢が広がります✨