カムバック・トゥ・ハリウッド!!のレビュー・感想・評価
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【”映画製作は、色んな意味で命懸け。映画の魔力に取付かれた、”年季の入った人たち”の映画製作を巡る面白き物語”】
ー 1974年。ハリウッドの外れ。
経営が苦しい「ミラクル映画社」のプロデューサーのマックス(ロバート・デ・ニーロ)は、新作「尼さんは殺し屋」が、キリスト教関係者たちから抗議を受けてしまい、青息吐息。
そんな中、”うっすらと、ディカプリオ似の、売れてるプロデューサー、ジミー”から、マックスが大事にしている脚本を100万ドルで譲ってくれ!、と頼まれるが、頑として拒む。
そして、ジミーの新作映画撮影現場に「ミラクル映画社」を運営するウォルターと行ってみると、”うっすらと、ブラピ似の、ハリウッドスター、フランク・ピアース”の高所撮影中であった。
ビルの屋上のキケンな場所で、命綱もつけずに、颯爽と立つフランク・ピアース。だが、彼はあっさりとバランスを崩して、落下。そして、売れてるプロデューサー、ジミーの懐にはガッポリと保険金が・・。
それを見ていたマックスは、ある事を思いつく・・。ー
<Caution! 以下内容に触れています・・。でも、観てなくても大丈夫だと、思います・・。>
■感想
1「尼さんは殺し屋」の製作費35万ドルを映画マニアのギャングであるレジー(モーガン・フリーマン)から借りていたマックスは追いつめられるが、大切にしている脚本は売らない。
ジミーから100万ドル提示されても売らない・・。
ー 映画プロデューサーは、権利を確保した脚本を大切にするんだよね。今だと、”ブラックリスト”から、発掘するパターンかな・・。ー
2.レジーからの執拗な取り立てに中、マックスはジミーの新作映画製作中の事故を見て”ある事”を思いつき、往年の映画スター、デューク(トミー・リー・ジョーンズ)に”気に行っていない脚本”の「西部の老銃士」への出演を懇願。
ー ”若き日のある事”が悔いになっているデュークは自殺願望があり、独りロシアンルーレット真っ最中・・。ここら辺から面白くなってくる・・。クスクス笑いながら鑑賞。ー
3.小さい頃、デュークがヒーローだったメーガン(ケイト・カッツマン:初見の女優さんだが、素敵であった。今作出演の大スターと同じハリウッドスターのバート・レイノルズから演技指導を受けたそうである・・。)が女性監督として、メガホンを取ることに・・。一方、マックスは”ある事”を実現させるために、イロイロと小細工を仕掛ける・・。
・デュークが、馬に乗って飛び越える馬車に豪快に火を放ったり・・。で、上手く行かないと何度もやらせようとしたり・・。
・デュークが、深ーい深ーい渓谷にかかる吊り橋を渡るシーンの前に、わざわざ早起きして、ギコギコと鋸で吊り橋に切り込みを入れたり・・。
・猛牛に興奮剤を飲ませちゃったり・・。
ー クスクス笑いながら、鑑賞。
だって、あのロバート・デ・ニーロがおバカな罠を仕掛ける姿が可笑しくって・・。
スタント馬”バタースコッチ”も、良い演技をしています・・。ー
◆けれど、デュークは、マックスが仕掛けた罠を巧みなテクニック(特に投げ縄)を駆使して、克服しドンドン撮れていく名シーン。
メーガン始め、現場大喜び・・。
デュークも且つての映画スターとしての自信を取り戻して行く・・。
そして、マックスも・・。
4.そこに現れた、映画マニアのギャング、レジー。
絶体絶命の中、ウォルターが、映し出したデュークが躍動するシーンの数々・・。
感激したレジーは、激励の言葉を残して去る・・。
ー ここは、良かったなあ。ウォルター流石である。ー
<近年、西部劇の新作が殆ど上映されないが、今作は劇中劇「西部の老銃士」制作のドタバタ過程が面白く、”映画って、ヤッパリ良いなあ・・”と思ってしまった作品。
名優3人のコメディだが、おバカなマックスを演じたロバート・デ・ニーロの姿が可笑しく、映画製作過程で生きる自信を取り戻して行くデュークを演じたトミー・リー・ジョーンズの姿が少し沁みて、映画マニアのギャング、レジーを演じたモーガン・フリーマンの粋な姿が、印象的だった作品。
