鳩の撃退法のレビュー・感想・評価
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面白いがややこしい
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藤原は小説家だが、過去に事実を小説として出版して問題となった。
以降、書かなくなってたが、新作を書き始めた。
それを出版社勤務の土屋太鳳が時々来て見せてもらう。内容は面白い。
でも今回も事実を書いてるんじゃないの?の疑念はあった。
調べると、やはりそれは事実(というより藤原の経験+一部推理)だった。
本編では少しずつ事実関係が浮き上がって来るのだが、簡単に時系列で書くと、
・ヤクザの親分が経営するバーに風間が勤務してた
・そこのバイトの女の子が風間に3万円の前借りを依頼
・偽札の試し刷りの3枚が届きレジに隠される
・バイトは知らずに、風間が用意した3万と勘違いし持ち去る
・それを恋人に貢ぐ
・その恋人はクズでその金で女を買う
・それを受け取った売春婦は藤原に3万円借りてたので返す
・藤原の車に乗せてもらった少女が、挟んでた本ごと持ち去る
・その母親が藤原の馴染みの古本屋の主人に返す
・古本屋の主人は急死、遺産3千万と上記の3万を藤原に残す
・藤原はうち1万円を使い、それが偽札と判明
こうして藤原はヤクザから追われることとなる。
藤原は残りの3002万が全部偽札と思い込み、ヤクザのボスに返す。
偽札が3000万円つきで戻ったことにボスは喜び、藤原は許される。
また上記クズは風間の妻の不倫相手でもあり、子供をはらませてた。
ということでこの2人は殺された?詳細不明。
風間も責任を取らされて命の危険にさらされたが、助かった模様。
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劇場で見た。時間が経つのを忘れるくらいに面白くはあった。
ただ、とにかくややこしい。ストーリーを追うのに大変。
登場人物も多く、誰が誰だかよう分からんくなることも。
そんなこんなで感情移入したり感動したりは皆無やった。
まあシナリオがおもろいからそれでもええのやが。
あと西野が何のためにいるのかもよう分からんかったなあ。
藤原とお互いに悪口を言い合う感じで妙に仲がいいが、
何故そうなのか、何故少し好意を持ってる感じなんかも不明。
人それぞれの好みなんだよね
真実なのか小説の中の話しなんだかさっぱりわからず。
加えていつも変わらない藤原竜也の大げさで区切ったように話すあのセリフの数々。馴染めないんだよね
ラストまでもがはっきりした結末ではなくて、鑑賞者によって異なるラストらしい。
スッキリしない
期待はずれ・・・。2時間が長い。
藤原竜也 主演ということで、期待したんだけど、いま一つ。
新しい見せ方(ストーリーの展開方法)であるとは思う。でも、そのストーリーが練られてないから、ありきたりな内容の映画になっているような気がする。
最終的にごちゃまぜにして、すべてつながってますよ、的な”落ち”はいただけない。それに、藤原竜也なら、浜野謙太には余裕で勝ちそうだし、駿河太郎とは良い勝負以上、って感じになると思うので、キャスティングもちょっと。
鳩にも失礼
落ちぶれた直木賞作家、何があったかは定かでないが作品のモデルに訴えられたらしい、今は風俗嬢の送迎係に身をやつす日々。新作を書いて復帰したいらしいがネタは身の回りの出来事の焼き直し、どこまでがフィクションかも定かでないから困惑する。
偽札を絡めてサスペンス調だが背景は謎のまま、チンピラどもの不条理な暴力シーンが唯一のアクションシーン、映画の殆どは主人公のぼやきと、どうでもいい不倫話、こんなテンポの悪い筋書きで2時間も付き合わされるのは勘弁してほしい。なにせ登場人物の設定が不自然過ぎて醒めてしまう、ダメ人間を鳩に例えているが鳩にも失礼でしょう。
意味不明の風俗ドラマでした。
金は天下の回りもの…
現実と小説=虚構が入り交じる非常に複雑でありながらも引き込まれていった。癖のある登場人物も魅力的で富山弁もアクセントになっている。ラスト、秀吉の生存は現実だったのか、あるいは津田がハッピーエンドに終わらせた物語の一編なのか、見る人に委ねる形で終わる。ダムで見つかった男女の遺体は晴山と秀吉の妻だろうと思うけど、だとしたら娘はどうしたのだろう。秀吉は確かに偽札を流出させた失態はあるかも知れないが殺されるほどの罰とは言えないし、妻からの仕打ちを考えるといたたまれない。娘と共に現実でも生きていたと捉えたい。ピンチになったら拍手をしようと思う。
たったひとりの読者の為に描いた小説
落ちぶれた小説家と生真面目な青年との邂逅からこの物語は始まる。
人生とは自分の知らないところで色々なことが起こっている。
良くも悪くも奇跡の連続が人生の軌跡を作り、
交錯していき、こうした今も続いている。
作中の小説家は「友人」のために筆をとり、
約束を果たそうとする。
そんなストーリーをベースに90年代初期を彷彿とさせるサウンドと画角にノスタルジーを感じる。
そして、作中で描かれた人と町の裏側は醜いものを見たいという人の根源的な本能を刺激する。
フィクションなの?ノンフィクションなの?
