「お達者コメデイ」カムバック・トゥ・ハリウッド!! odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
お達者コメデイ
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大御所3人の平均年齢は78才ですが現役バリバリのお達者ぞろい、スタントマンはいたのでしょうがハラハラします。
盛りを過ぎた大スターの末路を描こうとすると悲劇になってしまいますが、業界風刺も取り入れた毒気満載のコメディ仕立て、大御所たちもご満悦でしょう。
映画業界とマフィアの癒着はハンサム・ジョニー(ジョン・ロッセーリ)を出すまでも無く公然の裏話、詐欺のプロットは「プロデユーサーズ(1968)」と似た逆転の発想ですね。
悪徳プロデユーサーだけだと反感しか抱けませんが相棒の甥が正直な真人間なのでかろうじてついていけます。あれだけ死にたがっていた老優がなかなかしぶといのは皮肉でしょうが笑えます。強面のマフィアの親分が実は根っからの映画好きというギャップも面白い。ストーリーと言うよりキャラクターの妙で魅せる映画かな、馬のバタースコッチも名演技でした。
セリフも映画に絡んだ小ネタで満載だし劇中劇も西部劇だから古くからの映画ファンにはさぞ受けるでしょう。
冒頭の映画館前の牧師や尼さんたちのボイコットのデモ、どうやら映画が大コケしたらしいとは分かるがどんな酷い映画だったのか・・、なんとその謎はエンドロールで明かされますのでお楽しみに・・。人をくった大人のコメデイ、面白かった。
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