登場人物の殆どが、映画を深く愛している事が台詞などからじわりと伝わって来た作品でもある。>
最初から最後まで笑いを鏤めた快作
オスカー俳優の3人が本気でバカをやった痛快作である。映画館の前で神父と修道女がプラカードを掲げて抗議デモをしているシーンからはじまるのだが、いったいどんな映画に抗議しているのか、気になる。
その後は予告編の通り、ロバート・デ・ニーロ演じる映画プロデューサーのマックス・バーバーがモーガン・フリーマン演じる裏社会の金貸しのレジーに金を返すために新作の撮影と偽って、トミー・リー・ジョーンズ演じる往年のスターであるデューク・モンタナを主演及び保険金殺人のターゲットとして撮影中に死んでもらおうとする。しかしデュークはしぶとくてなかなか死なない。
マックスの間抜けぶりに拍車をかけるのがタレント馬のバターヒップ(みたいな名前だった気がする)である。この賢くて勇敢でちょっぴり意地悪な馬のおかげで、映画後半のドタバタが成り立っている。ベタなギャグが何故かとても笑えるのだ。馬の後ろで呉々も「ルバーブ」と言わないように気をつけよう。
デューク・モンタナが西部劇の俳優としてのポテンシャルを大いに発揮して、稀代の曲馬(くせうま)であるバターヒップを手懐けたり、恐るべき幸運に何度も何度も恵まれるのも、甚だ愉快だ。人類がコロナに打ち勝った証みたいな妄言を吐いているどこぞの総理大臣よりも、コロナ禍にあって人類を豪快に笑い飛ばす本作品のほうがよっぽど価値がある。
コメディ映画ファンなら必見の作品で、本編を観終わっても迂闊に席を立ってはいけない。エンドロールの途中でマックスの映画製作会社が製作した作品が流れる。それが冒頭の神父と修道女の抗議デモの種明かしになるのも面白い。それにセクシーで強欲なシスターという貴重な動画が観られる。最初から最後まで笑いを鏤めた快作である。
品の悪い脚本に馬も笑う?
オスカー俳優の共演
ギャングから借金した映画プロデューサーが俳優を撮影中の事故死に見せかけて保険金詐欺を狙うお話
まず配役が凄い
プロデューサーにロバートデニーロ、俳優にトミーリージョーンズ、ギャングにモーガンフリーマンだ。
それと役柄が酷い
プロデューサーは超ゲスいし、俳優は自殺願望のあるポンコツだし、ギャングはなんか変だ。
だけど3人とも映画好きなんだなって感じが良かった
プロデューサーが金に汚いのも元は映画のためだし
俳優は撮影中はシャンとするし
ギャングは映像を観る目がキラキラしてるの
歳を重ねても好きなものは好き
夢をあきらめず大切なものを求め続けるっていいな
言葉は悪いんだけど愛すべき老いぼれって言葉が似合うような気がしました
最後に一言
ギャラはいくらなんだ?製作費の割合は?とエンゲル係数が非常に気になりました笑
消えてしまったので、再掲。馬鹿馬鹿しくて、なかなか良いコメディ。
ロバート・デ・ニーロ、トミー・リー・ジョーンズ、モーガン・フリーマンがひと騒動。アメリカンコメディ。
老プロデューサー。出どころの悪い借金、映画制作費用の返済に困り、もう老人ホームに入っているかっての名優担ぎ出し。
【絶対に完成しなくて良い】西部劇の映画スタントでの保険金詐取を狙う。
ところが、火の中、高所の吊り橋、闘牛、何をやっても、どんな罠にも、老俳優ジョーンズ、しぶとくくたばらない。
しぶといしぶとい。バカバカしいほどしぶとい。
何も知らないスタッフやテキトーに起用した若い女監督もハラハラのシーン連発で大絶賛。
とにかく設定がくだらなくてくだらなくて良い。70年代の設定だから、引用される映画も知らないものばかりだが製作者の映画愛が伝わってくる。
最近日本でも似たの、松重豊、光石研等がでた「バイプレイヤーズ」と比較すれば一目瞭然。同じ映画制作の内輪ネタでも、こちらの方が間延び、無駄なダレ場が無くて引き締まっている。くだらなさも遥かにこのアメリカ映画の方が徹底してて良い。ただネタバレだけれども最初と最後の出てくるキリスト教の尼さんが暴走するはちゃめちゃ映画。実際あったら面白いのにと思った。神への冒とくかもしれないけど、だから馬鹿馬鹿しくて面白いんだよ。
アメリカはバカバカしさもスケールがアメリカ的で良い。たまにはくだけたこういう映画も良い。
だけど土曜夕方なのに観客4人は寂しいよなぁ。みんな騙されたと思って観に行って!