映画館で観れなかったので、録画で視聴。
藤原竜也さんの主演映画は面白いものが多いので、こちらも気になってた。
主人公の彼は小説家なのか、バーテンダーなのか、はたまた運転手なのか、頭の中でぐるぐるする
きっと主人公は小説家でもあり、バーテンダーでもあり運転手なのだ。
前情報なしで見たので、途中でそれに気づく。
そして、それが1つに繋がっていくストーリーが面白かった。
「フィクション」と言い張る津田だったか、実体験なのだから「ノンフィクション」なんだと思う。
いや、ただ少し考えを弄らせると、いやいや観たものは、小説の中の話とまた無限ループに感想を書きながら沼に入り込んでいく。
これは答えがなくて、そうゆう物語なんだろうなぁ。
小説見てる気分!
最初は、どういうことだ?と思いながら見てました。
小説の中だったのか、
自分が体験した事だったのか、
どちらか分からなくなります。
でもどちらも正解なのかなと。
やっぱり最後の辻褄が合うような映画はスッキリして面白いです。
あと、最後の最後。生きてたの嬉しかった!
後でじわっと振り返る感じ
こういう物語展開もあるんだ。なるほど繋がっていく。
出演者のうち、西野七瀬の本筋とちょっとずれて関わっている感じがうまい味付け。主演の藤原竜也は、しょぼくれた良い感じ。ただ、豊川悦司はどうもね。フィクサとしての凄みより陰湿さが僕的には趣味に合わない。少なくともセリフはもう少しはっきり聞き取れる役作りが良かった。
現実虚構錯綜…想像力全開で挑め!
Paraviで鑑賞(レンタル)。
原作は未読。
津田が手にしたニセ札の行方と一家失踪事件が絡み合うのか絡み合わないのか、絶妙な展開がスリリングでした。その経緯も津田が様々な事実から組み上げたフィクションに過ぎないのか、はたまた現実に起こった出来事なのか、その点を曖昧にすることで想像力を掻き立てられたし、伏線を一瞬たりとも見逃してなるものかと画面に釘付けになりました。
ラストシーンの解釈は人それぞれだろうな、と…
考え出すとキリがありませんが、個人的にはドラマティックな現実なのだと思いたい。現実ならば、ヒデヨシが倉田の元に戻った理由が気になりますが、悲しいけれど、組織の手から完全に逃れることが出来ず、なんらかの落とし前をつけさせられるのかも。その前に津田との約束を果たさせてくれとヒデヨシが倉田に頼んだのかもと想像したら泣けて来ました。
※修正(2024/05/07)
頭フル回転!!!
一言でいうと。
『難しい!!!』
まぁ、私の理解力が低いだけ。
Netflixでみたので
巻き戻し(死語)て何度も戻りました。
土屋太鳳ちゃんのイメージが
元々すごく真面目で良い子なので
お金を払って原稿読ませてらもらうシーンに違和感。
そして、土屋太鳳じゃなくてもよくね?ってなった
もったいない使い方。
出演が少ないのでもっと華のある役者さんだと
納得できたかもしれない。
藤原竜也はどの作品でも
『藤原竜也』なのでもはやそうゆう目で見ると
違和感はない!
