「大いなる力には大いなる責任が…伴いすぎ!」スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム 柴左近さんの映画レビュー(感想・評価)
大いなる力には大いなる責任が…伴いすぎ!
みんな大好きスパイダーマン。居ても立ってもいられず最速上映にて鑑賞。
物心ついた時から大好きなヒーローの一人で、サム・ライミ版から現在までスパイダーバースを含め全て鑑賞しているが、本作はそんなファンの為だけに作られたお祭り映画だった。故に、明らかにおかしいだろって展開が散見している。
映画として楽しもうと思っている人たちにとっては苦笑してしまう代物だが、スパイダーマン好きにとっては嬉しい作品に仕上がっている。
見所はなんといってもライミ版からの(ほぼ)オールキャストがこぞって登場することだ。見所というか、これがこの作品の全てである。スパイダーバースで様々なスパイディたちが共闘するのを見たオタクが夢見た理想郷である。
なんてめちゃくちゃな展開だ…と思いながら観ていたら、なんとアンドリュー・ガーフィールドが!
更に間髪入れずにレジェンド、トビー・マグワイヤ兄貴の姿が!!ある意味アベンジャーズより凄い光景だ!!!
癖の強いヴィランたちもパワーアップしてカムバック。それぞれのユニバースの悪役の共演というのも新鮮で面白い。ウィレム・デフォーはやっぱり名優。是非ともDCユニバースでジョーカーを演じてほしい。DCといえばフラッシュの自伝のタイトルがフラッシュポイントというのが笑ってしまった。
そして気になる人物と今後の動向。
冒頭、サラッとマット・マードックが出てきたのは意表を突かれた。さも当たり前の様に弁護士面して出てきたが、果たして再登場はあるのだろうか。いや、きっとあるに決まってる。デアデビル ウィル リターン
結末はスパイダーマン史上一番ヘビーだった。ある時は親友を失くし、またある時は彼女を失くして、ラストは散々な目に遭うスパイディたち。しかし今回は一味違う。全員に忘れられるなんて、ある意味死ぬより恐ろしい。確かにトム・ホランド演じる今回のピーター・パーカーはトニー・スタークの技術を使い放題という前任の先輩たちと比べたらとてつもない、正に大いなる力を授かった人物だった。だからって取らなくてはならない責任が大きすぎる。
毎度観客を驚かせるMCUの大いなる力。これは続編やらなきゃ責任とれないね😏