あと「クルエラ」同様映画は明るくなるまで見届けるものだ。
エンディングのスタッフロールがなかなかセンスが特筆すべきいい感じである。
それと疑問点として、デニーロ演ずる主人公、なんで100万ドル入ってくるのに「オーシャンズ」だかの脚本売らないのだろう??お蔵入りより遥かに良いのになぁ。
もうひとつのワンスアポンハリウッド
暇つぶしには充分な感じ
エンドロールを最後まで観ましょう
1970年代のハリウッドで、映画プロデューサーのマックス(ロバート・デ・ニーロ)は、「尼さんは殺し屋」が猛抗議を受け上映中止に追い込まれた事も有りギャングのレジー(モーガン・フリーマン)への借金返済に苦悩していた。そんなマックスが思いついたのが、危険な撮影で死亡事故を起こし保険金を手にするという禁じ手だった。マックスは往年のスターであるデューク(トミー・リー・ジョーンズ)を老人ホームから連れ出し、主演として映画撮影をスタートさせる。撮影の目的は撮影中にデュークに死んでもらうことだった。しかし、マックスの目論見は外れ、デュークは思いのほかしぶとかったために撮影は順調に進み、素晴らしい映像が撮れてしまうという話。
ベテラン3人の活躍が素晴らしい。コメディのあるあるでハプニング続発が楽しい。
女性監督役のケイト・カッツマンが美しかった。
エンドロールの途中から、尼さんは殺し屋、が流れるので最後まで席を立たないようにしましょう。
3人のアカデミー賞大スターを感じよう。
人引きつける春巻き
オスカー俳優3人出演のコメディ映画ということで鑑賞。そんなに期待はせず劇場へ。
いやー、いいね笑
緩々な映画だけど、そこに3人の名優が出ているのですごく楽しい。ロバート・デ・ニーロ、最高笑
前作で大コケしてしまい借金まみれになった映画プロデューサー(ロバート・デ・ニーロ)は、多額のお金を出資してくれた映画マニアのマフィア(モーガン・フリーマン)にお金を返すべく、老いぼれた名優(トミー・リー・ジョーンズ)を新作映画の主演に迎えてある事を企む。
名優3人が本当にいい演技をしている。
追い込まれ弱々しく自分は正しいと思い込んでいるプロデューサーを演じるロバート・デ・ニーロ。表情や動きで何故ここまで情けなく見えるのだろうか。凛としたカリスマ性溢れる役もいいが、尽く上手くいかない不運な男もまたピッタリ。
映画をこよなく愛す強面のマフィアを演じるモーガン・フリーマン。違和感が仕事してません。威圧感が物凄く余計なことを言ったらすぐに殺されそうなんだけど、笑った時は見ているこっちまで笑顔になってしまう。
昔は西部劇で大活躍したが今となっては老人ホームに入居している元・名優を演じるトミー・リー・ジョーンズ。この年になっても、彼のアクションはめちゃくちゃカッコイイ。前世はカウボーイだったのか?と思うほど似合っている。
思ったよりも飽きずに楽しめた。
クスッと笑えるところが多くあり、予告からして中だるみしそうだなと思ったが意外とそんなこと無かった。これもまた、名優3人のおかげだろう。
雰囲気もすごく良くて、ずっと見ていられる。
ラストに全てが詰まっているなと。
もっとバラバラ所々で言った方が響いたと思うが、女性監督・黒人・レズなどあらゆる問題についてさりげなく触れており、浅いようで意外と深いのかも?と感じた。
ただ、飽きないが退屈してしまうところあり。
全体的に薄っぺらいので見応えはないし、気分が上がったりはしない。特にバーで馬の会話をするシーンは微妙だった。もっと上手く笑い誘えないの?