ストーリーはすごく面白いし良いけど
とにかく伏線の回収が難しいとゆうか
自分の脳内で繋げて処理して理解するのに
かなり苦労しました。
話は面白いです
最初のシーンで嫌な予感はしたものの
冒頭のシーンで、デリヘル嬢と主人公の会話後、車内から社外に出て車を俯瞰で撮る画・CGのシーンで(…サイレントトーキョー?)を思い出し…よぎった嫌な予感。
原作・佐藤正午が気になったので見てみました。その1点のみ。風間俊介の芝居はよかったです。俳優の質やキャラクターの濃さが物語に深みを。
ヤクザを描くのがうまい。乗ってる車とか構成とか…え?近くに関係者います?というくらい関連性を疑う。アルファードを惜しみなく悪者の車として映画に出せるのも、dentsuとTOYOTAの関係性があってこそかもしれない。こわいくらい悪者の車に見えてくる。乗りたくないとすら思う。しかしこのへんの現実味が、物語を身近なものによりリアルにしているのでいい演出だなと思う。
エンディングの氷の世界は狙いすぎな気もしますが、ラストシーンで豊川悦司と風間俊介が車内で話す光景には、いびつな家族のつながりが強く残り、結末としては郵便局員は始末され、子供は生かされ、母親は…というところでしょうか。兄(豊川悦司)もまた、弟(風間俊介)を家族として手放したくなかったのだろうと思います。
最初のCGシーンは杞憂に終わりました。よかったです。
おもしろい
一言おもしろいです。
全部繋がる感じとか伏線とか
しっかり回収してくれます。
おしゃれな終わり方もよかったです。
ザ小説って感じでした。
ヒデヨシがただただいいやつだったなぁ。
見た目結構なサイコパスなのに。
巡り巡って・・・
小説家の津田を演じた藤原竜也さん。ちょいユルで繊細で優男風…ハマり役でした。こんな表情を観たかった!の連続技。
小説家津田に直球で意見する編集者の鳥飼を、土屋太鳳さんがキュートに演じる。
理髪店店主を演じたリリー・フランキーさんが淡々と呟いた一言にゾワッ。
推理モノではないが、推理小説を読んでいるようなワクワク感がラスト迄続いた。
自宅での鑑賞
お金の流れと繋がる関係
中盤までは、「小説家が推測だけで書いたことが実際に起こっていた」という話だと思っていたが、終盤にかけて引っ掛かる部分が畳み掛ける様に紐解かれていく。
ストーリーは面白かった。あとは映画の構成だと思う。
また、西野七瀬の表情に抑揚が無いため、1人だけ演技が下手に見える。
「どうしようもないけど、どうにかなってくれ。そう思った時には手を叩こう。」なるほど。
なんか残念。
面白い展開になってきた!!
と、思ったのに途中で失速。
残念過ぎてガッカリ。
3枚の偽札。
三千万もあるのに、そんなに都合良く3枚の1万円札だけ使う?
束の上に3枚だけ別に乗ってても普通はそれだけ使わないよね?
喫茶店店員の西野七瀬の演技も見ててイライラする。
声が嫌い、話し方が嫌い。
意味ない役ならギャラの低い無名の俳優を使って少しでも脚本に金を掛けてほしい。
土屋太鳳の役も別に無名の女優でいいんじゃない?
もう、彼女は見飽きた。
風間俊介もミステリアスな雰囲気を出すには役不足というか、ただ暗いだけの男。
裏社会に居るように見えないし。
もう、中途半端なジャニーズ俳優も見飽きた。
しかも小説の中と現実の話の展開がバタバタで見てて途中で飽きてきた。
良かったのは最後に流れる「氷の世界」の歌だけ。
誰が歌ってるんだろ?
エンドロールに使われた歌も良かったな。
それより最後は何で乗り込んだ車に倉田が居たの?
アバズレ妻と可愛い娘は?
無事なの?
なんか全部中途半端。
見なきゃ良かった。
著者など居ない小説(=出会い、運命、奇跡)
いやはや何とも難しい。
過去、現在、フィクション、ノンフィクションが入り交じりながら展開するストーリーもさることながら、
題材や設定はいい。キャストの巧演も見事。話も面白味がある。
見る者を翻弄し、引き込んでいく語り口。二転三転、どんでん返しのミステリー。
この手のジャンルの醍醐味も充分にあるのだが、何と言うか…。
追々語っていきたい。
小説が題材もしくは小説家が主人公の作品はほとんど、一筋縄では行かないものが多い。
殊にミステリー系やクセある主人公の場合は。
本作もそう。
開幕した時から津田が書くこの物語は、色々と始まっていた…。
地方都市でデリヘル嬢の送迎ドライバーをしている津田。
今はこんなだけど、昔は直木賞受賞経験もある天才小説家。が、暫く新作を書いておらず、ここずっと何かをしくじったような顔。
津田とデリヘル嬢の金の貸し借り。
津田と顔馴染みの古本屋のじいさん。
津田行きつけのコーヒーショップ。深夜そこで一度だけ出会い、会話を交わした若い男…。
これら後々、大なり小なり重要となってくる。
これが小説だったら、これ以上ない“プロローグ”。
…そう、プロローグ。
都内のバーで、執筆中の小説を読んでいる編集者の鳥飼。
著者は、津田。このバーでバーテンダーをしながら、待望の新作を執筆中。それを鳥飼に読ませていた。
主人公の名が自分と同じ津田である事以外、フィクションだと言う津田。
が、その後の展開も…
一家失踪事件。“神隠し”の噂…。
その失踪した一家の若い奥さんの不倫…。
呆気なく逝ってしまった古本屋のじいさん。遺品を受け取る。
その遺品というのが…、えっ!? えっ!? 3000万円?!…と、3万円。
一気に大金持ちへ。新たなスタート!
…ところがどっこい、まさかのニセ札!
しかもそれを少し使ってしまった事から…。
あの人と関わる事となる。“あの人”と…。
これが“フィクション”だったら最高に面白い。一家失踪事件×ニセ札×町のドン絡むサスペンス・ミステリー。
だけどもしこれ、“ノンフィクション”だったら…?
全て津田が見聞きし、体験した事だったら…?
相当ヤバい。
妙に津田の語り口、発想、リアクションがリアル。
フィクションなのか、一部脚色を加えたものなのか。
それとも、全てノンフィクションなのか。
鳥飼は検証を始めていく…。
過去と現在、時系列が複雑に交錯。
さらにそこにフィクションかノンフィクションかまで絡んでくるのだから、見ているこっちはもう大変!
本当に今、この物語の嘘か真実か、何を読まされているのだろう、何を見せられているのだろう…と、こんがらがってくる。
極端に難しく、さっぱり訳分からん!…ってほどではない。ユーモアやエンタメ性もきちんとあり。一度だけではなく、二度見てこその面白味も。
“つがいの鳩”とかタイトル“鳩の撃退法”の意味も、見ていく内に、なるほど…!
終盤は勿論伏線回収され、真実が見えてもくるが、感嘆するようなカタルシスには欠けた。
演出・脚本・編集も見せてくれるものはあるが、鮮やかな巧みさや多少の纏まり不足を感じた。
再三言うけど、面白味あり悪くはなかったんだけど、ちと読みづらかった点も…。
直木賞受賞経験ある天才小説家。
クズ役が十八番となっている藤原竜也が、クセはあるものの久々に真っ当な役!…いえいえ、期待通りのダメ男。
だけどダメっぷりから、小説家ならではの立場での覚悟や戦いを充分滲ませてくれる。
個性的な面々が揃う中、印象に残ったのは次の二人。
“あの人”と恐れられる町を牛耳るボス、倉田役の豊川悦司の凄みと重厚感たっぷりの存在感。
津田がコーヒーショップで出会った若い男・秀吉を演じる風間俊介。最も心揺さぶる役柄。
天才小説家が書く嘘か真実かを見破れるか…?
そんな入りで始まって、真実は、悲しいもの。
ダメ男の人生逆転、一家失踪事件×ニセ札の二転三転ミステリーとしても見ていいが、個人的には、
バッドエンドに終わった“彼”をせめて小説の中だけでもハッピーエンドにさせてあげたい…。
たった一度の出会いと会話。“彼”に捧ぐ。
しみじみとした余韻に浸っていたラスト、驚きの“訪れ”と“再会”。
もはやこれがフィクションかノンフィクションかではなく、これは端から誰が書いた物語なのか?…と言うか感覚にさえ陥った。
まさに鳩に豆鉄砲。
人の出会い、運命、奇跡などに著者など居ない。
だからこそ読みたくなる。
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