エンドロール直前のシーンは意味不明。
他にも頭の上に「?」が浮かぶシーンはあるが、特にあのシーンは何を言いたかったのかさっぱり。面白くもないし、必要でもない。蛇足に過ぎなかった。
まぁ、でも想像より面白かったので良しです。
こういうほんわかとした洋画もいいですね〜
映画愛溢れる軽いコメディ
何かとサスペンス映画の名作やスターの名前がポンポン出てくる面白さ。極めつけの台詞「エド・ウッドに売ったほうがましだ」で大笑い。借金返済のために金持ちプロデューサー・ジェームズ(エミリー・ハーシュ)に脚本「パラダイス」を売ってくれと交渉されるも、主演俳優が気に入らないマックス。その撮影現場に甥のウォルター(ザック・ブラフ)と向かったが、ふとしたことからスタント俳優のフランクが転落死。これだ!と閃いたマックス(デ・ニーロ)が次の映画で主演俳優の保険金殺人(?)を思いつく。
何しろ、「ジミーじゃない、ジェームズだ」とこだわりを見せる男。ファーストネームがムーアだし、死んだ俳優はピアースだし、明らかに007をパロっている。そんなこんなで、ギャングのレジー(フリーマン)をも納得させ、西部劇を撮ることになったのだ。監督は勢いで選んだ新人女性監督(ケイト・カッツマン)。もちろん、主演俳優が事故死する予定なので、完成させるきはさらさらなかったのだが・・・
荷馬車に火を放ち、馬に乗ったデューク(ジョーンズ)に飛び越えさせるも、全然大丈夫!吊り橋の小細工すら平気。映画の道を選んだことに苦悩し、自殺願望すら持っているデュークなのに、いざとなったら死なない面白さ。徐々に名シーンが生まれ、これは名作になるかも!オスカーだって夢じゃない!と変わっていくのだ。軽いドタバタ劇なのに妙に面白いのです。
最後にオマケで「尼さんの殺し屋」のCMが流れる。ロドリゲスか?!てな感じで、これはこれで観てみたい。“道”と訳すんだろうと思っていたが、この予告編によって“trail”の意味が”予告”なんだろうと気が付いた(あるいはダブルミーニング)。まぁ、オスカー俳優3人という豪華さもあるけど、脚本がとにかく面白かった。ゆるいけどね。
B級で観る一流のじじい達の怪演
1970年代を舞台にしたのはとても素晴らしいと思いました。
年寄りの悪いところ、魅力をそのまま出せるからです。逆に言えば今の価値観ではアウトなところも力業でやりきります。
デニーロなんてクズ中のクズのような人物を演じてます。今の時代には合わないタイプです。主演3人の誰にも共感出来ない。たぶん今の我々が共感できるのはデニーロの甥だけでしょう。だから終始第三者目線で観ることになります。
だから完全にコメディなんです。最後の最後までは。
また、最後に数秒だけ性、人種のポリコレ義務を果たしているところが皮肉めいてて逆に風刺になっているように感じました。
(監督の意図は知りませんが)
それにしても皆高齢なのに喋りのテンポの良さがすごい!こういうのもたまにはいいですね
いいねぇ😁
70年代ハリウッドに名優が集ってユルくドタバタ
エンドロールの新情報ください!
名優バタースコッチ
もうちょいトホホ系に振れている予想を覆して、案外面白かった。
爺様名優三人のコメディで、先日の『グランパ・ウォーズ』に続いてデ・ニーロがしっかりとコミカルな三枚目な詐欺師を演じておりまして。
やることなすこと失敗続きなんだけど、目が全然笑ってなくて怖いのが特徴。
ジョーンズが天然な役どころで、デ・ニーロとの掛け合いが最大の見どころ。
予定調和ではあるけれど、三人の名優の存在感が、ユルい脚本を支えていた印象。
ただし、この作品の一番の名優は、バタースコッチ役の彼かな。
映画作りの裏側が見えるあたりの映画ファンへのくすぐりや、タランティーノばりの細かい笑いの入れ方などもほほえましく。
明るくなるまで立ち上がらないのが吉。
みんなやっぱり映画好き!
1974年のハリウッドで、売れない映画プロデューサーが保険金詐欺で稼ごうと企起こる話。
「尼さんは殺し屋」という大コケ作品でギャングの出資者から35万ドルの返済を迫られる中、余所の撮影現場で起きた事故をヒントに保険金殺人を思い立つというストーリー。
導入部分は少し判り難いしノリもイマイチだったけど、主演を探す辺りからドタバタ感が加速。
昔のアメリカのアニメの様なプロットで、意外性のないお約束の連続だけど、安心してみられるし、こういう作品はそれが良い感じ。
折角のメーガンのキャラがそれだけ?という物足りなさはあったけど、まあ、あらゆる世代が愉しめるエンタメコメディということで!!
そしてエンドロール中に「尼さんは殺し屋」の特報のおまけ付き…いや、これはこれで観てみたいw
そういえば…あらすじに、B級映画うんたら書かれているけれど、当時映画は主に2本立てで上映されていて、メインの作品に併映する為につくられる作品をB級と呼んだんじゃなかったっけ?
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